介護福祉士として働いている方、あるいは介護福祉士を目指している方の中には「どのようにキャリアアップしていけばいいの?」と疑問に感じている方もいるでしょう。資格を取得したものの、新たな目標を見つけるのが難しく、資格取得前のモチベーションを保つことができなくなってしまう方も珍しくありません。そこで、ここでは介護福祉士として働くうえでキャリアアップする方法について紹介していきます。これを参考に新たな目標を見つけてみてください。
介護福祉士としてキャリアアップするには、介護長や施設長などの責任者を目指すといった方法があります。こういった立場になるための代表的な方法は、1つの施設で長く勤めることです。しかし、介護長は施設に1人(あるいは2人)であることが大半です。施設長については当然のことながら1人になります。つまり、長く勤めたとしても前任の介護長や施設長が退職しない限り、就任できないということです。そこで、新しくオープンする介護施設を探してみるのもよいでしょう。常に新しい求人情報をチェックしておくことで、介護長や施設長のポジションを獲得することができるかもしれません。
訪問介護事務所におけるリーダーの役割を担うのがサービス提供責任者。こちらを目指すのもキャリアアップ方法の1つです。サービス提供責任者は、ホームヘルパーのスケジュール管理や指導、教育などを担う責任者です。訪問事業所においては、サービス提供責任者の配置が義務づけられています。介護事業所でサービス提供責任者になるためには、以下の条件を満たす必要があります。
介護福祉士からのキャリアアップとしては、ケアマネージャーの資格取得もおすすめです。ケアマネージャーの仕事内容は主にケアプランの作成になります。ケアプランとは、介護サービスの予定表です。ケアマネージャーになるために必要な条件は以下の通りです。
看護師を目指すのも介護福祉士からのキャリアアップの方法の1つです。介護福祉士から看護師になるのは困難な道ではありますが、ステップアップにつながることは間違いありません。また、看護師の資格を取得することで介護福祉士にできなかった業務ができるようになります。つまり、業務の幅が広がるわけです。看護師になるための学校は、看護大学、看護短大、専門学校があり、卒業までは3〜4年程かかります。准看護学校は2年制になります。
最後に紹介するのは独立するといったキャリアアップの方法です。つまり、自分で訪問介護事業所などを開業するということになります。優秀な人材の確保などができているのであれば可能かもしれません。とはいってもなかなか難しいのが現実。介護保険の指定事業者になるために法人格が求められるので、ある程度の資金が必要です。人材確保や資金に余裕があるのであれば、独立の道も視野に入れておくとよいでしょう。開業は決して簡単なことではありませんが、自分の理想の介護が実現できるといった意味では非常に魅力があります。
介護福祉士のキャリアアップ方法としてキャリアアップ研修に参加するといった方法もあります。日本介護福祉士会に登録することによって、キャリアアップのための研修を受けることができます。例えば、ファーストステップ研修。こちらは資格取得から2年経った介護福祉士を対象としており、チームリーダーを目指すための研修になります。キャリアアップを考えるのであれば、ぜひ参加してみてみるとよいでしょう。
いかがでしたでしょうか。ここでは介護福祉士におけるキャリアアップについて見ていきました。忘れてはいけないのは、介護福祉士の資格を取得することがゴールではないということ。資格取得はあくまでもスタートです。大事なことは資格取得後の働き方なのです。常に学びつつける意識を持ち続けて、活躍できる働き方を目指してください。