社会福祉士と介護福祉士は、どちらも福祉系の国家資格です。ここでは、社会福祉士と介護福祉士について、資格や仕事内容の違いを詳しく説明します。
社会福祉士と介護福祉士とでは、まずその仕事内容が異なります。社会福祉士は、福祉の現場において支援を必要とする人の相談にのることが主な仕事です。利用できるサービスを紹介するなどして、相談者が安心して日常生活を送れるようにアドバイスします。
一方、介護福祉士は、介護施設や訪問介護事業所などで、直接要介護者に対して介護サービスを提供するのが仕事です。入浴や食事といった日常生活のサポートがメインとなり、社会福祉士と比べると体力を必要とする仕事であるといえます。
社会福祉士と介護福祉士は同じ国家資格に分類されますが、資格の取得難易度は大きく異なります。社会福祉士は、独学で受験資格を得ることはできません。福祉系の大学・短期大学か、養成施設などに通い、所定の課程を修了する必要があります。
最新の2024年の社会福祉士の合格率は58.1%、介護福祉士は82.8%となりました。
合格率だけでは、社会福祉士の方が難易度が高いように見えますが、近年合格率は上昇傾向です。しっかり勉強・対策をすれば、合格も見えてくるでしょう。
福祉の分野で活躍したいのであれば、社会福祉士と介護福祉士の両方の資格を取得していると、非常に有利です。社会福祉士の専門的な知識と、介護福祉士の介護技術の両方があれば、介護を求める人へより良いサービスを提供できます。これからの高齢化社会において、両方の資格を取得しているということは、大きな武器になるでしょう。