【教員コラム】社会福祉士になる必要はありません|社会福祉士養成科(夜間部)

【教員コラム】社会福祉士になる必要はありません

こんにちは!日本福祉教育専門学校です。

今回は、社会福祉士養成科(夜間部)・専任教員 片桐先生のコラム⑨をご紹介いたします。

社会福祉士養成科の学科長をしている私が言うのもおかしいのですが、社会福祉士に「なる」必要はない、と私は思っています。

もちろん、資格を取る必要がない、という意味ではありません。

私たちの夜間部には、さまざまな経験をしてきた社会人が入学します。福祉の仕事をしてきた人もいれば、行政、営業、人事、教育、ITなど、まったく違う仕事をしてきた人もいます。

「福祉の経験がないので不安です」

入学前、そんな話を聞くこともあります。

でも、そもそも40歳、50歳まで働いてきた人が、一年間学校に通っただけで、突然「福祉の人」になるのでしょうか。

私は、ならなくていいと思っています。

営業を20年してきたなら、その20年を捨てる必要はありません。行政で働いてきたなら、その経験も、子育てや家族の介護をしてきたなら、その経験も同じです。

ただし、経験があることと、その経験の意味がわかっていることは、同じではありません。

「あのとき、なぜうまくいかなかったのだろう」

「あの人が困っていたのは、本当に本人だけの問題だったのだろうか」

「自分が良かれと思ってしたことは、本当に相手のためになっていたのだろうか」

社会福祉を学んでいると、それまで当たり前に見ていた出来事が、少し違って見えてくることがあります。

制度を知るから見えてくることがあります。人と社会との関係を学ぶから、見えてくることもあります。
そして、ソーシャルワークを学ぶからこそ、これまでの自分の経験を別の角度から考え直すこともできます。

だから私は、社会人が社会福祉を学ぶことを、「ゼロからのスタート」だとは思っていません。
これまでの経験を持ったまま、新しい知識と、新しいものの見方を加えていく。
その先に、社会福祉士という資格があります。

社会福祉士になるために、別の誰かになる必要はありません。

これまでの自分が見てきたものを、少し違う角度から見られるようになる。

私は、それが社会人が社会福祉を学ぶ面白さだと思っています。

(執筆/片桐先生:社会福祉士・夜間部学科長)

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