社会福祉士

【卒業生インタビュー】子育てをしながら学び直し、“支えることの意味”に気づいて──児童福祉司として歩み始めた今|社会福祉士養成学科(昼間部)

杉原さん
社会福祉士養成学科 昼間部(2026年3月卒業)

年齢:30代
日本福祉教育専門学校入学前の前職:百貨店勤務(接客・売場運営等)
日本福祉教育専門学校卒業後の勤務先:地方公務員(児童相談所勤務)

杉原さんの写真

こんにちは!日本福祉教育専門学校です。
本日は、社会福祉士養成学科(昼間部)の卒業生インタビューをご紹介いたします。

Q1:社会福祉士を目指したきっかけを教えてください。

子育てをする中で、親自身の心の健康が子どもの安心につながることを強く実感したことがきっかけです。私自身、産後に心身の不調を経験し、育児に精一杯で自分が限界に近い状態であることにも気づけない時期がありました。そんな時に支援機関の方々に助けていただき、「お母さんが元気でいることが一番大切」と声をかけてもらったことで、初めて自分の状況を客観的に見ることができました。
その経験から「支援を受ける側」だった自分が、今度は誰かに寄り添える存在になりたいと思うようになりました。子どもだけでなく、保護者の不安や孤立感にも寄り添いながら、その人らしく生活できるよう支援したいと思い、社会福祉士を目指しました。
学びを進める中で児童福祉への関心が深まり、現在は児童福祉司として子どもや家庭の支援に携わっています。

Q2:日本福祉教育専門学校を選んだ理由を教えてください。

通いやすさに加え、子育て中でも資格取得や就職を目指せる環境があるかを重視していました。当時は1歳半の息子を育てながらの生活で、福祉も未経験だったため、「今から本当に目指せるのか」「勉強と家庭を両立できるのか」という不安が大きくありました。
日福のオープンキャンパスでは、子育て中の方や、さまざまな経歴を持つ方が学ばれていることを知り「自分だけじゃないんだ」と安心したことを今でも覚えています。特に、面談をしてくださった先生が、子育てをしながら新しい分野に挑戦したいという思いを前向きに受け止めてくださり、「ここでなら挑戦できるかもしれない」と感じたことが入学の決め手になりました。
入学後も、担任の先生が何度も話を聞いてくださり、考えを整理してくださったことで、前向きに学び続けることができました。また、就職活動でも丁寧にサポートしていただき、現在、児童福祉司として働くことにつながっていると感じています。

Q3:印象的だった授業や先生との関わりはありますか?

「ソーシャルワークの理論と方法」や「ソーシャルワーク演習」の授業が特に印象に残っています。制度や知識を学ぶだけでなく、実際のケースに当てはめながら、物事を全体的に捉える視点を学ぶことができました。また、卒業生や関係機関の方による特別授業では、実際の福祉現場について知ることができ、「自分はどんな支援がしたいのか」を考えるきっかけにもなりました。
担任の先生との関わりも大きな支えでした。経験豊富なクラスメイトに圧倒され、自信を失ってしまうこともありましたが、「これまでの経験は必ず強みになる」と声をかけてくださり、自分では当たり前だと思っていた育児経験や接客経験を、福祉につながる力として捉えられるようになりました。
国家試験前日には、クラスメイトと一緒に担任の先生に会いに行ったほど、安心して相談できる存在でした。先生方はただ教えるだけではなく、最後まで一緒に走り続けてくださる存在だったと感じています。

Q4:クラスの雰囲気やクラスメイトとの思い出を教えてください。

様々な背景を持つ方ばかりで、皆さんが覚悟を持って学んでいました。一緒に学ぶ中で刺激を受け、より学びが深まったと感じています。年齢も経験も違うからこそ、お互いの価値観や考え方を知ることができ、「福祉にはさまざまな視点が必要なんだ」と実感しました。学校に入学しなければ出会えなかったような、素晴らしい経験を持つ方々と出会えたことは、大きな財産です。
一方で、気を張りっぱなしではなく、日常の些細な会話で大笑いしたことや、推しの話やライブ当選を一緒に喜んだこと(笑)、みんなで語呂合わせを作ったことなど、どれも大切な思い出です。国家試験対策では、模試を一緒に見直したり、一週間の学習スケジュールを作成したりしながら、クラスメイトにアドバイスをもらい勉強を進めていました。ほぼ毎日顔を合わせる中で自然と相談し合える関係ができ、自分にはない視点や考え方に何度も助けられました。

Q5:現在のお仕事内容や職場について教えてください。

現在は児童相談所で児童福祉司として勤務しています。子どもや保護者からの相談対応、家庭訪問、学校や関係機関との連携など、子どもの安全と生活を守るための支援を行っています。
児童相談所には、さまざまな背景を抱えた家庭から相談があります。同じケースは一つもなく、子どもの思いだけでなく、保護者の不安や孤立感にも目を向けながら支援を考える必要があります。学校で学んだ「人と人との交互作用」という視点は、現在の仕事にもつながっており、子ども本人だけではなく、家庭環境や周囲との関係性を含めて考える大切さを日々感じています。
また、演習やグループワークで多様な価値観に触れられた経験も、実際の現場で活かされています。責任の重さを感じる場面も多いですが、「この人なら話してみよう」と思ってもらえる児童福祉司を目指し、日々学びながら支援に向き合っています。

Q6:資格の魅力やメリットを教えてください。

社会福祉士の資格は、福祉の専門知識や相談援助の考え方を体系的に学んだ証明になることが大きな魅力だと思います。また、福祉・医療・行政など幅広い分野で活かすことができ、自分の可能性を広げてくれる資格でもあります。
先生から、「資格は支援者のためだけではなく、クライエントが“この人なら安心して話せる”と思える材料にもなる」と教えていただいたことがとても印象に残っています。実際に現場に出てみて、専門職として相手を理解しようとする姿勢や、背景を含めて考える視点の大切さを日々感じています。
また、勉強・実習・国家試験を乗り越えたこの1年間の経験そのものが、自分自身の自信にもつながっています。私自身も、社会福祉士の学びを通して児童福祉への関心を深め、公務員試験への挑戦につながりました。資格取得だけではなく、学ぶ過程そのものが、現在の仕事の土台になっていると感じています。

Q7:就職活動はどのように進めましたか?

就職活動では、前期の授業の中で「自分はどんな支援がしたいのか」を具体的に考え、クラスメイトと共有する機会がありました。その中で、自分が大切にしたい支援や目指したい方向性を整理することができました。クラスメイトもそれぞれ就職活動の時期や進め方が異なり、行政を志望する方は早めに動き出し、子育て中の方は国家試験後に進めるなど、自分に合ったペースで進めていたことも印象に残っています。学校の就職フェアでは、実際に児童相談所などの話を直接聞くことができ、「どんな分野で仕事をしたいか」を考える貴重な機会になりました。

一方で、育児、勉強、就職活動の両立は簡単ではなく、先生や就職課に何度も相談しながら進めていきました。「なぜ行政なのか」「なぜ児童福祉司を目指すのか」を一緒に整理していただき、自信を持って就職活動に臨むことができました。また、行政志望のクラスメイトから自己分析や論文対策のアドバイスをもらえたのも大きく、周囲の存在に支えられながら進めることができました。

Q8:学びが仕事につながっていると感じる場面はありますか?

現在の仕事では法律を扱う場面が多く、授業で学んだ制度や法律、専門用語が日常的に使われています。そのため、日福で基礎からしっかり学べたことが、現在の業務にもつながっていると感じています。また、先生から「法改正の背景には、その時代に声を上げたソーシャルワーカーがいることを忘れない」と教えていただいたことが印象に残っており、社会問題や制度改正の背景にも意識して業務に取り組んでいます。
児童福祉の現場では、子どもの問題だけでなく、保護者の孤立や経済的な不安、地域とのつながりなど、さまざまな課題が重なっています。そのため、一つの視点だけではなく、多角的に考える力が必要です。学校で学んだ制度理解や多職種連携、「人と人との交互作用」という視点は、現在の仕事の土台になっていると感じています。

Q9:入学を考えている方へ、メッセージをお願いします。

社会人からの学び直しや転職には、年齢や家庭との両立など、不安がたくさんあると思います。私自身も、「本当に自分にできるのだろうか」と何度も悩みました。また、大学を卒業して資格取得を目指す方にとっても、新しい環境に飛び込むことはとても勇気がいることだと思います。

それでも、一歩踏み出して学び始めたことで、私の人生は大きく変わりました。年齢や環境、これまでの経験が異なるクラスメイトと学ぶ時間は、それだけでも大きな学びになります。同じ目標に向かって頑張る仲間や支えてくださる先生方との出会いは、卒業後も大切なつながりとして残っています。国家試験に向けて一緒に勉強した日々や、何気ない会話の時間も、今ではかけがえのない思い出です。通学の時間も含め、同じ目標を持つ仲間と過ごす環境そのものが、大きな財産だったと感じています。

年齢や経験を理由に諦めるのではなく、「やってみたい」という気持ちを大切にしてほしいです。その挑戦が、きっと誰かを支える力につながっていくと思います。

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