高齢化が進むにつれて、介護福祉士の役割はますます重要になっています。介護福祉士の主な仕事には、身体介助、家事サポート、自宅介護のアドバイスなどがありますが、勤務先によっても仕事内容が変わります。介護福祉士が活躍する職場にはどのようなところがあるのでしょう。各勤務先の仕事内容や1日の勤務スケジュールについて詳しく紹介します。
介護福祉士の主な仕事には、介護者に直接触れて介護を行う「身体介助」、食事の準備や部屋の掃除などの家事をサポートする「生活援助」、さらに介護者の家族に対して、自宅介護のアドバイスや介護用具の使い方の指導も行っています。また、勤務先によって仕事内容も変わってくるのが、介護福祉士の特徴で、その勤務先には、入居型の「有料老人ホーム」や、自宅から通所する「デイサービス」、自宅へ訪問する「訪問介護」があります。それぞれの勤務先ごとの仕事内容や、1日の勤務スケジュールについて紹介します。
有料老人ホームは、高齢者が入居して介護サービスが受けられる「介護施設」です。介護施設には、有料老人ホームのほかにも、特別養護老人ホーム、介護老人保健施設などがありますが、ここでは有料老人ホームでの仕事内容について紹介します。有料老人ホームでは、身体介助、入浴介助、食事介助が主な仕事となります。民間会社が運営しているため、入居者一人ひとりに合わせたきめ細かいサービスを提供しており、24時間いつでも対応できるよう、日中と夜間で勤務シフトが組まれています。
有料老人ホームにおける1日の勤務スケジュールは、特別養護老人ホームや介護老人保健施設とほぼ同じで、異なるのはその施設規模です。特別養護老人ホームや介護老人保健施設では、50名以上もの利用者を受け入れているのに対し、有料老人ホームは50名を超える大型施設は少ないため、介護に従事する労働量も少ないといえるでしょう。
デイサービスとは、要介護の高齢者が、残存する能力で自立した生活ができるよう、歩行訓練や食事、入浴、排泄などの介護サービスが日帰りで受けられる施設です。ここでは、利用者の送迎や、食事、排泄、入浴介助などを行います。また、高齢者の社会的孤立を防ぐため、施設職員や利用同士の交流を図るレクリエーションの企画や運営にも携わります。
訪問介護は、利用者の自宅に訪問し、身体介助や家事サポートを行います。具体的には、食事の準備、部屋の掃除、洗濯などの家事から、日用品の買い出し、食事の介助、入浴、排泄介助などを中心となります。車やバイク、自転車などの移動手段を使い、1日で複数件訪問します。ケアマネージャーが作成したケアプランをもとに訪問介護を行い、介助した内容を記録しケアマネージャーに報告する仕事もあります。
介護福祉士の仕事内容や、1日の仕事の流れが掴めましたでしょうか。介護福祉士は、介護者を手助けができるやりがいのあるお仕事です。介護福祉士の資格を目指して学びながら、最終的にどこの職場で働きたいのか、具体的なキャリアプランも考えていきましょう。