<オープン講座>家庭問題とヤングケアラー ~ソーシャルワーカーは何を考えるのか~

こんにちは!日本福祉教育専門学校です。
<オープン講座>「家庭問題とヤングケアラー ~ソーシャルワーカーは何を考えるのか~」の様子をレポートします。
オープン講座とは、学科の垣根を越えて参加できる自由参加型の講座です。福祉業界で活躍していく皆さんのために本校専任教員による特別講義を開講しております。
本講座では、本校通信教育部の教員であり、依存症専門の家族相談室「ドラセナ」を主宰する板倉先生が登壇。
長年の臨床経験と、ヤングケアラーと出会ってきた現場のリアルをもとに、深く鋭い問いを投げかけてくれました。
講座の冒頭では、ソーシャルワークの価値前提「人間尊重」「社会性」「変化の可能性」を軸に、なぜヤングケアラーの問題に向き合う必要があるのかが語られました。
母の代わりに家事をこなし、きょうだいや祖父母の世話を担いながら、勉強や将来に向き合う―そんな子どもたちが、今も静かに、そして確実に存在しています。
それは、たまたま家庭の事情でそうなったのではなく、社会の仕組みによって“そうならざるを得なかった”のではないか?という視点が、受講者の学びをより深めていたようです。
家族の中の出来事は「当たり前」として受け入れられやすく、外からは見えにくい構造があります。
中学生や高校生になって初めて、「自分の家は他の家と違うかもしれない」と気づくケースも少なくありません。
特に注目すべきは、「ケア」と「お手伝い」の違い。

“やらなければ生活が成り立たない”という責任の重さが、子どもたちの自尊心や成長にどのような影響を与えるかが問題となります。
「かわいそうな子ども」を探すのではなく、家族全体をどう支えていけるか。
そして、ヤングケアラーが抱える課題の背後にある“機能不全家族”の構造や、代々受け継がれていく価値観・役割のしばりに目を向けることの大切さが語られました。
板倉先生は、支援職や教育に携わる方だけでなく、家族をもつ一人ひとりにとっても、これらの視点が必要だと強調していました。
社会の中で何かを支えたいと願うあなたに、問いかけ続けるような学びの時間でした。
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