障害者を支援する社会福祉士

みなさん、こんにちは。

社会福祉養成科（夜間部）　専任講師片桐です。

私は障害者福祉に２０年弱関わってきました。

今回は『障害者を支援する社会福祉士』について

ご紹介します。

【あの日、あの事件から何を学ぶ？】

２０１６年７月２６日。

障害者入所施設で生じたあの凄惨な事件。

この事件以前以後で

日本の障害者福祉の見方は大きく変わらざるを得ない、

いや、変わらなければならない、

私はそう思います。

では、

どうなったら変わることになった

といえるのでしょうか？

「入所施設を減らし障害者が地域で生きられるようにする」

といった従来から教科書的に語られてきたことを

繰り返し叫ぶだけでは、意味がありません。

実際、この２０年ほど、

そのような語りはあらゆる場でなされてきたのですから。

では、

あの事件以後、

私たちは障害者福祉について

何を語らねばならないのでしょうか。

【障害者福祉における社会福祉士の役割とは】

障害者福祉における社会福祉士の役割とは

障害者の地域移行や就労移行でしょうか。

そうではありません。

これらは、手段であり目的ではないからです。

これまでの障害者福祉は、目的が大変あやふやで、

手段だけが声高に叫ばれてきたのではないか。

私にはそんな気がしています。

たとえば、障害者の就労支援。

一般就労すれば終身雇用で年収も毎年確実にUP

などという時代は終わりました。

実際に

一般就労してすぐ福祉的就労へ戻る障害者が少なくないことは

障害福祉関係者の間ではよく知られていることです。

それほど一般就労が不安定化している中で、

なぜ障害者の就労支援が語れるのでしょうか。

なぜ障害者の地域移行が叫ばれるのでしょうか。

その「なぜ？」に応えること、

つまり、

障害者福祉の目的を表現することこそ

障害者福祉における社会福祉士の役割だ

と私は思います。

【障害者福祉、その現場の今】

そんな障害者福祉は今、

どのような現場があるでしょうか。

【生活介護・就労継続支援B型】

月曜日から金曜日まで日中通う日中活動という場

【行動援護・同行援護・移動支援】

買い物やレジャーへ行く際の外出支援という場

【短期入所】

理由問わず一泊二泊泊まってリフレッシュするレスパイトという場

【就労継続支援A型・特例子会社】

障害者の雇用を支える一般就労という場

【基本相談支援・障害者相談支援事業】

障害者のあらゆる悩みに応える総合支援という場

などなど多岐にわたります。

これらの障害者福祉の現場では、

ケアと相談が両輪となるため、

実際に、両者を兼務するケースがほとんどです。
そして、

障害者福祉の分野では、

社会福祉士資格を持たずとも

ケアも相談も両方できます。

では、

障害者福祉分野では

社会福祉士資格は不必要なのでしょうか？

いいえ、

逆です。

【社会福祉士＝障害者福祉の目的を表現すべき者】

あの事件以後の今こそ、

障害者福祉において

社会福祉士は大いに活躍しなければなりません。

なぜなら、

障害者福祉における社会福祉士とは、

ケアと相談が重なる場（＝「地域」という生活の場）において、

障害者といっしょにいながら、

あらゆる“知”とあらゆる“情”を総動員して、

障害者福祉の目的を

表現できる者、表現すべき者のことだからです。

障害者福祉に２０年弱かかわってきた

私はそう思います。

そして。

それに応える過程において、

障害者を含めたあらゆる人が

地域で生きることの意味の「答え」が

ゆっくりと現れだすのではないか。

私はそう信じています。

【6月4日のオープンキャンパス】

6月4日（日）開催のオープンキャンパスでは、

学科説明に加えて、

『障がい者を支援する社会福祉士』

をテーマにした解説を行います。

障害・非障害を越え、

あらゆる人が希う未来をいっしょに話すこと、

あの事件以後、

残りし私たちに課された使命ではないでしょうか。

あなたはどう思いますか？

この学校に来て、

あなたの応えを私に教えてください。

この学校でともに学びましょう。

障がい者支援をはじめ、

社会福祉士に関心をお持ちの皆さま、

社会福祉士の資格取得、転職を検討中の方々、

是非、ご参加ください。

ご予約・詳細は

http://www.nippku.ac.jp/event/opencampus.php?EID=1944

をご覧ください。

＜資料請求はこちらから＞

http://www.nippku.ac.jp/form/request/

あなたのミライは、想像以上。

日本福祉教育専門学校

日本福祉教育専門学校

＼創造力のあるソーシャルワーカーを育成します／