【オープンキャンパス】社会福祉士の仕事と、災害時に求められる支援について|社会福祉士

こんにちは!日本福祉教育専門学校です。

9月19日に開催したスペシャルオープンキャンパスでは、社会福祉士養成学科の広瀬先生による特別講義を実施しました。

今回のテーマは、「社会福祉士の仕事と、災害時における支援」。

社会福祉士は、福祉施設や病院、行政、学校、企業など、さまざまな分野で活躍しています。講義では、社会福祉士の基本的な役割から、実際の災害現場での経験まで、幅広いお話が紹介されました。

社会福祉士は、どのような仕事をしている?

はじめに、社会福祉士の役割について説明がありました。

社会福祉士は、相談援助を中心に、本人の抱える生活上の課題やニーズに寄り添いながら、必要な制度やサービス、関係機関などにつなげていく専門職です。

その活躍の場は、行政、医療、高齢者福祉、障がい福祉、児童福祉、生活困窮者支援、地域福祉、教育、企業など、多岐にわたります。

講義では、社会福祉士の仕事として、個人への相談援助だけでなく、グループへの支援や地域福祉活動、関係機関との連絡・調整などについても紹介されました。

特に現在は、ひとつの専門職だけでは解決できない課題も多く、医療・福祉・教育など、さまざまな分野の専門職が連携して支援することが重要になっています。

社会福祉士には、本人のニーズを把握し、必要な支援につなげながら、多職種・多機関をコーディネートする役割も求められています。

病院で働くソーシャルワーカーの役割

講義では、医療ソーシャルワーカーとしての経験をもとに、病院でのソーシャルワークについても紹介されました。

病院に入院すると、それまで地域で生活していたときには見えていなかったさまざまな課題が明らかになることがあります。

たとえば、入院によって生活機能が低下したり、退院後の生活に不安が生じたり、経済的な問題や家族との関係、在宅生活に必要な支援など、新たな課題が生まれることがあります。

医師が治療を、看護師がケアを担う一方で、ソーシャルワーカーは患者さんの「生活」という側面から支援する役割を担います。

そして、必要な制度や社会資源につなげたり、院内外のさまざまな専門職と連携したりしながら、患者さんがその後の生活を送れるように支援していきます。

講義では、こうしたソーシャルワーカーの役割について、実際の現場での経験を交えながら説明がありました。

災害が起きたとき、社会福祉士にできること

今回の講義で特に取り上げられたのが、災害時のソーシャルワークです。

地震や豪雨などの自然災害が起こると、普段とはまったく異なる状況のなかで、多くの人が支援を必要とします。

講師自身も、東日本大震災の際に仙台の病院で医療ソーシャルワーカーとして勤務しており、災害対応に携わった経験があります。

発災直後は、病院そのものの機能を維持・復旧することが最優先となります。

食料や物資の確保、職員や患者さんへの対応など、普段のソーシャルワーカーの仕事とは異なる業務にも対応しなければなりません。

しかし、時間が経つにつれて、被災した患者さんの受け入れや、地域の社会資源の状況確認、ボランティアの受け入れなど、ソーシャルワーカーとしての専門性を生かした支援も必要になっていきます。

災害時には、普段の業務とは異なる状況に対応しながらも、連絡・調整、情報収集、関係機関との連携といった社会福祉士の専門性が生かされる場面があるということが紹介されました。

「命を守る」ために、生活を支える

災害時には、病院に多くの人が集まることもあります。

たとえば、停電などによって在宅で医療機器を使用することが難しくなった人や、医療的な支援を必要とする人が病院を目指して集まることがあります。

一方で、病院には限られた医療資源しかありません。

そこで、ソーシャルワーカーが患者さんの状況をアセスメントし、退院後の生活を考えながら、必要に応じて別の支援先や施設につなぐこともあります。

これは、単に「退院させる」ということではありません。

その人が病院を離れたあと、どこで、どのように生活するのか。

そこまで考えながら支援先を調整することも、社会福祉士の重要な役割です。

災害時であっても、人の生活は続いていきます。

だからこそ、命を守る医療とともに、その後の生活を支える福祉の視点が必要になります。

災害支援の現場でも生かされる「調整する力」

講義では、災害時に活動するさまざまな支援チームについても紹介されました。

災害現場では、医師や看護師などの医療職だけでなく、さまざまな専門職や関係機関が連携して活動します。

その中では、情報収集や関係者との連絡、支援活動の調整など、チームを円滑に動かすための「調整」の役割も重要になります。

社会福祉士は、普段から本人のニーズを把握し、必要な社会資源につなぎ、多職種・多機関を調整する仕事をしています。

そのため講師は、こうした社会福祉士の専門性は、災害支援の現場とも親和性があると話しました。

「誰かを直接治療する」だけが、人を救う方法ではありません。

必要な人と支援をつなぎ、情報を集め、さまざまな人や機関を動かしていくことも、人の命や生活を守るために欠かせない支援です。

「生活を支える」という視点から広がる災害支援

近年では、災害時の支援においても、被災者の生活を支える福祉の役割がより重視されるようになっています。

講義では、災害派遣福祉チーム(DWAT)についても紹介されました。

避難所などで生活する高齢者や障がいのある方など、特別な配慮を必要とする人に対して、相談支援や生活支援、環境調整などを行い、必要に応じて適切な避難先や福祉施設などにつなげていきます。

災害が起きたとき、「命を救う」ことはもちろん重要です。

しかし、その後には「どうやって生活を続けていくのか」という課題があります。

そこに目を向け、本人の生活を支えることも、社会福祉士の専門性が生かされる重要な領域です。

社会福祉士だからこそできる支援がある

講師自身も、これまで災害支援の現場で、ニーズ調査や支援活動の企画、関係者との調整などに携わってきました。

実際の経験を振り返りながら、

「相手のニーズを把握する」
「必要な人や資源につなぐ」
「さまざまな人と連携する」
「支援をコーディネートする」

といった社会福祉士のスキルが、災害支援の現場でも生かされていることを紹介しました。

社会福祉士の仕事は、ひとつの分野に限定されるものではありません。

医療、介護、障がい、児童、行政、教育、企業、地域福祉、そして災害支援。

さまざまな場所で、人の生活を支えることができます。

今回の講義を通して、社会福祉士という仕事の幅広さと、その専門性がさまざまな場面で生かされていることを知る機会となりました。

日本福祉教育専門学校で、社会福祉士を目指す

講義の後半では、日本福祉教育専門学校の社会福祉士養成学科・養成科についても紹介しました。

本校では、大学卒業資格を生かして、1年間で社会福祉士を目指す学びを提供しています。

授業だけでなく、実習、国家試験対策、担任による学習・就職相談など、1年間の学びを支えるさまざまなサポートを行っています。

また、昼間部だけでなく、働きながら学びたい方に向けた夜間部など、ライフスタイルに合わせて学べるコースも用意されています。

社会福祉士の仕事に興味がある方はもちろん、

「医療分野で働きたい」
「子どもや障がいのある方を支援したい」
「地域福祉に関わりたい」
「働きながら資格取得を目指したい」

など、さまざまな思いを持って学び始めることができます。

今回のスペシャルオープンキャンパスでは、社会福祉士の仕事内容だけでなく、「人の生活を支える」とはどういうことなのか、そして社会福祉士の専門性がどのように広がっているのかを、実際の経験を通して知ることができました。

社会福祉士を目指している方にとって、将来の仕事や学びを考えるきっかけとなる一日になったのではないでしょうか。

広瀬 和之 先生
  • 障害者支援施設の生活支援員を経て急性期病院の医療ソーシャルワーカーとして20年勤務
  • 宮城県医療ソーシャルワーカー協会監事
  • 宮城県救急医療委員会委員
  • 日本DMAT隊員

当科では、1年間で社会福祉士国家資格の取得を目指します。これまで多くの学生が社会福祉士として巣立ち、様々な社会福祉の分野で活躍しています。
私自身、医療ソーシャルワーカーとしての実践経験を通して、相談支援を奥深さについて考えてきました。
社会福祉士国家試験の合格を目指すことはもちろんですが、資格取得だけをゴールとするのではなく、「人を支えるとはどういうことなのか」を皆さんと一緒に考えていきたいと思っています。支援の大切さや難しさ、その先にある喜びややりがいを感じながら、私自身も皆さんと共に学び、成長していく姿勢を大切にしていきたいと考えています。

社会福祉士養成学科(昼間部)の学科ページはこちらから

社会福祉士養成科(夜間部)の学科ページはこちらから

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