【教員コラム】「向いていないね」と言われました|社会福祉士養成科(夜間部)

【教員コラム】「向いていないね」と言われました

こんにちは!日本福祉教育専門学校です。

今回は、社会福祉士養成科(夜間部)・専任教員 尾久先生のコラム49をご紹介いたします。

社会福祉士を目指すとき、「自分に向いているだろうか」と考える人は多いと思います。正直に言います。私は社会福祉士になってから、「向いていない」と思いました。今も、向いているとは手放しには言えません。

社会福祉士の資格を取ってから、いくつかの相談員の仕事に挑戦しました。ある職場の採用面接で、こう言われました。
「あなたは向いていないね」
子どもの相談窓口でした。

今思えば、わからないのにわかったふりをして答えていたと思います。それまでの仕事の中心は行政書士でしたから、仕事の質も違う。子どもに対する柔らかさみたいなものが、当時の私にはなかったのだと思います。

その後、同じ会社の別の部署を勧められて勤務を始めました。でもやはり福祉の相談に慣れていないので、相談者から叱責されたり、記録がうまく書けなかったり、ダメ出しばかりされていました。

帰り道に思っていました。向いていない。辞めたい。
でも辞めますと言うのも億劫で、ずるずる続けていました。

気がつけば、その職場では古い方の人間になっていました。最初に志望していた子どもの相談窓口にも、社内の編成変更で異動することになりました。今はあまり違和感なく対応しています。

そういえば、最初の頃のように二時間怒鳴られることもなくなりました。 「尾久さんがいると助かる」と言ってもらえる職場になりました。

最初の頃と今と、何が違うのか。
経験量は違います。でもそれより大きいのは、わからないことを認められるようになったことだと思っています。

謙虚さというより、もっと自然な気持ちです。人はみんな違うし、福祉に正解はない。そう思えるようになってから、やっと自由になれた気がしています。

向いているかどうか、今でもわかりません。でも、やってみる価値はあると思っています。

(執筆/尾久陽子先生:社会福祉士・行政書士・キャリアコンサルタント・ファイナンシャルプランナー)

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