言語聴覚士の1日のスケジュールは?職場別の勤務例を紹介

言語聴覚士の1日のスケジュールは、医療機関、福祉施設、小児分野など、勤務先や担当領域によって異なります。

一般的には、朝礼や申し送りから始まり、患者さん・利用者さんへの訓練、検査、評価、記録作成、多職種との情報共有などを行います。摂食・嚥下支援を担当する場合は、昼食などの食事時間に合わせて支援に入ることもあります。

この記事では、言語聴覚士の仕事内容を簡単に紹介したうえで、医療機関、福祉施設、小児分野で働く場合の1日のスケジュール例をわかりやすく解説します。

言語聴覚士の1日は職場によって異なる

言語聴覚士は、ことば、聞こえ、発音、飲み込み、コミュニケーションなどに課題のある方を支援する専門職です。

1日の流れは勤務先によって異なりますが、多くの職場では、検査・評価、個別訓練、記録作成、多職種との連携などを組み合わせながら業務を進めます。

病院では、入院患者さんや外来患者さんへのリハビリ、摂食・嚥下評価、カンファレンスなどが中心になります。介護施設では、利用者さんの生活場面に合わせた支援が多くなります。小児分野では、子どもへの個別支援に加えて、保護者への説明や関係職種との情報共有も大切な業務です。

そのため、言語聴覚士の1日を理解するには、どのような職場で働くかをあわせて考えることが大切です。

言語聴覚士の主な仕事内容

言語聴覚士の仕事内容には、主に以下のようなものがあります。

  • 言語訓練
  • 発声発語に関する訓練
  • 摂食・嚥下に関する評価や訓練
  • 聴覚に関する支援
  • 高次脳機能障害への支援
  • 子どものことばの発達支援
  • 検査・評価
  • 記録作成
  • 家族への説明や助言
  • 医師、看護師、理学療法士、作業療法士、介護職、保育士などとの連携

言語聴覚士は、訓練だけを行う仕事ではありません。対象となる方の状態を把握し、その人に合った支援内容を考え、関係職種と連携しながら支援を進めていきます。

言語聴覚士の仕事内容について詳しく知りたい方は、「言語聴覚士とは?仕事内容・年収・資格・将来性までわかりやすく解説」もご覧ください。

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医療機関で働く言語聴覚士の1日のスケジュール例

医療機関は、言語聴覚士が活躍する代表的な職場のひとつです。総合病院、リハビリテーション病院、クリニックなどで、患者さんの状態に合わせたリハビリを行います。

病院では、医師や看護師、理学療法士、作業療法士、管理栄養士などと連携しながら支援を進めます。摂食・嚥下支援では、食事場面に合わせて評価や訓練を行うこともあります。

リハビリテーション科での1日のスケジュール例

8:30出勤・朝礼・申し送り
9:00担当患者さんへの言語訓練
10:30検査・評価、記録作成
11:00多職種カンファレンス
12:00昼食場面での摂食・嚥下評価や支援
13:00休憩
14:00個別リハビリ、家族への説明
15:30新規患者さんの評価・訓練計画の作成
16:30記録作成、翌日の準備、申し送り
17:30退勤

医療機関では、患者さんの状態や治療方針に合わせて、リハビリの内容を調整します。カンファレンスや退院支援に関わることもあり、多職種連携が重要になります。

福祉施設で働く言語聴覚士の1日のスケジュール例

言語聴覚士は、介護老人保健施設、特別養護老人ホーム、デイサービス、障害者支援施設などの福祉施設でも活躍しています。

福祉施設では、利用者さんの生活に近い場面で支援を行うことが多く、食事、会話、レクリエーションなど日常生活の中での関わりが大切になります。介護職や看護師、管理栄養士などと連携しながら、利用者さんが安心して生活できるよう支援します。

介護施設での1日のスケジュール例

8:30出勤・朝礼・申し送り
9:00利用者さんの状態確認、レクリエーション場面での関わり
10:30言語訓練、コミュニケーション支援
12:00昼食場面での摂食・嚥下支援
13:00休憩
14:00個別訓練、生活場面での支援
15:30介護職・看護師との情報共有
16:30記録作成、翌日の準備
17:30退勤

福祉施設では、訓練室でのリハビリだけでなく、利用者さんの生活全体を見ながら支援することが特徴です。「食べたい」「話したい」「家族と会話したい」といった思いに寄り添いながら、生活に結びついた支援を行います。

小児分野で働く言語聴覚士の1日のスケジュール例

言語聴覚士は、児童発達支援センター、放課後等デイサービス、ことばの相談室、教育機関など、小児分野でも活躍しています。

小児分野では、ことばの発達、発音、コミュニケーション、聞こえ、食べることなどに課題のある子どもに対して支援を行います。子ども本人への支援だけでなく、保護者への説明や助言、保育士・教員などとの連携も大切です。

小児分野での1日のスケジュール例

9:00出勤・ミーティング
9:30支援内容の確認、教材準備
10:00未就学児への個別支援
11:00保護者への説明・相談対応
12:00記録作成、情報共有
13:00休憩
14:00就学児への個別支援
15:30保育士・教員・関係機関との情報共有
16:30支援記録の作成、翌日の準備
17:30退勤

小児分野では、子どもの年齢や発達段階に合わせて支援内容を工夫します。遊びや教材を活用しながら、子どもが楽しく取り組めるように関わることも大切です。

小児分野の仕事内容について詳しく知りたい方は、「小児分野で働く言語聴覚士とは?仕事内容や活躍の場を解説」も参考にしてください。

1日のスケジュールを見るときのポイント

言語聴覚士の1日は、勤務先や担当領域によって大きく異なります。スケジュールを見る際は、単に勤務時間だけでなく、どのような対象者に関わるのか、どのような職種と連携するのか、どの程度記録や準備の時間があるのかにも注目するとよいでしょう。

また、病院や施設によっては、365日リハビリテーションの体制によりシフト制になる場合もあります。小児分野や教育機関では、比較的日中の支援が中心になることもあります。

残業や休日、夜勤の有無について詳しく知りたい方は、「言語聴覚士に残業はある?夜勤・休日・働き方をわかりやすく解説」もご覧ください。

まとめ

言語聴覚士の1日のスケジュールは、勤務先によって異なります。

医療機関では、患者さんへのリハビリ、摂食・嚥下評価、多職種カンファレンス、記録作成などを行います。福祉施設では、利用者さんの生活場面に合わせた支援や介護職との連携が重要になります。小児分野では、子どもへの個別支援に加えて、保護者や関係職種との情報共有も大切です。

言語聴覚士は、訓練だけでなく、検査・評価、記録、家族への説明、多職種連携などを通して、その人らしい生活を支える専門職です。

具体的な1日の流れを知ることで、言語聴覚士として働くイメージを持ちやすくなります。ことばや聞こえ、飲み込みの支援に関心がある方は、言語聴覚士という進路を検討してみてはいかがでしょうか。

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