心理学部4年生の進路|心理学の学びを活かせる医療国家資格「言語聴覚士」
目次
心理学の学びを臨床で活かすという進路
心理学部や人とことばを学ぶ学部で培ってきた「発達」「認知」「コミュニケーション」の知識を、臨床の現場で人の生活を支える力として活かしたいと考える4年生も少なくありません。
進路といえば就職や大学院進学が思い浮かびます。しかし、それだけが選択肢ではありません。心理学の学びをさらに発展させ、医療の専門職として人の生活を支える道があります。
言語聴覚士(Speech-Language-Hearing Therapist:ST)は、ことば・聞こえ・飲み込みなど、人のコミュニケーション機能や生活機能を支援する医療国家資格です。
心理学との親和性が高く、大学での学びを土台に、2年間にわたり段階的に臨床スキルを身につけ、国家試験受験資格を得ることができます。
本記事では、心理学部をはじめ人とことばを学ぶ学部で学んできた4年生が言語聴覚士を目指す意義や、大学院との違い、将来のキャリアの可能性について解説します。

言語聴覚士とは?心理学との親和性
言語聴覚士は、ことばや聞こえ、飲み込みに困難を抱える方を支援する医療の専門職です。
言語聴覚士の主な仕事は以下の通りです。
- 失語症や構音障害などの言語リハビリテーション
- 発達に課題のある子どもへの支援
- 摂食・嚥下(飲み込み)の訓練
- 聴覚機能の評価や補聴支援
心理学で学ぶ「発達理解」「認知機能」「対人コミュニケーション」の知識は、こうした臨床場面で大きな強みになります。
心理学の学びを土台にしながら、医療チームの一員として専門的に支援を行う。それが言語聴覚士という職種の大きな特徴です。
大学院進学との違いをどう考えるか
心理学部卒業後の進路として、大学院進学を選ぶ4年生も少なくありません。公認心理師も国家資格であり、大学院修了など一定の要件を満たすことで国家試験の受験資格を得られます。
一方で、言語聴覚士も国家資格です。
両者はいずれも国家資格ですが、専門性の方向性と臨床までのプロセスに違いがあります。
| 公認心理師ルート | 言語聴覚士ルート |
|---|---|
| 心理支援を中心に専門性を深める | 医療リハビリ支援を中心に専門性を高める |
| 大学院修了などの要件を経て受験 | 2年間の専門教育を経て受験 |
| 心理面から生活を支える | 言語・嚥下など機能面から生活を支える |
研究や理論を深く追究したい方には大学院という道があります。
一方で、臨床現場で具体的な支援に関わりたい4年生にとって、言語聴覚士は発展的な専門職ルートといえるでしょう。
どちらが優れているという話ではありません。
「どの現場で、どのように人を支えたいのか」によって進路は変わります。
進路をより具体的に考えるには、実際の学びを知ることが近道です。
教員によるミニ講義や仕事紹介を通して、言語聴覚士の専門性を体感してみませんか。
2年間で築く専門職としての基盤
言語聴覚士養成課程では、医学的基礎から臨床実習まで段階的に専門性を高めていきます。
●解剖学・生理学などの基礎医学
●言語発達や高次脳機能の理解
●評価・訓練方法の実践的習得
●医療現場での臨床実習
心理学で培った視点を活かしながら、医療現場で通用する専門性を体系的に身につける2年間です。
単に「短期間で資格を取得する」という意味ではなく、臨床で信頼される専門職としての基盤を築く期間と捉えることができます。
こんな4年生に向いています
次のような思いを持つ4年生にとって、言語聴覚士という進路は現実的な選択肢になります。
- 心理学の知識を現場で活かしたい
- 研究よりも実践的な支援に関心がある
- 目に見える変化(話せるようになる・食べられるようになる)を支えたい
- 医療国家資格という明確な専門性を持ちたい
- 就職か大学院かの二択だけでは決めきれない
心理学部で学んだ「人を理解する力」は、臨床の現場でも大きな強みになります。
よくある質問(Q&A)
Q. 心理学部以外でも言語聴覚士を目指せますか?
A. はい。4年制大学を卒業すれば、学部を問わず言語聴覚士養成課程への入学が可能です。心理学部に限らず、人の理解やコミュニケーションに関心を持つ方が幅広く進学しています。
Q. 医療系の勉強が未経験でも大丈夫ですか?
A. はい。養成課程では基礎医学から段階的に学び、臨床実習へと進みます。医療分野が未経験でも、カリキュラムに沿って専門性を積み上げていきます。
Q. 大学院進学と迷っています。どちらが向いていますか?
A. 研究や心理支援の専門性を深めたい場合は大学院、臨床現場で機能面の支援に関わりたい場合は言語聴覚士など、目指す専門領域によって進路は異なります。
Q. 言語聴覚士の国家試験は、どのように受験するのですか?
A. 言語聴覚士の国家試験は、指定された養成課程を修了した方に受験資格が与えられます。4年制大学を卒業後、養成課程で所定のカリキュラムを修了することで受験が可能になります。進路として選択したあとも、段階を踏んで専門職へと進んでいく仕組みになっています。
Q. まず何から始めればいいですか?
A. まずはオープンキャンパスで、教員によるミニ講義やカリキュラムの説明を通して学びの内容を具体的に確認することをおすすめします。必要に応じて個別相談もご利用いただけます。
言語聴覚士の仕事や学びの内容を、実際に見て・聞いて確かめてみませんか。
教員と直接話せる機会もあります。
4年制大学卒業後に目指す言語聴覚士養成課程|日本福祉教育専門学校
日本福祉教育専門学校では、4年制大学卒業者を対象に、2年間で言語聴覚士の国家試験受験資格を取得できる養成課程を設けています。
このコースは、キャリアチェンジを考えている社会人や、大学で学んだ後に専門職を目指したいと考える人にとって、専門職としての基礎を集中的に学べる課程です。
2年間という短期間に、言語聴覚士として必要な専門知識と実践的スキルを凝縮したカリキュラムが組まれています。
一般の大学で取得した単位が一部認定される場合もあり、集中的な学習環境で同じ目標を持つ仲間とともに学び、国家試験受験に向けた学習環境が整っています。
進路を考える今こそ、選択肢を広げる
大学4年生という時期は、将来の方向性を定める大切なタイミングです。
「心理学の学びをどのように活かしたいのか」
「どんな現場で専門職として働きたいのか」
その問いに向き合ったとき、言語聴覚士という医療専門職が、一つの発展的な進路になるかもしれません。
まずは情報収集から始めてみませんか。
進路の選択肢を具体的に比較することで、自分に合った道が見えてきます。
心理学の学びを、臨床の現場へ。
その一歩が、専門職として働く未来につながります。
言語聴覚士を目指せる学科

言語聴覚療法学科
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