日本福祉教育専門学校

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第2回ソーシャルワーク実践研究会が開催されました|社会福祉士・卒後教育

2019/07/09

2019年6月28日に2019年度第2回ソーシャルワーク実践研究会が日本福祉教育専門学校161教室にて開かれましたのでレポートさせていただきます。

 

《「ソーシャルワーク実践研究会」とは》
日本福祉教育専門学校の社会福祉士養成学科(昼間)と
社会福祉士養成科(夜間)の卒業生の学びの機会として卒後教育として立ち上げた研究会です。

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今回の報告の対象となった施設形態である「自立援助ホーム」は、なんらかの理由で家庭にいられなくなり、働かざるを得なくなった原則として15歳から20歳までの青少年達に暮らしの場を与える施設で、第2種社会福祉事業に位置付けられます。

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社会福祉関係者は措置中心の時代の見方・考え方を引きずり、いまだに高齢、障害、児童、生活困窮などと社会福祉をさらに「縦」割りにして理解しがちです。しかし、図らずも報告者が児童養護施設(第1種)と自立援助ホーム(第2種)を対比し報告してくれたように、第1種と第2種という「横」で分けてみても違いがあるものです。

というのも、第2種は事業そのものが脆弱であるがゆえに、なぜ第2種事業をやるのか、その意義づけの仕方に団体ごとの「色」が出やすいからです。

 

また一方で、第1種事業こそが社会福祉であり、第2種はその補助的なものと勘違いされがちでもあります。それゆえ、第2種事業であり、業界人ですら知らない人も多い「自立援助ホーム」で支援する卒業生から直接その現状を聞けたことは大変意義深いものになったかと思います。

 

今回報告の対象となった、とある自立援助ホームもまた、極めて独特の「色」に彩られていました。ただし、今回の報告者は二年目ということもあり、多分な歴史性も持ち合わせたその自立援助ホームの「彩り」に圧倒され、報告そのものはまだ自分なりの整理がついていない印象を担当教員は受けました。

しかしながら、当校卒業生という同じ仲間から多様な質問の応答のなかで、報告者なりの意義づけ、つまり第一種の補助機関ではない第二種としての意義づけが、最後にはできていたと思いました。

 

今日の社会福祉に求められているものは、「縦」や「横」を自由自在に横断し議論しながら、そのすべてを包み込むような新たな「社会福祉」を構想し提言することではないか。

一現場にいながら新たな社会福祉士の養成に関わる担当教員として、卒業生の議論を聞きながら、また改めて強い気持ちを抱きました。

 

 

【次回の開催日について】

2019年8月23日(金)19:40~

日本福祉教育専門学校本校舎171教室(予定)

 

*報告者やそのタイトルが決まり次第、HP上でお知らせさせていただきます。

 

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