【教員コラム】わたしに合った資格は? ジョブ・カード面談で聞いた、それぞれの物語|社会福祉士養成科(夜間部)
【教員コラム】わたしに合った資格は? ジョブ・カード面談で聞いた、それぞれの物語

こんにちは!日本福祉教育専門学校です。
今回は、社会福祉士養成科(夜間部)・専任教員 尾久先生のコラム㊿をご紹介いたします。
私は、国家資格キャリアコンサルタントでもあります。
その経験を生かし、今年から学内の「ジョブ・カード面談」を担当することになりました。
ジョブ・カードとは、自分のキャリアや経験を整理するための国の様式です。
職業訓練生として入学した方には、訓練期間中に数回の面談を行い、学習の振り返りや就職活動の準備を一緒に進めていきます。制度上は、就職の実現に向けたキャリア面談です。
でも、実際にお話を伺っていくと、自然と「なぜこの資格を目指すのか」という話になっていきました。これが、とても興味深く、尊い時間でした。
福祉の世界には入りたい。でも、どの資格を目指せばよいのだろう。
そんなふうに悩んでいる方にも、少し参考になればと思い、面談を通して感じたことをご紹介します。
まず、言語聴覚療法学科。
言語聴覚士を目指す学生さんは、志望動機がとても具体的でした。
「嚥下について学びたい」
「発語に関心がある」
「あの出来事がきっかけだった」
それぞれに明確な原体験があり、話し始めると止まりません。
その熱量が、難しい専門科目を学び続ける力になっているのだと感じました。
次に、介護福祉学科。
介護福祉士を目指す学生さんは、人生経験そのものが志望動機になっていました。
親の介護。
祖父母と過ごした時間。
異業種からの転職。
定年後の学び直し。
それぞれの人生が、そのまま「介護福祉士になりたい」という思いにつながっていました。
そして、社会福祉士養成学科。
社会福祉士を目指す学生さんは、最初は少し抽象的な言葉から話し始めることが多いように感じました。
でも、じっくり聞いていくと、その奥には必ず「原風景」があります。
誰かとの出会い。
自分自身の経験。
長い間、心のどこかに残っていた問い。
そうしたものが、話しているうちに少しずつ、志望動機の形になっていきます。
一つの専門分野だけでは解決できない課題に関心を持ち、幅広く学びたいと入学した方も多くいます。
ところが、実際に学び始めると、想像以上に多くの科目と出会い、さらに視野が広がっていく。
そこには、うれしい想定外もあるようです。
学科が違えば、語り方も、動機の温度も、こんなにも違う。
それでも共通していたのは、みんな何かを抱えて、この学校に来ているということでした。
資格やカリキュラムの前に、それぞれの人生がある。
ジョブ・カード面談は、そんな一人ひとりの物語を聞く時間でもありました。
この学校には、さまざまな人生を歩んできた人たちが集まっています。
そして、その違いを持ち寄りながら学べることこそ、本校の大きな魅力なのだと思います。
(執筆/尾久陽子先生:社会福祉士・行政書士・キャリアコンサルタント・ファイナンシャルプランナー)
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