卒業生が語る!子育ても学びもあきらめないキャリアチェンジ座談会を開催しました|言語聴覚療法学科

こんにちは!日本福祉教育専門学校です。
9月6日(日)、言語聴覚療法学科のオープンキャンパス スペシャルイベントとして、「卒業生が語る!子育ても学びもあきらめない キャリアチェンジ座談会」を開催しました。
今回の座談会には、2025年3月に本校を卒業した3名の卒業生が登壇。企業勤務や接客・販売、音楽・教育など、それぞれ異なる分野で社会人経験を積んだ後、言語聴覚士を目指した卒業生たちです。
当日は、言語聴覚士を目指したきっかけから、子育てと学校生活の両立、実習や国家試験、就職活動まで、実際の経験をもとにお話しいただきました。
「働きながら学校に通えるだろうか」
「子育てと勉強を両立できるだろうか」
「年齢的に授業についていけるだろうか」
そんな不安を抱えている方にとって、進学後の生活を具体的にイメージできる時間となりました。
それぞれ違う経験から、言語聴覚士へ
登壇した3名は、言語聴覚士を目指すまでの経歴もさまざまです。
卒業後すぐに病院へ就職するのではなく、一般企業で働いた経験を持つ卒業生。
大学卒業後、経理や販売の仕事を経験してから、大学病院で働き始めた卒業生。
音楽を専攻し、オペラ歌手や音楽講師として活動した経験を持つ卒業生。
それぞれ異なるキャリアを歩んできましたが、現在は言語聴覚士として、それぞれの経験を活かしながら仕事をしています。
企業でシステムや経営に関わっていた経験に言語聴覚士の専門性を組み合わせたり、大学病院でさまざまな患者さんと関わったり、音声・発声の経験を活かして専門性を深めたり。
「言語聴覚士になる」ということは、これまでのキャリアをすべて捨てて、新しい仕事を始めることだけではありません。これまでの経験に新たな専門性を加えることで、自分ならではのキャリアをつくっていくこともできます。
「働き方を変えたい」「子どものことをもっと知りたい」がきっかけに
言語聴覚士を目指したきっかけも、それぞれでした。
ある卒業生は、40歳を迎えたことをきっかけに、それまでの働き方を振り返ったそうです。これから先も長く働くことを考えたとき、「この働き方を続けるのは難しい」と感じたこと。そして、子どもに吃音が出てきたものの、なかなか言語聴覚士の支援につながらなかったこと。その2つが、言語聴覚士を目指す大きなきっかけになりました。

また別の卒業生は、子どもの発達について悩んだ経験から言語聴覚士に興味を持ち、「だったら自分がなればいい」と思ったことが、進学への一歩につながったといいます。
一方で、音楽の仕事をしていた卒業生は、コロナ禍で舞台や海外での活動が難しくなったことをきっかけに、声や言葉に関わる資格を調べ、言語聴覚士を知りました。
このようにきっかけは人それぞれです。「ずっと言語聴覚士になりたかった」という人だけでなく、自分の働き方や家族との生活を見つめ直す中で、新しい道を見つけた人もいます。
大変な実習も「いつかは終わる」と思って乗り越えた
座談会では、学生生活の中でも特に気になる「実習」についても話が出ました。
実習は、精神的にも体力的にも大変な時期があります。それでも卒業生からは、「大変だけれど、実習は終わります」という経験談がありました。
大変な状況がずっと続くと思うと苦しくなりますが、「今は大変。でも終わる」と考えながら乗り越えたそうです。
また、先生方については「厳しいと感じたこともあった」という一方で、最終的には冗談を言えるほどの関係になったというエピソードも。厳しさの中にも、学生を応援する気持ちがあったことが伝わってきました。
「自分だけ分からない」と思ったとき、クラスメイトが支えになった
学校生活を振り返る中で、卒業生が口をそろえて話していたのが、クラスメイトの存在です。
入学当初は、「こんなに分からないのは自分だけなのでは?」と悩むこともあったそうです。しかし、友人と勉強方法を共有したり、分からないところを教え合ったりするうちに、「みんな同じように分からないことがあるんだ」と気づいたといいます。
特に、音響学などの苦手科目については、クラスメイト同士で教え合いながらテスト対策を行ったそうです。文系・理系、社会人経験など、それぞれバックグラウンドが違うからこそ、得意なことも違います。
誰かが得意なことを教え、別の誰かが違う分野で力を貸す。一人では難しいことも、仲間と一緒なら乗り越えられる。そんなクラスのつながりが、学生生活を支える大きな力になっていました。
子育てと勉強。限られた時間をどう使う?
今回の座談会で、特に参加者の関心が高かったのが「子育てと勉強の両立」です。
子どもがいると、家に帰ってから勉強時間を確保することは簡単ではありません。ある卒業生は、「家では勉強できない」と考え、できるだけ早く学校へ来て、学校で勉強する時間をつくっていました。また、通学時間にはレジュメを見たり、覚えられなかったことを確認したりするなど、隙間時間も活用。テスト前には、子どもが寝た後に「これだけは覚えたい」と勉強することもあったそうです。

その一方で、「家族の協力なしでは難しかった」という率直な話もありました。
子どもの体調不良や学校行事など、予定どおりにいかないこともあります。病児保育を利用したり、家族に協力してもらったり、必要なときには学校の先生へ相談したり。「何かあってから考える」のではなく、利用できる行政・民間サービスや家族の協力などを、あらかじめ考えておくことも大切だというアドバイスがありました。
「その日のうちに分からないことを解決する」ことも大切
限られた時間で学ぶためには、勉強時間を長く確保するだけが方法ではありません。
卒業生からは、「授業の中でできるだけ理解して帰る」ことを意識していたという話もありました。分からないことは、その日のうちに先生や友人に聞く。そして、「自分がどこを分かっていないのか」を把握しておく。分からない部分をそのままにせず、一つずつ解消していくことが、結果的に効率的な学習につながります。
また、AIを使って分からないことを調べたり、勉強方法を相談したりするなど、今の時代ならではの学習方法についても話が出ました。
ただし、AIが必ず正しい答えを返すとは限りません。実際に言語聴覚士の分野について質問した際、存在しない内容を正しい情報のように回答したこともあったそうです。便利なツールだからこそ、最後は自分で情報を確認すること。「使う側が正しく判断することも大切」というアドバイスもありました。
国家試験対策も、一人で抱え込まない
国家試験対策についても、卒業生それぞれの勉強方法が紹介されました。
過去問題を繰り返し解き、間違えた問題や分からない内容を調べる。通学時間などの隙間時間を使って勉強する。友人と一緒に問題を解き、分からないところを確認する。ドリルを使って、クラスメイトと毎日1時間勉強する時間をつくる。国家試験対策アプリを使い、ランキングを励みにしながら勉強するーーなど、方法はさまざまです。
中でも印象的だったのが、「一人で勉強するだけが正解ではない」ということ。一人では続かないからこそ、誰かと一緒に勉強する。分からないことは友人や先生に聞く。そして、自分に合った方法を見つける。
また、国家試験対策は試験直前だけに始めるものではありません。1年生の頃から学んでいることが、少しずつ国家試験につながっていきます。日々の授業を大切にし、分からないことをそのままにしないこと。その積み重ねが、国家試験に向けた学習につながっていきます。
子どもをきっかけに学んだことが、子育てにも活きる
言語聴覚士を目指すきっかけが「子ども」だった卒業生からは、学校で学んだ知識が実際の子育てにも役立ったという話もありました。
小児領域について学ぶ中で、子どもの発達についての理解が深まり、「なぜこうなるんだろう?」「どうしてできないんだろう?」と考える視点が身についたそうです。
以前は「なぜこんなにこだわるんだろう」と感じていたことも、発達や言葉の仕組みを学ぶことで、少し違った視点から子どもを見ることができるようになったといいます。
また、学校には小児領域で実際に働いている先生が外部講師として来る機会もあり、子育てについて相談することもあったそうです。
「子どものために学びたい」という思いから始まった学びが、結果として自分自身の専門性となり、子育てにも活かされている。そんな卒業生の経験が紹介されました。
年齢はハンデではなく、これまでの経験が強みになる
「年齢が上がってからでも授業についていける?」「国家試験に合格できる?」「就職できる?」。そんな不安についても、卒業生から率直な意見がありました。
実際に幅広い年代の学生と一緒に学んだ経験から、「年齢はまったく問題なかった」という卒業生。むしろ、これまでの人生経験があるからこそ、授業で学んだ内容を自分の経験と結びつけて理解できることもあるといいます。
また、就職後の職場にも40代以上の言語聴覚士が複数いるという話もありました。患者さんにとって、若い言語聴覚士だから良いというわけではありません。これまでどんな経験をしてきたのか、どんな視点を持っているのか。その人だからこそ持っている経験や安心感も、言語聴覚士としての強みになります。
年齢を重ねてからのキャリアチェンジだからこそ活かせるものもある。卒業生の言葉から、そんな可能性が感じられました。
自分に合った勉強方法を見つける
卒業生からは、年齢に関係なく「自分に合った勉強方法を見つけることが大切」という話もありました。
10代や20代の頃は、教科書をひたすら見ていれば覚えられたのに、年齢を重ねると「なかなか頭に入ってこない」と感じることもあります。
そこで、声に出して読む、書いて覚える、見る回数を増やす、友達に説明してみるなど、さまざまな方法を試し、自分に合った勉強方法を見つけていったそうです。

人によって合う方法は違います。だからこそ、最初から「この方法で勉強しなければ」と決めるのではなく、入学後の授業やテストを通して、自分に合った方法を探していくことも大切です。
実習と就職をつなぐ「インターン実習」
言語聴覚士の養成課程では、実習先にそのまま就職するケースもあります。
実習を通して職場の雰囲気やスタッフの様子を知ることができ、お互いを知ったうえで就職を考えられることも、その理由の一つです。
本校では、こうした実習の特徴を活かし、提携施設を対象に、実習先と就職先をつなぐ「インターン実習」という独自の実習形態に取り組んでいます。
「面接で自分をアピールするのが苦手」という方にとっても、実習を通して職場の雰囲気を知り、自分に合った職場かどうかを考えられることは大きなメリットです。
自分に合った職場を早い段階から探したい学生にとって、実習と就職をつなぐ一つの選択肢となっています。
※提携施設の募集状況や実習時期によって、募集人数は変動することがあります。
自分の経験を活かして、新しいキャリアへ
今回の座談会を通して見えてきたのは、「言語聴覚士を目指す道は一つではない」ということでした。
企業で働いていた経験。販売や接客の経験。音楽や教育に携わった経験。子育てをしてきた経験。海外で生活した経験。
これまで歩んできた道は、言語聴覚士を目指すうえで決して無駄になるものではありません。むしろ、さまざまな経験があるからこそ、患者さんやご家族に寄り添う視点や、自分ならではの専門性につながることがあります。
そして、学校生活も「一人で頑張る」だけではありません。先生に相談する。クラスメイトと教え合う。家族や周囲のサポートを借りる。自分に合った勉強方法を見つける。必要なサービスを事前に調べておく。
さまざまな支えを上手に使いながら、自分のペースで前へ進んでいくことが大切です。
「家庭と勉強を両立できるだろうか」「未経験からでも目指せるだろうか」「年齢的に遅くないだろうか」――そんな不安がある方も、まずは自分のこれまでの経験を振り返ってみてください。
今回登壇した卒業生のように、これまでのキャリアや人生経験を新しい専門性につなげ、言語聴覚士として新たな一歩を踏み出すことができます。
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