日本福祉教育専門学校

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精神保健福祉士のキャリアステップ 「社会復帰調整官」とは

2019/10/24

こんにちは。

日本福祉教育専門学校 入試・広報担当です。

 

精神保健福祉士は実務経験を積むことによって

更に専門性の高い職業に進むことができます。

 

今回は、司法の領域で働くソーシャルワーカーである

社会復帰調整官についてご紹介します。

 

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1.) 社会復帰調整官とは

 

社会復帰調整官は、全国の保護観察所に配置され、

精神疾患者が、心神喪失または心身衰弱の状態で

重大な他害行為(犯罪)を行った際に、

社会復帰のサポートをする専門職です。

 

医療機関や地域の関係機関等と連携しながら、

その人の生活状況を見守りつつ、

通院や服薬が継続できるよう

適切な助言や指導を行ったり、

地域において必要な支援を確保するための

コーディネートを行います。

 

2.) 社会復帰調整官の業務

 

社会復帰調整官の主な業務には、

・生活環境の調査

・生活環境の調整

・精神保健観察

の3点が挙げられます。

 

「生活環境の調査」に関して、

まず、保護観察所は、裁判所の求めに応じて

対象となる人の住居や家族の状況、

利用可能な精神保健福祉サービスの現況など、

その生活を取り巻く環境について調査します。

 

そして、入院が決定してからの処遇である

「生活環境の調整」として、

指定医療機関に入院した人が、

退院後の居住地において

円滑な社会復帰ができるよう、

本人から聴取した希望を踏まえて、

地域の関係機関と連携しながら、

退院後の住居や通院先の医療機関を確保するとともに、

地域生活を支えるための援助体制の整備を進めます。

 

そうして通院が決定してからの処遇が

「精神保健観察」となります。

地域において、継続的な医療を確保するため、

本人の受診状況や生活状況を見守りつつ、

必要な助言や指導を行うほか、

家族等からの相談に応じます。

また、本人の処遇に携わる

関係機関等とケア会議を開催し、

関係機関相互間の連携確保を図ります。

 

 

3.) 社会復帰調整官になるには

 

社会復帰調整官は、一般職の国家公務員として位置づけられております。

 

社会復帰調整官になるための採用試験は、

全国のすべての保護観察所で

毎年定期的に実施されているわけではなく、

採用募集枠が発生した場合のみ実施されます。

 

社会復帰調整官採用試験を受けるには、

下記の要件を全て満たしていることが必要となります。

 

(1) 医療観察制度の対象となる精神障害者の円滑な社会復帰に関心と熱意を有すること。

(2) 精神保健福祉士の資格を有すること、又は、

精神障害者の保健及び福祉に関する高い専門的知識を有し、かつ、

社会福祉士、保健師、看護師、作業療法士、公認心理師もしくは臨床心理士の資格を有すること。

(3) 精神保健福祉に関する業務において実務経験を有すること。

(4) 大学卒業以上の学歴を有すること。

 

なお、求められる実務経験の年数は、保護観察所によって変わります

 

詳細については法務省のWebサイトを確認してみてください。

 

選考方法は、各保護観察所において

書類選考と、書類選考の合格者に対する面接となります。

採用は、面接合格者の中から決定します。

 

なお、社会復帰調整官には、

精神保健福祉士等の資格実務経験等を求めるため

一般職試験や総合職試験の合格者からは採用していません

 

 

3.) 社会復帰調整官の勤務時間・給与

 

社会復帰調整官の給与に関しては、

行政職俸給表(一)が適用され、

初任給は資格・経験等を勘案して決定されます。

このほか、住宅手当等の各種手当が支給されます。

 

また、勤務時間・休暇に関しては、原則として、

1日7時間45分(AM8:30~PM5:15)の週休2日制で、

年次休暇(年間20日)等の休暇制度があります。

 

さらに、社会復帰調整官として経験を積むことで

さらなるキャリアアップが可能で、勤務成績に応じて、

管理職である統括社会復帰調整官、

首席社会復帰調整官、保護観察所長等に

昇進する可能性があります。

 

 

4.) 女性も活躍できる職場

 

法務省では「アット・ホウムプラン」を策定し、

働き方改革や、全ての職員が

家事・育児・介護等をしながら、

活躍できる職場環境の整備に取り組んでいます。

 

保護観察所に勤務する職員の約3割が女性で、

管理職として活躍されている女性職員も多くいます

また、産前・産後休暇、育児休業等の制度があり、

結婚・出産後も第一線で活躍することができます。

 

 

以上のように、社会復帰調整官は、

精神保健福祉に関する専門的知識

精神障害者に対する対人援助能力、また、

関係機関とのネットワーク形成・活用のための

コーディネート能力、そして、文書作成能力など、

高度な専門知識・スキルが要求されるため、

その責任も大きいですが、

精神保健福祉士の資格を活かして公務員になれる道でもあります。

 

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