言語聴覚士を目指す
ABOUT言語聴覚士とは?
言語聴覚士は、「話す」「聞く」「食べる」といった機能に障がいを抱える方に対し、検査・訓練・指導を通じて支援を行う国家資格です。
本学科では、知識の習得にとどまらず、臨床現場で活きる実践力の育成を重視しています。現役の言語聴覚士による最新の知見を取り入れた授業や、当事者との対話を通じて、一人ひとりの背景や生活に応じた支援のあり方を学びます。

FEATURE言語聴覚療法学科の特長
学びの内容
現場で活きる実践中心の授業
- 現役の言語聴覚士による、臨床と研究をつなぐ授業
- 障がいのある当事者を招いた講義で支援のリアルを学ぶ
- 小児・成人・きこえ・嚥下の4領域を学べるカリキュラム
- 見学・実習・演習を通じて、実践力を段階的に育成

教員は全員が臨床現場を持つ、現役の言語聴覚士です。授業には最新の知見や臨床実践の様子が反映され、学術的・臨床的にも満足度が高い内容です。また、言語聴覚士のパイオニア校として多くの卒業生が活躍しており、卒業生がゲスト講師として指導してくれる機会もあります。
教員の研究業績を見る「話す・聞く・食べる」に関する4つの専門領域をバランスよく学べるカリキュラムです。幼児から高齢者まで幅広い対象に対応できる力を養うことで、将来の選択肢が広がります。
小児・成人の訓練を在学中に見学できます。1年次の現場見学で医療現場への理解を深め、2年次には全12週間の臨床実習で実践力を育てます。本校併設の「新宿ことばの相談室」では、月2回土曜日に見学会を開催しており、言語聴覚士を目指す誰もが参加できます。
新宿ことばの相談室を見る授業では、失語症などの当事者やそのご家族、現場で活躍する言語聴覚士を招き、講義や対話を通して学びを深めています。教科書には載っていない「生の声」から、一人ひとりの背景や生活に応じた支援のあり方を学びます。
授業内容
国家資格取得に必要な58科目を2年で学びます。
言語聴覚士として必要な医学や心理、解剖・生理・脳科学などの専門基礎を幅広く学びます。身体の仕組みや疾患、障がいの理解は言語聴覚療法の土台になります。
- 医学総論
- 解剖学
- 小児科学
- リハビリテーション医学
- 呼吸発声発語系の構造・機能・病態 など
子どもから高齢者まで幅広い領域を対象に、言語・発達・構音・聴覚・摂食嚥下など多様な障がいを学び、臨床現場で必要な対応力を養います。
- 言語聴覚障害総論Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ
- 言語聴覚障害診断学
- 失語症Ⅰ・Ⅱ
- 言語発達障害概論
- 自閉症スペクトラム障害 など
小児発達障害を理解し、小児療育における言語聴覚士の関わり方を学びます。

2年次の臨床実習に向け、段階的に実践演習を重ねていきます。検査・訓練・記録といった一連の流れをロールプレイやグループワークを通じて主体的に学びます。
- 総合演習Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ
- 失語症演習Ⅰ・Ⅱ
- 言語発達障害演習Ⅰ・Ⅱ
- 発声発語・嚥下障害演習Ⅰ・Ⅱ
- 聴覚障害演習Ⅰ・Ⅱ など
基本情報と画像から評価・訓練の基本方針を立て、専門用語を用いてカルテ形式で記載する練習をします。

言語聴覚士の国家試験対策
- 全5回の模試や、個人へのフィードバックなど万全のサポート体制
- 知識の「インプット期」、演習や模試の「アウトプット期」に分けて対策

国家試験本番までに5回の模試を実施。結果を基に学習タイプを分析し、苦手科目や理解の浅い分野を的確に把握することで、効率的な対策につなげます。
国家試験前の不安や、模試を通じて見えてきた学習のつまずきに対しては、個別でサポートを行います。必要に応じて、学習計画の立て方や進捗の確認、効果的な勉強法まで、1対1で丁寧に指導します。
1年次は、言語聴覚士に必要な知識と技術をじっくり習得する「インプット期」。2年次は、演習・実習・模試を通して実践力を高める「アウトプット期」に分かれています。1年次後半から国家試験対策が始まり、実習終了後には授業がほぼ終わるため、試験対策に十分な準備期間を確保できます。




学校生活
- 入学前から始まるサポートで安心して新生活をスタート
- 大卒新卒・子育て世代・セカンドキャリアなど多様な学生が在籍
- 卒後勉強会を通じて、卒業後も教員やクラスメイトとの関係性が続く

入学が決定した方を対象に、入学前説明会を開催しています。学習面の不安を相談したり、教員や先輩、入学後のクラスメイトと交流したりできる機会です。早期入学をした方は複数回参加が可能です。

学生の声

- 言語聴覚療法学科 2年生
- 入学前:中小企業 営業職
前職で出会った脳梗塞の方の回復をきっかけに、「人のためになる仕事」に就きたいと考えるようになりました。授業での現場経験のある先生方の話は具体的で、言語聴覚士の仕事のリアルがよく伝わってきます。小児から高齢者まで幅広い領域を学べる点も魅力です。
クラスにはさまざまな経歴の仲間がいて、情報共有や実習練習を通じて学び合える環境があります。キャリアチェンジを不安に感じていましたが、日福に入学して「ここでなら挑戦できる」と思えています。

- 言語聴覚療法学科 2年生
- 入学前:大学卒業
授業と実習が分かれていること、校内に「新宿ことばの相談室」があることに魅力を感じ、入学を決めました。座学の後に実習があることで、体力的にも精神的にも無理なく取り組めています。授業ではグループワークも多く、クラスメイトと協力しながら学べる環境が心強いです。
実習では思うように患者様と意思疎通が取れず落ち込むこともありましたが、先生方のアドバイスに支えられ、前向きに取り組むことができました。現場での経験を通して、自分が目指す言語聴覚士像がより具体的に見えてきています。

- 入学前:システムエンジニア
コロナ禍で完全テレワークとなり、誰とも顔を合わせない日々が続く中で、人と直接関わる仕事がしたいと強く思うようになりました。そこで出会ったのが言語聴覚士という職業です。オープンキャンパスで温かい雰囲気に惹かれ、日福への進学を決めました。
先生方は現役の言語聴覚士として活躍されており、実際の仕事を具体的にイメージしながら学べる点が大きな魅力です。医療・福祉の経験がない私にとって、異なる世代や経歴の同級生と学べることも大きな刺激になっています。
就職・キャリア支援
- 卒業生や実習先とのネットワークで総求人数は約8,400人分以上
- クラス担任や就職担当職員が、就職に向けた個別指導を実施
- 卒業後も知識や学びを共有し合える勉強会が多数

在学中の就職に関する相談は、クラス担任や就職担当職員がキャリア面談を実施。模擬面接から履歴書添削まで、学生一人ひとりに合わせてサポートしています。

年3回程度、卒業生を対象に症例検討会「SLHT研究会」を開催。成人・小児どちらの症例も扱っています。特に本校の強みである小児領域の症例を取り上げることが多いため、小児領域に携わる卒業生の参加も多数で、現場での悩みや知見を共有できる学びの場となっています。

主な就職先
卒業後の進路は病院だけに限りません。小児から高齢者まで幅広い対象を支援する職業として、医療機関を中心に福祉・教育・企業領域など、活躍の分野は多岐にわたります。
総合病院、大学病院、リハビリテーション病院、耳鼻咽喉科クリニック、回復期病棟など
児童発達支援センター、療育施設、言語訓練教室、特別支援学校など
公立病院、教育委員会、保健センター、自治体の支援機関など
補聴器メーカー、医療系IT企業、教育系スタートアップなど
介護老人保健施設、障害者支援施設、訪問リハビリなど
キャリアモデル
卒業生は多様な分野で活躍しており、キャリアモデルも豊富です。一部をご紹介します。

- 一般企業→放課後等デイサービス
一般企業で勤務する中で言語聴覚士を志す気持ちが大きくなりました。学費や立地、国家試験の合格実績などを比較したうえで、通学しやすくサポートも充実している日福を選びました。
授業はハイレベルでしたが、分からない点は先生が丁寧にフォローしてくださいました。2年次の外部実習では、進路を考えるうえで多くの気づきがありました。「医療よりも保護者との関わりがある支援が自分に向いている」と感じ、進路変更のきっかけになりました。
放課後等デイサービスで施設長を務めています。未就学児〜高校生を対象に、言語発達支援や保護者支援、関係機関との連携などを行っています。管理者としてのマネジメント業務にも携わっており、言語聴覚士の専門性を活かしながら、支援の幅を広げています。
カリキュラムと実習
本学科は2年制のプログラムです。1年次から2年次7月中旬までに授業を終え、それ以降は臨床実習・国家試験対策に集中できるカリキュラム構成になっています。
年間スケジュール
1年次


2年次


時間割
授業は、月曜〜土曜の1限から5限の時間帯で行います。時間割はオリエンテーション時に半期分が配布されるため、予定も立てやすく安心です。
1年次
2年次
※時間割は一例です。
臨床実習の流れ
1年次の12月より臨床実習に向けて準備をおこないます。実習開始から終了までの流れを紹介します。
2年次に配属される臨床実習先について、分野やエリアの希望を提出することができます。それに基づいて教員と実習先や将来の就職分野について個人面談をおこないます。

1年次に提出した希望調査や面談結果をもとに、実習の配属先を決定します。配属後は実習担当教員による個人指導のもと、それぞれの実習地に適した実習準備を行います。

実習担当教員と実習準備・学習の計画を立てます。実習に必要な知識・検査練習などを担当教員のサポートを受けながら、身につけます。

実習前に実習先を訪問して、現地で実習指導者の方と事前に打ち合わせをすることができます。実習地の雰囲気を感じ、実習に必要な準備について具体的に知ることができるので、安心して準備をすることができます。

いよいよ臨床実習本番です。評価実習と総合臨床実習(全12週間)を行います。実習期間中は担当教員が実習巡回を行い、不安や疑問を解消することができます。

臨床実習を終えた後は、学内でクラスメイトとともに振り返りやフィードバックを行います。お互いの体験を共有することで、実習での理解をさらに深めることができます。

実習生の声

- 言語聴覚療法学科 2年生
前期実習では、検査や訓練の経験はもちろん、納涼祭に参加して利用者さんと一緒に踊ったり、歌を披露したりと、現場ならではの交流の機会がありました。最終日に利用者さんからお手紙をもらったときは、とてもあたたかい気持ちになりました。
実習前に先生と顔を合わせていたおかげで、不安なくスタートできたのも大きかったです。「もっとこの場所で学びたい」と思える、充実した時間でした。
教員メッセージ

- 多摩リハビリテーション学院言語療法学科卒業
- 地方のメンタルケア病棟心理室にて言語聴覚士として勤務
- 敬心学園系列の臨床福祉専門学校の専任教員を務める
- 日本福祉教育専門学校へ異動、現在は言語聴覚療法学科学科長と「新宿ことばの相談室」室長を務める
言語聴覚療法学科では創造性・柔軟性のある言語聴覚士育成を目指しています。国家試験への合格はもちろんのこと、教科書には載っていないプラスの視点をもった言語聴覚士となっていただけるように産学連携の授業、患者様やご家族の特別講演等を展開します。
知識だけでなく、臨床力を備え、「すべては患者様のため」に考えられる言語聴覚士を育成します。

- 臨床福祉専門学校 言語聴覚療法学科卒業
- 横浜市内の脳神経外科病院にて言語聴覚士として勤務(現在は非常勤)
- 敬心学園系列の臨床福祉専門学校で学科長を務め、日本福祉教育専門学校に異動
- 医学博士(神経内科学)、公認心理師
- 神奈川県言語聴覚士会理事、日本言語聴覚士協会代議員
- 失語症、高次脳機能障害に関する学会発表、論文多数
言語聴覚士は、「話す」「聞く」「食べる」といった、人の生活に欠かせない機能を支援する専門職です。私自身も現場での経験を活かしながら、教員として学生の育成に携わっています。日福では教員全員が現役で臨床に携わっており、授業では脳画像から症状を見立てる演習や、障がい当事者の講義など実際の臨床現場に近い学びを重視しています。
言語聴覚士は、国家資格取得がゴールではなく、スタートラインです。卒業後も学び続け、専門性を深めていくとともに、学問の発展に尽くします。患者中心思考を持ち、知的探究心が高い皆様、ぜひ一緒に学び、成長したいと思っています。
学費サポート
再進学・キャリアチェンジを応援するさまざまな学費支援制度をご用意しています。返済不要の給付金から貸付制度まで、ライフスタイルに合わせて活用できます。


制度名 | 内容 | 支給・貸与額 |
---|---|---|
専門実践教育訓練給付金 |
| 最大128万円給付 |
教育訓練支援給付金 |
| ハローワークから基本手当の日額60%相当 |
有資格者支援制度 |
| 最大5万円減免 |
敬心学園卒業生支援制度 |
| 入学金免除 |
実習宿泊費補助制度 |
| 最大20万円支給 |
教育ローン |
| 金融機関により異なる |
奨学金 |
| 月額3万〜12万円程度 |
よくある質問

OPEN CAMPUSオープンキャンパス
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平日昼間に実施する説明会です。学科やカリキュラムの紹介、施設見学、個別相談を通じて、学校生活のイメージを深めることができます。
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