認定言語聴覚士とは
言語聴覚士の国家資格を取得した先に「認定言語聴覚士」というステップがあることをご存知でしょうか。言語聴覚士のキャリアアップを支援する仕組みで、2008年度から開始されました。ぜひ活用していきましょう。
目次
認定言語聴覚士の概要
認定言語聴覚士は、日本言語聴覚士協会によって作られた認定資格制度です。言語聴覚士の資質向上と学習の継続を目的として作られました。言語聴覚士の国家資格を取って終わりではなく、患者さんと自分自身のために研鑽を続けている言語聴覚士のための認定資格と言えるでしょう。
その豊富な知識はリハビリテーション自体に活かされるだけでなく、勤務施設において指導的な役割を担うことや、地域にてリーダーシップを発揮することも期待されています。
認定言語聴覚士になるためのプログラムを受けるには、言語聴覚士として満5年以上の臨床経験がある必要があります。そしてプログラムとして設定されている基礎と専門の両方を修了してはじめて、認定言語聴覚士講習会に参加することができます。
この認定言語聴覚士講習会を受講したのち、筆記試験を受けて認定言語聴覚士と認められることになります。
2年で言語聴覚士になれる!日本福祉教育専門学校

国家試験 合格者数全国 No.1
ことば・きこえ・飲み込みの障がいを、訓練や指導を通してサポートする言語聴覚士。
科学的根拠を基に患者様一人ひとりに寄り添いながら支援できる知識と技術スキルのすべてを学べます。
生涯学習プログラムとは
認定言語聴覚士の取得に必要なのが、この『生涯学習プログラム』の受講です。このプログラムは2004年より実施されています。
「基礎プログラム」と「専門プログラム」の2種類があり、同時進行で受講することができます。しかし「基礎プログラム」の交付申請を行っていない段階では「専門プログラム」の交付申請を行うことはできません。同時であれば可能です。それぞれについて詳しく見ていきましょう。
基礎プログラムとは
基礎プログラムは下記の6種の講座があり、全ての受講が必要となります。
- 臨床のマネージメントと職業倫理
- 臨床業務のあり方進め方
- 職種連携論
- 言語聴覚療法の動向
- 協会の役割と機構
- 研究法
そして、論文や研究発表、学会などへの参加でポイントを取得する必要があります。4ポイント以上取得が条件です。
最後に、症例検討会において症例検討と発表を行うと修了証を授与することができます。
基礎プログラムにおける「症例検討会」とは、以下の条件を満たす場合です。
1、臨床経験6年目以上の本協会正会員2人以上が指導者として参加していること
2、発表者および各指導者が異なった施設に所属していること、すなわち、最低3施設から本協会正会員が参加していること
3、1症例について充分な時間をとって検討すること
専門プログラムとは
専門プログラムは下記の9種の講座があり、その内の4講座の履修が必要です。
- 関連科目/言語・認知発達、言語・認知の加齢変化、音声言語聴覚医学、認知科学、心理学、言語学、音声学
- サービス提供システム
- 成人言語・認知/失語、高次脳機能障害
- 言語発達障害
- 発声発語障害/小児、成人/摂食嚥下障害
- 聴覚障害/小児、成人
- 臨床実習
- 研究法
- 症例研究
そして、論文や研究発表、学会などへの参加などでポイントを取得する必要があります。8ポイント取得が条件です。その後専門プログラムの修了証を貰うことができます。
認定言語聴覚士講習会とは
生涯学習プログラムの専門プログラムを修了すると「認定言語聴覚士講習会」へ参加することができます。
この講習会は1年間で2日間×3回開催されるので、全日程は6日間ということになります。受講単位を次年度に持ち越すことはできないため1年間で3回とも受け、最終日の試験に合格することで認定言語聴覚士の資格を得ることができます。
講習会は以下の領域の中から開催されます。
- 摂食嚥下障害領域
- 失語・高次能機能障害領域
- 言語発達障害領域
- 聴覚障害領域
- 成人発声発語障害領域
年によって領域は変更されます。2019年度は「摂食嚥下障害領域」と「失語・高次脳機能障害領域」、「成人発声発語障害領域」の3領域が開催されました。それぞれの領域で3回ずつ開催されています。
言語聴覚士を目指せる学科

言語聴覚療法学科
合格者数全国1位。専門実践教育訓練給付金対象。

踏み出そう
日本福祉教育専門学校では、福祉・医療の専門家を目指す皆様を全力でサポートします。まずは資料請求やオープンキャンパスで、学校の雰囲気を感じてみてください。





