言語聴覚士

【在学生インタビュー】営業職からの再出発。挑戦する勇気が学ぶ楽しさにつながった|言語聴覚療法学科

Y.Aさん
言語聴覚療法学科 2年生 在学生

製造業の営業職として3年半勤務。脳梗塞から回復された方の話をきっかけに、人の「話す・伝える」を支える仕事に関心を持つ。現在は言語聴覚士を志し、勉強に励んでいる。

Y.Aさんの写真

Q1:言語聴覚士を目指したきっかけを教えてください。

新卒で入社した製造業の会社では、営業職として、得意先や工場とのやり取りを担当していました。やりがいはありましたが、次第に「この仕事を続けていきたいのか」と疑問を持つようになり、将来を見直すようになりました。

その頃、一緒に仕事をしていた方が脳梗塞で倒れ、言葉がうまく出せなくなったと聞きました。その方が、リハビリを経て少しずつ話せるようになったと知り、「こんな支援があるんだ」と驚きました。そこから、営業職としてではなく、人が生きていくうえでの根本的な困り事を解決したいと思い始めました。言語聴覚士という職業は、看護師をしていた母から高校生の頃に聞いたことがありましたが、そのときは漠然とした印象しかありませんでした。この出来事をきっかけに、言語聴覚士が具体的に自分の目標として浮かんできたように思います。

Q2:学校選びの際、日福を選んだ理由は何でしたか?

学校選びで最初に調べたのは、給付金制度が使えるかどうかです。仕事を辞めて、学業に集中することを考えていたので、経済面はとても重要でした。そのうえで、成人領域から小児領域まで幅広く学べる学校を探していて、日本福祉教育専門学校(以下、日福)に辿り着きました。

決め手になったのはオープンキャンパスでの体験です。まず、説明を担当してくださった先生が、偶然にも私と同じく営業職からこの道に進まれた方で、具体的な話を聞き、「私にもできるかもしれない」と感じられたことが大きかったです。また、案内をしてくれた学生ボランティアの方が印象的でした。受け答えが的確で、年齢は私とあまり変わらないように見えましたが、「こんな風になりたい」と理想像を持てたことも大きなきっかけです。

Q3:入学前の不安と、入学してからの実感を教えてください。

正直、入学前は不安のほうが大きかったです。福祉や医療は全くの未経験でしたし、もともと理系の学問にも縁がなかったので、専門性の高い内容についていけるかが心配でした。実際、1年目は本当に大変でした。授業は想像以上に医学寄りで、解剖学や脳の機能、発声・嚥下の仕組みなど、覚えることも膨大です。小テストも定期的にあるため、常に緊張感があります。ただその分、自然と勉強する習慣が身についたように思います。

人間関係についても少し不安がありました。前職では、目標に向かって個々人で動く文化だったので、「入学してからも、協力し合うというより個人主義的だったらどうしよう」と思っていました。ただ実際には全く逆で、誰かのために動くことを自然にできるクラスメイトばかりで、安心して勉強に取り組める環境がありました。

Q4:印象的だった授業を教えてください。

ロールプレイが特に印象に残っています。学生同士で言語聴覚士と患者役に分かれ、挨拶からスクリーニングまでを実践します。演じるといっても、ただセリフを言えばいいわけではなく、「この疾患の方はどんな話し方をするか」「どこに障がいがあると、どの動きが制限されるか」といった知識を基に想像しながら表現します。知識が実践につながった瞬間でした。

また、校内にある「新宿ことばの相談室」で実際の支援の様子を見学できるのも日福ならではだと思います。私は授業で参加しましたが、月に何度も自主的に足を運んでいるクラスメイトもいます。訓練の様子を見たとき、言語聴覚士が子どもの様子に合わせて声のトーンを調整したり、スモールステップで成功体験を積ませたりする様子に、「この仕事の奥深さは、こういう現場でこそ感じられるんだな」と思いました。

Q5:先生方や支援体制について感じていることを教えてください。

授業では、専任の先生方はもちろん、現役の言語聴覚士や医療従事者の方のゲスト講義も多くあります。休み時間には質問の列ができることも珍しくなく、質問しやすい空気があると感じます。実習の準備でも、一人ひとりが課題シートを作って、目標やスケジュールを先生と一緒に整理していきます。漠然とした不安がある中で、不安をひとつずつ分解できる感じがして、気持ちが軽くなりました。

先生方の印象として強く残っているのは、現場での経験を惜しみなく共有してくださることです。例えば、「今はこういう訓練方法が注目されている」といった話や、実際の臨床で感じた課題をどう改善しているかなど最新の研究や支援方法について知ることができます。ただ「教えてもらう」というよりも、支援する側としてどう考え、向き合っていくかを一緒に考えているような感覚があります。

Q6:入学を考えている方へ、メッセージをお願いします。

社会人になってから改めて勉強するのは勇気が要りますし、福祉や医療の分野は特にハードルが高く感じられるかもしれません。でも、思い切って飛び込んでみると、「学ぶってこんなに面白かったんだ」と感じられる時間が待っていました。

日福には、資格取得のための環境だけでなく、「支援するとはどういうことか」を考えられる土壌があります。もし少しでも「人のためになる仕事がしたい」と思っているなら、まずは見学だけでも来てみてください。一歩踏み出す勇気につながるかもしれません。

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