これから介護福祉士を目指したいという方に向けて、介護福祉士と学歴についてお伝えします。介護福祉士になるためには国家試験に合格する必要があり、国家試験の受験にはいくつか条件があります。その条件について見ていきましょう。
介護福祉士になるためにはいくつかの方法があります。それは学歴によって左右されるので学歴は無関係ではありませんが、中卒であっても方法はあるため、学歴がないと介護福祉士になれないというわけではありません。
介護福祉士の受験資格には、一般の高校や大学を卒業後、養成施設として指定を受けた専門学校などの養成施設に入学し、規定の年数(1年~2年)を修了することで受験資格を得ることができます。この場合、国家試験では実技試験を受ける必要がなく、筆記試験のみで介護福祉士の資格を得ることができます。もしくは福祉系の高等学校や大学に入学することで、国家試験の受験資格を得ることもできます。筆記試験のみに合格すれば介護福祉士に登録されます。特例高等学校の場合は卒業後に9ヶ月の実務試験が必要です。
もしくは、学校には通わず実務経験を3年以上積み、実務者研修を修了することで資格取得を目指すこともできます。
現状の最終学歴が中卒である場合には、受験資格を得ることから始めます。学校に通わず中卒のまま受験資格を得るためには、3年以上の実務経験を積んで実務者研修を受けることです。実務者研修では決められたカリキュラムを修了しなければならず、それは450時間あります。通学・通信講座で開講されていますが、通信講座であっても「スクーリング」と呼ばれる科目があり通学をする必要があります。働きながら受講したい人は、自分にあったカリキュラムで実務者研修を受けられるよう、講座を確認しましょう。
3年以下の実務経験しかない場合は、介護職員初任者研修を受講してみましょう。介護職員初任者研修は介護にまつわる基礎的なことを学ぶことができ、講義と演習で構成される約130時間の研修受講と、全課程修了後の修了試験に合格すると得られる資格です。資格を取得すると、正社員にもなりやすく、リーダーや管理者へキャリアアップの可能性も広がります。
通信講座や短期集中講座、夜間開校の講座など、さまざまな種類があるので、仕事をしながら、また主婦でも取得しやすい資格です。無資格の方には、ぜひ取得をおすすめします。