【教員コラム】社会福祉士。向いていないと思っていた。|社会福祉士養成科(夜間部)
【教員コラム】社会福祉士。向いていないと思っていた。

こんにちは!日本福祉教育専門学校です。
今回は、社会福祉士養成科(夜間部)・専任教員 尾久先生のコラム㊸をご紹介いたします。
「向いていないかもしれない」
学校に入ってまだ日が浅い学生から、そんな言葉を聞くことがあります。授業についていけるか不安、実習でうまくやれるか心配、学べば学ぶほど深い世界。この仕事に取り組めるんだろうか。本当に自分に合っているのか、わからない。
気持ちはよくわかります。私自身がそうだったから。
私は社会福祉士の資格を取得した直後から今に至るまで、あるところで電話相談の仕事に携わっています。でも最初から得意だったわけでは、まったくなかったのです。
求人情報を見たとき、ふーん、電話相談員か。コールセンターみたいなところはバイトもしてきたし、つまらないなと思うくらいの気分。軽い気持ちで応募したのに、一回目の応募では採用してもらえませんでした。向いてないと言われたのです。
でも、違う分野の相談ならできるのでは、と、見かねたように年長の役員の方が助言してくれました。それで、別の機会に再挑戦して、なんとか入ることができたのでした。それでも実際に始めてみたら、似たような経験を積んできたつもりだったのに、やったことのない仕事はやったことがない、というあたりまえの現実に直面しました。

最初のころは、うまく応対できず落ち込むことが何度もありました。向いていないのかもしれない、と思いながら続けていた時期があります。

それでも、続けました。
やめる理由が見つからなかった、というのが正直なところかもしれません。でも気づいたら10年が経っていました。
今は、あのころとは全然違います。「相談を受けるのが上手ですね」と言ってもらえることもあるほどです。
才能や能力の問題ではなく、経験が身になるには、時間がかかるのだと実感します。
知らないことは、知らない。できないことは、できない。それは当然のことで、恥ずかしいことでも、向いていない証拠でもないのです。
社会福祉士養成科の学生は、真面目な人が多いです。だからこそ、早く「向いているかどうか」を決めようとしてしまうことがあります。でも現場をまだ知らない段階では、そんなことはわかるはずがありません。
わからないまま、少しずつ進んでいいんですよ!
経験を積めば積むほど、その「わからない」「もっと知りたい」「学びたい」は、深まっていくものだからです。
それが積み重なって、いつのまにか変わっていく。
夜間部の一年間は、その深い学びの入り口に向かう。そういう時間だと思っています。
(執筆/尾久陽子先生:社会福祉士・行政書士・キャリアコンサルタント・ファイナンシャルプランナー)
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