【授業レポート】個人の困りごとをヒントに、社会を変える実践につなげる|社会福祉士養成学科(昼間部)

こんにちは!日本福祉教育専門学校です。
社会福祉士養成学科の授業にて、ゲスト講師として NPO法人Social Change Agencyの横山様(社会福祉士) をお迎えし、特別講義を行いました。
今回のテーマは「個人の困りごとをヒントに、社会を変える実践につなげる 〜ソーシャルワーカーにできること〜」。
日々の支援現場で出会う“ひとりの困りごと”を、どのように社会課題として捉え、変化につなげていくのかを考える授業です。
社会保障は「権利」であるという視点
講義の冒頭では、日本国憲法第25条をもとに、社会保障制度は「困った人のための特別な支援」ではなく、誰もが持つ権利であることが改めて示されました。
しかし実際には、制度があっても「知らない」「調べる時間がない」「手続きが難しい」「利用することに抵抗がある」といった多くのハードルによって、必要な人に届いていない現状があります。
制度にアクセスできないことで、生活の困窮や健康悪化、孤立、さらには闇バイトなどの深刻な問題につながってしまうケースも紹介され、学生たちは社会保障と社会課題が密接につながっていることを実感していました。
Social Change Agencyの取り組み
横山さんが代表を務めるSocial Change Agencyでは、「社会保障を名実ともにセーフティネットにする」ことをビジョンに、福祉・教育・テクノロジーを組み合わせたさまざまな実践を行っています。
- チャットボットを活用した社会保障制度の自動案内
- LINEやメールによる生活・お金の相談
- 社会保障制度を学ぶための「社会保障ゲーム」の開発
特に、ゲームを通じて制度を学ぶ取り組みは、制度名を覚えるのではなく、「どんなときに、どんな支援が使えるのか」をイメージしやすくする工夫がされており、教育現場でも注目されている実践です。
社会保障ゲームの紹介と実践報告
授業では、横山様が開発に関わっている「社会保障ゲーム」について紹介がありました。
このゲームは、病気、失業、介護、妊娠、DVなど、架空のキャラクターに起こるさまざまな“ピンチ”を題材に、どのような社会保障制度や相談先が考えられるのかを、カードを使って学ぶ教材です。
デモ校として複数の学校にカードを配布し、実施した際の反応や成果が報告されました。

参加した生徒からは、
「『社会保障』という言葉は知っていたけれど、どんな場面で使えるのかまでは分かっていなかった」
「お金に困ったとき、すぐ借金を考えるのではなく、制度を探そうと思えるようになった」
「制度がとても身近なものだと感じた」
といった声が寄せられているそうです。
中には、学んだ内容をもとに、高校を中退した友人にカードの写真を送った生徒のエピソードも紹介され、学びが当事者本人だけでなく、周囲の人へと広がっていく可能性が示されました。
社会保障制度を「知識」として学ぶだけでなく、生活の中でどう生かせるのかを考えるこの取り組みは、社会福祉を学ぶ学生にとっても多くの示唆を与える内容となっていました。
ソーシャルワーカーの「価値葛藤」と向き合う
後半では、ご自身が病院で勤務されていた際に感じた、ミクロ実践(目の前の支援)とマクロ実践(社会構造への働きかけ)の間での葛藤についても語られました。
組織の中で求められる役割と、ソーシャルワーカーとして大切にしたい価値。
その両方を大事にしようとするからこそ生まれる葛藤に、どのように向き合い、どんな選択肢があるのか。
「組織で取り組む」「新たな組織をつくる」「職能団体や市民活動に関わる」「研究や発信を行う」など、さまざまな道が示されました。
講義の最後には、「クライアントとの出会いの中で気づいた社会構造上の課題に対して、ソーシャルワーカーそれぞれの立場からできることがきっとある」というメッセージが伝えられました。
どの現場にいても、社会を見つめ、考え、行動することはできる。学生たちにとって、ソーシャルワーカーとしての視野と可能性が大きく広がる授業となりました。
今後も日本福祉教育専門学校では、現場と社会をつなぐ学びを大切にした授業を行っていきます!
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