介護福祉士の夜勤はつらい?メリット・デメリット

入所型の介護施設で働くのであれば、夜間勤務について知っておく必要があります。また、働くうえで「夜勤ってなんだか不安……」と思っている方も少なくないでしょう。しかし、業務内容としては日勤と大きく変わることはありません。ここでは、介護福祉士における夜勤について詳しく見ていきます。

介護福祉士の夜勤って何をするの?

介護福祉士における夜勤の仕事内容は施設によって異なりますが、基本的には日勤と大きく変わりはありません。

主に就寝前後から起床前後までの生活介助がメインの業務となります。日勤であれば、入浴介助やレクリエーションがありますが、夜勤にはそういった業務がないため、仕事量で考えると、日勤よりも夜勤のほうが少ない傾向にあります。代表的な仕事内容を以下に紹介します。

■ 安否確認
入居者が就寝した後、安否確認をおこないます。こちらは基本的に1時間おきに確認作業をおこなうといった流れです。安否確認の間隔については、施設や入居者によって異なります。「1時間半おきに1回」や「明け方4時に1回」などがあります。この時間を使って夜間の記録作成といった書類業務もおこなうことが多いです。

■ 排泄介助
排泄介助については夜中であっても対応する必要があります。夜中に入居者からのコールが鳴ることがあるため、そのたびに対応する必要があるのです。ちなみに、オムツの吸収能力が改善されたことにより、睡眠時間を確保のために就寝から起床までの排泄介助を行わない施設がほとんどです。

■ 起床介助
起床介助は夜勤の介護福祉士にとってハードな仕事の1つです。朝5時頃になると、入居者が起床するため、急に仕事が慌ただしくなります。トイレ誘導やおむつ介助、着替え、ゴミ回収、食事準備などをおこなう必要があります。施設によって異なるものの、これらすべての業務を1人でおこなうケースも珍しくありません。

■ 食事・服薬介助
起床介助が終わったら、早番職員に連絡事項を伝えます。その後、朝食の時間になるため、食事・服薬介助をおこないます。施設によっては食後の歯磨きや排泄介助なども夜勤の仕事としておこなうケースもあります。

介護福祉士のパイオニア校!日本福祉教育専門学校

国家試験 合格率100%

介護に関する知識や実践力の他、介護予防、こころのケアなどさまざまなサポートをできる、いま、社会に求められている人材を育成しています。

夜勤の勤務時間とは?

夜勤の勤務時間は施設によって異なりますが、一般的には1日を2つの時間帯に分けた2交代制、あるいは1日を3つの時間帯に分けた3交代制になります。2交代制と3交代制は一般的に以下のような業務時間です。

【2交代制の業務時間の例】

  • 日勤:9時~18時
  • 夜勤:17時~翌10時

【3交代制の業務時間の例】

  • 早番:6時~14時
  • 遅番:14時~22時
  • 夜勤:22時~翌6時

夜勤は何人体制になる?

「夜勤って何人体制で仕事をするの?」と疑問に感じている方もいるでしょう。厚生労働省によって配置基準が定められています。

■ 特別養護老人ホーム:利用者25人につき、1人以上配置
■ 介護老人保健施設:利用者20人につき、1人以上配置
■ グループホーム:利用者9人につき、1人以上配置
■ 小規模多機能型居宅介護:利用者9人につき、1人以上配置

介護福祉士の夜勤におけるメリット

■ 夜勤手当をもらえること
夜勤で働くことの大きなメリットとして「夜勤手当がもらえること」が挙げられます。夜勤手当の金額については、施設によっても異なりますが、1回あたり、5,000~10,000円程度が相場となっています。つまり、夜勤を月に4回おこなった場合には、約2~4万円が上乗せされるわけです。

■ 求人の選択肢が増えること
夜勤は人手不足となっている施設が多いという現状があります。そのため、夜勤対応のある施設を選択肢に入れることによって、選べる求人の数が増えます。給与面や働き方において自分の条件に合った施設に出会える可能性が高くなることは大きなメリットでしょう。

■ 連休気分を味わうことができること
日勤と夜勤を続けて勤務する場合、夜勤明けの翌日は休みになるケースがほとんどです。つまり、夜勤明けの時間と翌日の休みの時間を合計すると、1日半以上を自由に過ごすことができるわけです。基本的に介護の仕事は連休が取りづらい仕事になりますが、夜勤として働くことによって自分の好きなことに打ち込む時間が作れることでしょう。

介護福祉士の夜勤におけるデメリット

■ 生活リズムが崩れやすいこと
当然のことながら夜勤というのは夜通し仕事をすることになるため、生活リズムが崩れやすくなります。日勤の翌日が夜勤であったり、24時間の勤務となることがあったりと、生活のリズムが一定ではありません。その結果、疲れがたまってしまうこともあるでしょう。夜勤明けなどは睡眠を充分に取って体力を回復させることに専念してください。

■ 人手不足のため休みにくいこと
近年、介護福祉士の人手不足が問題視されています。夜勤であれば尚更です。だからこそ簡単に休むことができないという現状があります。また、夜勤はスタッフが少ないので、経験が少ないと救急対応について不安に感じることもあるでしょう。まずは日勤として働いて業務に慣れることを最優先してください。

以上、介護福祉士における夜勤について見てきました。夜勤だからといって日勤と業務内容が大きく異なることはありません。メリットとデメリットをよく理解したうえで自分に合った働き方を探してみてください。

介護福祉士を目指せる学科

昼間部・2年制
合格率100%。
高等教育無償化対象校。資格取得に向けた学費サポートがあり。

ENTRY
福祉の専門家への第一歩を
踏み出そう

日本福祉教育専門学校では、福祉・医療の専門家を目指す皆様を全力でサポートします。まずは資料請求やオープンキャンパスで、学校の雰囲気を感じてみてください。