【特別授業レポート】介護の現場に役立つ自然療法―『アロマセラピー基本のキ』実践編―|介護福祉学科

こんにちは!日本福祉教育専門学校です。

本校では、文部科学省「専門職業人材の最新技能アップデートのための専修学校リカレント教育(リ・スキリング)推進事業」として、介護現場で求められる最新の知識・技術を学ぶプログラムを展開しています。

今回は、「介護の未来 香りが五感を整える ― 介護現場に役立つ自然療法『アロマセラピー基本のキ』実践編」の授業風景をお届けします。

アロマセラピーは、植物から抽出した精油(エッセンシャルオイル)の香りを用いて、心身のバランスを整える自然療法のひとつ。

今回の授業では、介護現場での活用を意識しながら、香りの効果を「知識」と「実践」の両面から深く学びました。

【知識編】香りが心と身体に働くメカニズム

前半は「知識編」。
まず、アロマセラピーがどのように私たちの身体に作用するのか、その科学的な仕組みを学びました。

香りの分子は、鼻から吸い込まれると嗅上皮を通じて脳の大脳辺縁系に届き、記憶や感情に直接働きかけます。

また、呼吸によって肺から血管へ取り込まれ、全身を巡ることで自然治癒力(ホメオスタシス)を高めることも紹介されました。

さらに、精油が皮膚からも吸収されることや、表皮・真皮・皮下組織の構造を学ぶことで、香りが“外側からも内側からも”身体に影響することを理解しました。

心が安らぐと、自律神経や免疫機能が整い、自然治癒力がより高まるという“香りと癒し”の関係を、理論的に学びました。

また、代表的な精油として

  • ラベンダー(安眠・鎮静・炎症を抑える万能オイル)
  • ティートゥリー(高い抗菌作用・風邪予防に)
  • ユーカリ(リフレッシュと抗菌)
  • オレンジ(前向きな気持ちを引き出す)
  • ゼラニウム(ホルモンバランスの調整・リラックス)

など、それぞれの特徴や注意点も学びました。

介護現場では、感染症予防、リラックス支援、睡眠の質の改善などに応用できることも確認し、“香り”が人をケアする手段になり得ることを実感しました。

【実践編】香りを感じながら、自分だけのブレンドを作る

後半は実践を中心に、ココナッツオイルと精油を調合し、実際にアロマづくりを体験しました。

グループごとにテーマを決めてブレンドを考案し、「ラベンダー+ティートゥリー+ゼラニウム」で“アンチエイジング”をテーマにしたオイルを作るなど、それぞれが香りを試しながら、配合の違いで変化する香りの表情を楽しんでいました。

また、作ったオイルを使ってセルフハンドケアも実践。

手をやさしく撫でながら行うタッチングには、リラックスや血流促進の効果があり、「手がぽかぽかしてきて、なんだか気持ちまでリラックスしました」「アロマの香りも相まって、つるつるになって若返った気がします!」といった声も聞かれました。

アロマを取り入れたハンドマッサージを通して、学生たちは“手を介して伝わるぬくもり”や、“寄り添うケア”のあり方を考える時間となりました。

自然とともにあるケアを目指して

授業の最後には、「私たちは地球の一部であり、自然と共に生きている存在。五感に向き合い、香りを通して心と身体の調和を取り戻すことが、健康にも介護にもつながります」とのメッセージが送られました。

今回の授業を通して学生たちは、香りの効果を理論的に学び、体感を通して理解を深めることができました。介護の現場においても、アロマセラピーが“寄り添うケア”として活かせることを実感した様子でした。

自然の力と人の手のぬくもりが重なる、笑顔あふれる学びの時間となりました。

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