<オープン講座>医療従事者から福祉人材に期待すること

こんにちは!日本福祉教育専門学校です。
<オープン講座>医療従事者から福祉人材に期待すること の様子をご紹介します。
オープン講座とは、学科の垣根を越えて参加できる自由参加型の講座です。
福祉業界で活躍していく皆さんのために、本校専任教員や外部講師による特別講義を実施しています。
今回の講座では、「医療従事者から福祉人材に期待すること」をテーマに講義を実施しました。講師は、本校言語聴覚療法学科の専任教員であり、言語聴覚士・公認心理師・医学博士として臨床と研究の双方で活躍されている浜田先生です。
本講座では、言語聴覚士の専門性を軸に、「多職種連携」という観点から医療と福祉の関係性について学びました。
言語聴覚士の役割とは
言語聴覚士は、「コミュニケーション」と「嚥下(えんげ)」を専門とする職種です。主に首から上、特に脳の機能と障害に関わり、言語機能や嚥下機能を支援します。
対象は成人・小児・聴こえ・嚥下の4領域に分かれ、医師や看護師、リハビリ職などと連携しながら支援を行います。
スピーチ・チェーンで捉えるコミュニケーション
講義では、話し手から聞き手へとつながる一連の流れを示す「スピーチ・チェーン」が紹介されました。この過程のどこかに障害が生じることで、コミュニケーションの困難が生まれます。
言語聴覚士は、その課題の所在を見極め、適切な支援を行います。
多職種連携の3つのモデル
医療・福祉の現場では、多職種が関わる「チーム医療」が不可欠です。
講義では、以下の3つのモデルが紹介されました。
・多職種チームモデル(multidisciplinary)
・相互関係チームモデル(interdisciplinary)
・相互乗り入れチームモデル(transdisciplinary)

これらは段階的に発展していくものであり、特に「相互乗り入れチームモデル」が今後重要になると示されました。「職種=役割」という固定的な考え方が連携の障壁になるという指摘もあり、目的に応じて柔軟に関わることの重要性が示されました。
嚥下障害と支援の工夫
嚥下障害とは、食べ物や飲み物をうまく飲み込めない状態を指し、「誤嚥」は重要なリスクの一つです。姿勢や食形態の工夫によって予防が可能であり、頸部前屈位をとることで誤嚥しにくくなるなど、現場で活かせる具体的な知識が紹介されました。
失語症への理解と関わり方
失語症は、脳の言語野の損傷によって生じる後天的な言語障害で、「話す・聞く・読む・書く」のすべてに影響が及びます。支援では、簡潔に話しかけることや、文字や図を用いるなど、伝わる方法を工夫することが重要です。
本講座を通して、言語聴覚士の専門性だけでなく、多職種連携における考え方の重要性を学ぶことができました。医療と福祉は密接に関わっており、福祉人材には他職種と協働しながら柔軟に関わる姿勢が求められます。
本校では、こうした学びの機会を今後も大切にしながら、オープン講座を継続して実施していきます。今後の講座もぜひご期待ください!
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