【卒業生インタビュー】理論が線になってつながるとき、学びがもっと面白くなった|言語聴覚療法学科
入学前:大学生
就職先:都内リハビリテーション病院勤務
大学在学中、就職活動のタイミングでワーキングホリデーに参加。英語を学ぶ中で言語学に関心を持ち、言語と医療の両方に関わる職業として言語聴覚士を志す。現在は医療機関でリハビリテーション業務に従事。

Q1:言語聴覚士を目指したきっかけを教えてください。
大学の就職活動時期に、ワーキングホリデーで1年間海外に行きました。英語に触れる中で言語学に興味を持つようになり、「言語や医療に関わる仕事はあるのだろうか」と検索して見つけたのが言語聴覚士でした。もともと実家が医療・福祉系の仕事をしていた影響もあって、昔から「人を支援する仕事」に関心を持っていたのだと思います。
Q2:学校選びの際、日福を選んだ理由は?
合格率と立地を重視していました。家から無理なく通える範囲に候補がいくつかありましたが、国家試験の合格率が高かった点で日福を選びました。また、年齢や経歴が多様な方が在籍していたので、「自分でも馴染めそう」と思えたのも決め手のひとつです。入学前は、正直そこまで細かく授業内容や先生のことを調べていたわけではありませんでしたが、結果的に「臨床で使える力」をしっかり身につけられる環境だったと感じています。
Q3:印象的だった授業や先生との関わりはありますか?
臨床の専門家がゲスト講師として招かれる場で、話を聞けたり質問ができたのは貴重な機会でした。外部講師として来られるのは、実際に論文で名前を見るような先生や、学会でも活躍されている方々ばかりです。普段はなかなか接点のないような専門家の方から、リアルな臨床の話や最先端の研究について学べる機会は、日福ならではだと思います。また、講義中にゲスト講師と教員が意見を交わす場面もあり、本質を突き詰めていくような姿勢に刺激を受けました。
また、グループ発表の授業では、情報の根拠について厳しく指導されました。「どこの論文を参考にしたのか」「そのデータの出典はどこか」など問いかけられたことで、臨床に出た今も、リハビリの方法や評価の選択に迷ったとき、「根拠は何か」と立ち止まることができます。おかげで、患者さんへの説明にも自信を持って臨めています。
Q4:現在の仕事内容を教えてください。
回復期の病院でリハビリを担当しています。主に脳卒中を発症した患者さんが、急性期治療を終えてリハビリ目的で転院してくる病棟で勤務しています。発症直後で障がいが重い方や、嚥下や構音に課題がある方が多く、入院期間中にどこまで回復できるかを見極めながら、個別にリハビリ計画を立てています。
リハビリの内容は患者さんによって異なるので、「まず何から始めるべきか」「その方にとって今一番大切な支援は何か」を丁寧に見極めながら進めています。状態が重く、意思疎通が難しい方も多いため、リハビリに入る前の関係構築や事前説明も重要です。信頼関係を築いたうえでこそ、リハビリの効果も引き出せると感じています。
Q5:就職活動はどのように進めましたか?
学校の先生の薦めもあり、実習先に就職を決めました。現場の雰囲気やスタッフの様子を知ったうえで就職できたことは大きなメリットでした。実習と就職活動を分けて考えなくてよかったので、準備や心構えという点でも安心感がありました。
また、学校には卒業生が残した面接の記録ファイルがあって、それを参考にしたり、先生に直接話を聞いたりしながら情報収集ができました。資料や求人情報だけでは分からないような、実際のやり取りや面接の雰囲気も知ることができたので、安心して進められたと思います。
Q6:学びが仕事につながっていると感じる場面はありますか?
働き始めた今、学生の頃はバラバラに思えていた知識が、実際の現場では自然と結びついていく感覚があります。例えば、授業で学んだ脳画像の見方は、日々のリハビリ計画を立てるうえで役立っています。患者さんの症状だけでなく、画像から障がい部位を読み取り「だからこの症状が出ている」という考え方ができると、治療方法の提案にも説得力を持たせられます。
また、在学中に鍛えられた「学び続ける姿勢」も現場で活きています。臨床現場には明確な正解はなく、技術も常にアップデートされています。そんな中で、必要な情報を自分で探し、試してみる力が大切だと感じます。文献をもとに実践し、患者さんの機能が改善されたときは、やはり手応えがあります。感謝の言葉も嬉しいですが、それ以上に、理論と実践が結びついたときに面白さを感じますね。
Q7:入学を考えている方へ、メッセージをお願いします。
日福は、卒業して終わりではなく、困ったときに戻れる場所がある学校だと思います。実際に、臨床に出てからわからないことがあったときに学校へ行って先生に相談したこともありました。いつでも丁寧に対応してくださる先生方がいるのは、ありがたいなと感じています。
言語聴覚療法学科は卒業生向けの勉強会もあるので、今後はそういった場にも参加していきたいと考えています。日福は、先生方や同級生の学ぶ意欲が高く、学びに集中できる環境だと思います。資格の勉強というより、臨床現場で活用できる知識を身につけたい、学問としての学びを深めたいという方には、ぴったりの学校だと思います。


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