現在の日本には、精神保健福祉士の資格を持っている方なら入会できる組織がいくつかあります。入会するかは個人の自由ですが、メリットも多くあるため興味がある方は是非調べてみましょう。精神保健福祉士として知見を深めるきっかけになるかもしれません。これから精神保健福祉士を目指す方も、将来組織に入会するかどうか考えておくのも良いですね。
日本精神保健福祉士協会は精神保健福祉士を正会員として構成される職能団体です。精神保健福祉士の資質の向上を図るとともに、精神保健福祉士に関する普及啓発等の事業を行っています。また、精神障害者の社会的復権と福祉のための専門的・社会的活動を進めることにより、国民の精神保健福祉の増進に寄与することを目的として事業に取り組んでいます。
メリットとしては、生涯研修制度というものがあり、これに認定されると『研修認定精神保健福祉士』や『認定精神保健福祉士』を名乗ることができます。より質の高い精神保健福祉士である証明になるため、向上心の強い精神保健福祉士は受けた方が良いでしょう。
その他、全国大会・学術集会に参加することができ、勉強の場を広げていくことができます。会報などで最新のニュースに触れることができるのもメリットのひとつです。
日本の精神保健に関する社団です。日本における精神保健福祉団体との連絡を密にして、その協力により精神保健福祉事業の進展を図ることを目的として設立されました。前述の『日本精神保健福祉士協会』も社員として加盟しています。
メインの事業のひとつに、精神障害者スポーツ大会があります。1999年より精神障害者スポーツの振興事業を行ない、具体的には全国精神障害者スポーツ大会・ブロック大会の開催や、都道府県レベルでの精神障害者スポーツ推進協議会などの組織作りなどに取り組んでいます。
スポーツというアプローチで精神障害に関しての啓発活動に取り組んでみたい方にぜひおすすめしたい団体です。
この協議会は、各都道府県の精神保健福祉協会で構成され、これらの連絡を図るとともに、精神保健福祉の普及啓発に資することを目的として活動を行っています。例えば東京都であれば一般社団法人『東京精神保健福祉士協会』という団体がありますので、こちらに入会することで『全国精神保健福祉連絡協議会』にも協力することになります。
連絡協議会として現在力を入れているのは、アートを通してのメンタルヘルスの理解についてです。『精神障害者の芸術作品の発掘・調査と普及啓発への活用に関する研究事業』の取り組みをはじめ、アートや芸術に関連する事業を展開しています。
公式サイト:http://renraku-k.jp/
『日本精神保健福祉士養成校協会』『日本社会福祉士養成校協会』『日本社会福祉教育学校連盟』を吸収合併して誕生した組織です。全国のソーシャルワーク教育学校で組織されています。
連盟は、教育内容や教育方法の充実に向けた検討を行うとともに、関係団体・組織と連携して教育体制の強化に向けた検討及び研修を行っています。
また、若年層や資格取得を目指す学生に向けてSNSや動画での広報活動を行っているため、目にする機会が多いかもしれません。これから精神保健福祉士を目指す方にとっては、国家試験受験支援事業も行っているので事業内容をチェックしてみましょう。全国統一模擬試験や受験対策web講座などの国家試験合格に向けた支援を行っています。
公式サイト:http://jaswe.jp/