これから精神保健福祉士を目指したいという方の中には「学歴が必要なの?」という疑問をお持ちの方がいるかもしれません。精神保健福祉士は国家資格であり、資格取得にはいくつかの条件があります。精神保健福祉士になるために必要な学歴について見ていきましょう。
精神保健福祉士になるための条件として、学歴は関係あります。中卒・高卒の場合には受験資格がないため、試験を受けることはできません。そのため専門学校のような養成施設には入学する段階で中卒・高卒は受け入れていないという場合がほどんどです。
精神保健福祉士の受験資格には、福祉系の4年制大学を卒業した場合、精神保健福祉士の受験資格を得ることができます。また、福祉系の3年制大学を卒業した場合には1年以上の実務経験(※)、2年制の短大や専門学校を卒業した場合には2年以上の実務経験が必要です。このほか、一般の4年制大学を卒業した場合、養成施設で1年以上の教育を受ける必要があります。
※実務経験とは、指定施設における相談援助業務のことを指します。
国家試験 合格者数全国 No.1
ライフスタイルにあわせたコースを用意。
1年コースで資格取得を目指す昼間部と
通信教育部を設置しています。
精神保健福祉士の国家試験を受けるためには、いくつかの方法があります。学歴に合わせて条件が異なりますので、自分の場合と照らし合わせて見てみましょう。
①4年制大学(学部問わず)等卒業
②3年制短期大学等卒業+相談援助業務1年以上
③2年制短期大学・専門学校卒業+相談援助業務2年以上
④相談援助業務4年以上
これらの条件を満たしている場合は、精神保健福祉士になるための一般養成施設で学ぶことができます。一般養成施設の総学習時間は1,050時間に達します。
⑤福祉系4年制大学等卒業
⑥福祉系3年制短期大学卒業+相談援助業務1年以上
⑦福祉系2年制短期大学・専門学校卒業+相談援助業務2年以上
⑧社会福祉士資格を有す
これらの条件を満たしている場合は、精神保健福祉士になるための短期養成施設で働くことができます。短期養成施設は指定科目だけを修得すれば良いため、養成施設に通う期間は660時間で済みます。
現状最終学歴が中卒・高卒である場合には、受験資格を得ることから始めます。代表的な方法としては、中卒の場合には高等学校卒業程度認定試験に合格し、まず高卒資格を得ます。そして、その先は前述した①~⑦のどれかを目指していきましょう。福祉系の4年制大学へ入学し卒業と同時に受験資格を得ることもできますし、福祉系の短大に入学し福祉施設などの現場で実務経験を積んで受験資格を得ることもできます。
どの場合も4年前後の時間はかかりますが、一生ものの国家資格を受けるためですので数年の努力は必要でしょう。その分取得してからは大きな財産となります。