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【総合福祉セミナー】『介護ロボットと人材育成』特別授業を行いました 瀬戸恒彦先生(公益社団法人かながわ福祉サービス振興会 理事長)

2017/01/26

瀬戸恒彦先生

 

(公益社団法人かながわ

 

福祉サービス振興会理事長)を

 

ゲストにお迎えして

 

『介護ロボットと人材育成』

 

をテーマに特別講義を行いました。

 

福祉のミライを第一線で活躍する

さまざまな分野の実務家から学ぶ全15回のオープン科目

「総合福祉セミナー」

 

ついに今回で最後です!

 

第15回目は、

瀬戸恒彦先生(公益社団法人かながわ福祉サービス振興会 理事長)による

『介護ロボットと人材育成』

をテーマに特別講義を行いました。

 

本日の授業では、

介護分野の課題解決と

新産業教育のために取り組んだ経緯と

その成果についてお話していただきました。

FBIMGP3144_2

瀬戸恒彦先生

 

【日本の介護分野を取り巻く状況】

 

今、日本の介護分野を取り巻く状況には

 

・超高齢社会

・介護人材の不足

 

などの少子高齢化が原因となっている問題があります。

その解決方法の一つとして

ロボットの脚光を浴びています。

 

【介護ロボット普及推進事業の目的】

 

~2つの目的~

・介護福祉分野が抱える様々な問題を解決させたい

・新(ロボット関連)産業を育成させたい

 

この2つの目的を達成するために、

介護ロボット普及推進事業は進められています。

 

具体的に、かながわ福祉サービス振興会では、

介護ロボットの試験導入やマーケットリサーチ、

普及推進活動を行っています。

 

総合福祉セミナー第1回目に紹介された

『HAL』というロボットも

試験導入に関わった介護ロボットの1つです。

 

推進事業が進み、

現在多くの介護現場で介護ロボットが導入されています。

 

しかし、介護ロボットには

まだまだ多くの問題があります。

FBIMGP3146_2

資料を映しながらの特別授業です

 

【介護ロボットを取り囲む問題と解決策】

 

いくら介護ロボットを導入しても

上手に使える人がいない。

 

これが今の現状です。

まさに“宝の持ち腐れ”ですよね。

 

その解決策として、

例えば介護福祉施設などで

セラピー用に導入されている『パロ』の場合には

『パロハンドラー』という認定を

出す取り組みを始めました。

 

月に1度、セミナーを開催し

適切に使用できる人材育成に力を注いでいます。

 

そして『パロハンドラー』のいる施設に『パロ』を導入する。

 

そうすれば非常に有効な介護ロボットの力を最大限に

利用することができます。

 

また

“ロボットが実際に介護業務を担える”でしょうか。

 

例えば

 

・排泄物から健康面のチェックができない

・コミュニケーションが細かくとれない

・肌と肌の触れ合いがなくなる

 

などの理由で業務代替はできないのではと

心配されているという事実もあります。

 

まずは普及しなければ始まらない、

という現状が根底にあるので、

国際ロボット展にて展示を行ったり、

介護ロボット関連のイベント企画、開催などが行われ、

多くの人に知ってもらうためのイベントが行われています。

 

国内外からの視察を受け入れたり、

メディア掲載を行い、

露出を増やし、知名度を高める動きも活発化しています。

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多くの学生が参加しています

 

【国の取り組み】

 

ロボット開発は現在、

国単位で取り組みが行われています。

 

日本の産業ロボットは世界一です。

 

日本には確かな技術があります。

その技術を活かして、

サービスロボットを作るので、

その注目度は高く、

海外から注目されています。

 

東京オリンピックもあるため、

もっと日本の技術を『視える化』していく

国家戦略が進められています。

 

平成28年度から

『コミュニケーションロボット』を

全国で1000台規模で入れるという

国家プロジェクトも現在進行中です。

 

また介護ロボットは高価なものが多いので、

いかにコストダウンして導入するのか

 

この課題解決のために

国や自治体が補助制度を作っています。

 

“良いものを、より安く、広く提供する”

 

このことが実現できれば、

介護現場はよりよい環境になり、

日本だけでなく、海外へも

日本の介護ロボットを普及させていくことができます。

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“ミライ”の介護についてのお話をしていただきました!

 

【神奈川県の取り組み】

 

神奈川県に

“さがみロボット産業特区”という

生活支援ロボットの実用化を通じた

地域の安心・安全の実現を目指している地域があります。

 

ロボット特区では

• 規制緩和

• 開発支援

• 実証実験

• 立地支援

以上4つの支援が行われています。

 

今は介護現場だけで利用されているロボットが

いずれは生活のいろいろな場面で活躍する

『人とロボットの共生』が想定されています。

 

【産業用ロボットからサービスロボットへ】

 

今後、日本ではサービスロボットの市場が

大きく伸びると言われています。

 

サービスロボットである介護ロボットの機能は、

◎「介護支援型」(・・・移乗・移動支援、入浴支援、排泄支援、床ずれ防止など)

◎「自立支援型」(・・・歩行支援、食事支援、自立移動支援、握力補強など)

◎「コミュニケーション型」(・・・レクリエーション、介護予防、生活支援など)

に分類できます。

 

介護予防が重要な現代においては、

この中で特に、

コミュニケーション型が今後注目されています。

 

なぜならコミュニケーションが

 

”生きる意欲を引き出す”

 

からです。

 

介護は行為だけが重要なのではありません。

 

もちろん何をするかは大切なことですが、

知識や技術のベースとなるのは『人間性』です。

 

これからの介護は

「心の領域」に入るケアが必要です。

 

心が衰えれば体も衰えます。

心が元気になれば体も自然と元気になります。

 

つまり

『心の領域に入っていく』

そして

『その人の生きる意欲』

を呼び起こす。

 

こういったケアがこれからは重要になります。

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学生の意見にも気さくにお答えいただいました!

 

【今後の展望】

 

介護ロボットをとりまく課題はまだまだ山積みです。

しかし課題があるということは

解決した先にミライがあるということです。

ミライをつくるのには

“PDCA”

が必要です。

 

PDCAは介護サービスの基本とも言えます。

 

Plan・・・計画

Do・・・実行

Check・・・評価

Action・・・改善

 

これは介護の現場でも会社の事業でも、

人生でも使える考え方です。

 

PDCAの考え方を身につけるために

学びましょう。

”学び”というのは勉強のことだけではありません。

 

自分が失敗をしたとき、

心は痛みます。

 

人間が一番学ぶのはそんな失敗をしたときです。

失敗しても良いんです。

 

そこから学ぶ、これがPDCAなんです。

 

設定した目標と違うことが起こる、

そこで違う方法を模索したり、

悩んだりする、、、

 

そこから人は学び、

大きく成長します。

 

介護ロボットを運用させていく上でも

たくさんの失敗にぶつかりますが、

だからこそさらに良いものを作ることができ、

ミライを作っていくことができます。

 

介護現場に出たら、

積極的に自ら手をあげ

失敗を恐れずに成長していくことが

大事です。

 

失敗のない人生は

それこそが失敗かもしれません。

 

【ロボットとの共生社会を目指して】

 

介護問題解決のために

ロボットを活用することは新しいチャレンジです。

チャレンジには勇気がいります。

 

忘れてはいけないのは、

福祉介護の専門性は、

利用者の常に良い状態を

追及することということです。

 

介護ロボットがそこに役立てられるのであれば、

ぜひ活用していくべきです。

 

私たちが今後、実践しなければならないことは、

関係者の知恵を重ね合わせて、

ロボットとの共生社会を作ることです。

 

介護の現場はたくさんのことを学ぶことができます。

まさに、

 

゛人生道場”

 

です。

このチャレンジが世界の介護の未来を拓く礎になります。

 

瀬戸恒彦先生、ミライの福祉を担っていく学生にとって

素敵な言葉とエールを送っていただき

ありがとうございました。

 

【瀬戸恒彦先生プロフィール】

昭和54年 神奈川県庁入庁

平成 5年 自治大学校修了

平成 6年 福祉部福祉政策課、高齢化社会対策に関する各種調査に従事

平成 8年 福祉政策課、ドイツ、イギリス及びスウェーデンを視察、

     (社)かながわ福祉サービス振興会設立にかかわる。

平成10年~11年

     介護保険推進本本部にて介護保険制度の立ち上げにかかわる。

平成13年 神奈川県を退職し、(社)かながわ福祉サービス振興会事務局長に就任

     神奈川大学非常勤講師も兼務する。

平成16年 全国介護支援専門員連絡協議会事務局長に就任(平成17年11月まで)

平成22年 シルバーサービス振興連絡協議会会長に就任

平成24年 一般社団法人かながわ福祉居住推進機構理事長に就任

平成26年 公益社団法人かながわ福祉サービス振興会理事に就任

(現在に至る)

 

日本福祉教育専門学校

ソーシャル・ケア学科(社会福祉士・介護福祉士)

http://www.nippku.ac.jp/faculty/12/

介護福祉学科 (介護福祉士)

http://www.nippku.ac.jp/faculty/13/

入学を希望される方、ご興味がある方、

まずはぜひ資料をご請求ください。

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