伝統と実績の証3
公務員
大学卒業後は福祉とは別業種へ就職をしましたが、今後のキャリアを考えて福祉職にたどり着きました。公務員就職を目指した理由は、利益の追求をせずに純粋に困っている方々へ支援できる仕事に魅力を感じたからです。公務員試験はスタートが早いため入学前より勉強を始め、入学後は社会福祉士国家試験と公務員試験を同時並行で勉強をしておりとても忙しかったと記憶しています。
現在は福祉職として「障害者施設入所支援」の配属となりました。通所により訓練を受けることが困難な方の入所支援として、利用者さんの日常生活の支援や自立へ向けた支援を担当しています。病気による肢体不自由・高次脳機能障害の利用者さんが多く、自立へ向けての支援には多職種連携が欠かせません。様々な専門職との関わりは非常に勉強となっています。日々のやりがいとしては、大変なリハビリを経て、自宅へ戻られる際の利用者さんの笑顔を見る時、自分が携わった事が今後も利用者さんの生活の中で活かされていると思うと嬉しいです。
日福での学生生活では、学びやクラスメイトとの関わりを通し自分の視野を広げる事ができました。勉強は過酷でしたが、今の仕事はとてもやりがいがあり、充実した社会人生活を送っています。社会福祉士を取得しキャリアチェンジできたことを心より良かったと思っています。ぜひ福祉の仕事に興味があるかたは社会福祉士の知識をもって知見や可能性を広げていただきたいです。
児童福祉
分野
日福で社会福祉士を取得した後は、児童養護施設と母子生活支援施設の運営している法人で働いています。入職後、5年間はケアワーカーとして働き、今は法人の採用等の運営に関わる業務をしています。ケアワーカーの頃は子どもの支援が仕事で子どもの生活の場のなかで一緒に過ごし、子どもの成長を間近で感じられるのが何よりのやりがいでした。
現在の私の仕事は法人組織の人事や法務です。子どもたちへの支援から、子どものために働く職員達の支援まで幅を広げています。職員達の働く環境を整え、働きやすくなることで子どもの支援が充実し、子どもたちへの支援が充実すれば子ども達の最善の利益に繋がります。
社会福祉士の国家試験に「組織経営」に関する科目があるように、法人組織に関わる仕事も社会福祉士の役割範疇です。これからも社会福祉士の知識や技術を生かして、組織の仕組みをよりよくしていき、それが子ども達の最善の利益の一助になれるよう頑張っていきたいと思っています。
今福祉の業界は深刻な人手不足です。反比例で福祉ニーズは日に日に増えているのが現状です。ぜひ今後、社会福祉士を取得して、福祉の業界で活躍する人が一人でも多く増えてほしいと思っています。
社会福祉
協議会
大学在学中にホームレスへの炊き出し支援や震災支援のボランティアに関わっており、福祉職への興味があったのですが、大学卒業後は飲食業界へ就職をしたため福祉業界とは別の道に進みました。しかしながら、ふとしたときに大学時代のボランティア経験を思い出し、福祉職への道も諦めずにいた自分に気づき、一念発起でキャリアチェンジを目指したのが社会福祉士を目指したきっかけです。
現在は福祉業務として、誰もが安心して暮らすことができる福祉のまちづくりを推進するため、地域福祉活動計画や地域公益活動推進、福祉人材確保にむけたセミナー運営など地域のための活動に従事しています。また当協議会の運営が円滑になるように総務業務にも従事しています。今後も地域住民との交流や北区が抱える課題に向き合うことでより住みよいまちづくりへの手助けができたらと思っています。
日福在学中はまさにコロナ元年の入学だったので自分も学校も変化に対応していくのに必死だったことを記憶しています。黙食やマスク着用などなかなかクラスメイトと安易に会話することが難しい環境でしたが、国家試験前は学校でクラスメイトと支え合いながら勉強をしていました。一緒に苦労を乗り越えた仲間は卒業後の今でも交流があります。社会福祉士は様々な分野で活躍できる職業です。もしかしたら描いていただイメージと違う場面もあるかもしれませんが、それだけバリエーションに富んだ仕事ができる職業だと発送を転換していただき楽しんで仕事に取り組むと良いと思っています。「人のための仕事」をしたいと思っているかたは福祉業界へ飛び込んできてほしいと思います。
地域包括
支援
大学卒業後は趣味のスポーツや体を動かすことが活かせるスポーツ関連の企業に新卒就職をしました。約5年勤務したときに、これからの自分のキャリアのことをあらためて考えてみようとおもい、自分が20歳のときに経験した病気のことを思い出したのが社会福祉士を目指すきっかけでした。そのときに直面した色々な申請書類や手続方法がとても複雑で、非常に苦労したことが記憶に残っていたので、自分と同じ経験をしているかたを今度は支援する側になる職業とは何かを考え、キャリアチェンジとして日福へ入学しました。
私が地域包括支援への就職を決めたのは実習での経験がきっかけです。地域包括支援センターに配属となり、実習では多くの経験をさせていただき、地域との連携の重要さや自分の今後のキャリアの在り方についてイメージを固めることができたので迷わず地域包括支援センターへの就職を選択しました。
現在の勤務先である大田区地域包括支援センターでは主に高齢者支援に従事しており、各種申請の代行や成年後見人制度、さらには「見守りささあいコーディネーター」として地域の方の訪問や見守りの活動をしています。また、認知症カフェ、フレイル予防のためのセミナー運営など地域福祉推進のための活動を通して生活に問題を抱えている地域住民を支援しています。
社会福祉士や地域包括支援の知名度は高くないかもしれませんが、高齢者率が高まる社会には絶対になくてはならない職業です。相談援助という人と人が関わること必要な点で、頭の良いAIやロボットでも代わりは務まらないと思っています。また法改正も頻繫にあり、複雑な専門知識も必要なので自己成長もできる職業です。ぜひ一人でも多くのかたに社会福祉士を取得いただき、住みやすい社会をつくる一員になっていただけると嬉しいです。
社会福祉
協議会
大学卒業後は人に尽くして喜ばれる仕事を志望し、サービス業に従事してきました。しかし、勤務中に怪我をしたことをきっかけに、夜勤のない事務職へ転職を考えるようになりました。人に尽くし社会に貢献できる仕事を探している過程で社会福祉士の資格を知りました。
現在は、社会福祉協議会で成年後見制度の推進事業に携わっています。成年後見制度は認知症の高齢者や障害者の生活を守っていくためには欠かせない制度ですが、あまり知られていないのが実情です。そのため、相談対応をはじめ、制度の周知・普及をはかるために定期的に講座・講演会の開催なども行っています。「こんないい制度があったんだ」と声をかけてもらえるときは嬉しいですね。
仕事は、専門性が高く業務も多岐にわたるため思いのほかハードです。朝から日が暮れるまで多忙な毎日ですが、利用者の財産や権利ひいては生活を守るための責任ある仕事なので、強い使命感と誇りと情熱を持って取り組んでいます。
総合病院
大学卒業直前、担当教授から「あなたに向いていると思う」と勧められたのが精神保健福祉士でした。当時、大学の実習などに参加して相談援助の必要性を強く感じていたので、日福で勉強してみようと思ったんです。先生方の指導はとても厳しかったですし、授業や実習も大変でした。でも、あの学校生活があったから、この仕事を10年以上続けられているなと感じています。
現在は入院患者さんの支援や医療観察に関する業務を担当しています。いろいろな方が来院されるので、中には難しいケースや、特殊なケースもあります。そんなときに役立つのは、日福での学びやこれまで積み重ねた経験。また、日福の先生からアドバイスをいただいたり、卒後サポートを利用して勉強したりして、もっと成長していきたいとも思っています。
今、日福からも実習生を受け入れて指導しています。先生方や先輩方にしてもらったように、私の経験を伝えるなどして若手の育成に関わりながら、ワーカーの必要性を世間にもっと認識してもらえるようにしたいです。
地域活動
支援
センター
米国同時多発テロの被害者が苦しむ姿をニュースで見たのをきっかけに、「もっと人のためになる仕事をしたい」と考えるようになり、前職を辞めて、日福に入学しました。
現在はこちらの作業所で精神障害者の支援を行っています。具体的には、利用者さんがタワシなどの製品を作ったり、リサイクル品を回収・売却したりする作業のお手伝いなどです。就活時に病院勤務も考えましたが「働きたいけど一歩踏み出せない」そんな方を直接支援したいと思い、こちらの職場を選びました。
ここには就労を目指す方、引きこもりを克服したい方、さまざまな利用者さんが通っています。昨日できた作業が今日はできなかったり、一朝一夕にいかないことが大半なので苦労は多々あります。でも、月1回しか通えなかった方が3年かけて週5日の清掃実習を受けられるようになるなど、成長の瞬間に立ち会えるのは大きな喜びですね。根気のいる仕事ですが、これからも利用者さんの目標達成を少しでも後押しするお手伝いができればと思っています。
障害福祉
サービス
事業所
私は家庭の事情で15歳より一人暮らしをしながら学生と仕事を両立した経験があります。周りと環境が違う自分は『誰かに助けて欲しい…』と心の声を出す事ができず体調を崩した過去があります。その経験がいつしか同様な思いをしている人を助けてあげる存在になりたいという思いに変わっていきました。そんな時に日福のオープンキャンパスに参加をし、公認心理師と精神保健福祉士の違いについて学ぶことができ、自分が今知りたいこと・学びたい事を理解することができ、精神保健福祉士を日福で取得する決意をしました。
現在の職場では共同生活援助と相談支援専門員を兼務しており、日頃より皆さんの悩みを聞く機会が多くあります。すぐに解決とはなりませんが、少しづつ悩みが解消されて安心していくいく姿を見ていけるのは仕事へのやりがいです。また資格取得後「声なき声」を救いたいという思いからYouTubeでの情報発信も始めました。無料相談、福祉の情報発信、国家試験対策なども発信しています。多角的な視点をもった精神保健福祉士としてこれからも活用していきたいと思っています。
リハビリ
テーション
病院
在学中は、代表的な障害(失語症など)に対して各リハビリの方法論を教えていただきましたが、やはり現場へ入ってみると戸惑いが多く、難しさを痛いほど実感しました。失語症の患者さんは「聞く」「話す」「読む」「書く」といった動作が困難な方たちですので、お互いに伝えたいことが伝わらない状態からスタートします。でもだからこそ回復の過程を患者さんやご家族と分かち合える喜びもあります。
毎日1回は必ず「ありがとう」という言葉をいただきますが、リハビリで大変な患者さんに言われると、自分も頑張らないと!と背筋が伸びますね。
環境面では、女性は働きやすいと思います。病院によって差はありますが、産休や育休もちゃんとありますし、何より資格を持っていると、例えば結婚や育児で家庭環境が変わっても、非常勤など自分に合った勤務スタイルを選べます。個人的には仕事内容も職場環境も良い仕事だと思います。
リハビリ
テーション
病院
以前は一般企業に勤めていたのですが、食べることや、話したり聞いたりするコミュニケーションなど、人間の根本ともいえる部分に関われる言語聴覚士を目指して32歳で日福に入学しました。専門知識を学べる授業、先生や同じクラスの生徒との交流など、大変充実した2年間でした。
この病院に来た当初は業務に慣れることに必死。とにかく患者さんの機能回復を目指してリハビリを行っていましたね。でも、3年目あたりでリハビリやデイケアなどで患者さんの家に訪問する機会が多くなって、「退院した後にも、患者さんの生活は続いていくんだ」と気付きました。それ以来、ご本人やご家族と何度も話し合いをして、ゴール設定を行い、ニーズに合ったリハビリを行うようにしています。
10年経った今でも、まだまだ知識もスキルも足りないと感じています。今の目標は、日福でお世話になった先生方のようになること。学会や勉強会に参加したり、かつてのクラスメイト達と情報交換しながら、専門家としてさらに成長していきたいと思います。
特別養護
老人ホーム
高校卒業後の進路として介護福祉士を取得するために日福へ進学をしました。福祉に興味を持ったきっかけは、家族が福祉の仕事をしている姿を幼いときから見ており、活き活きとした印象が非常に強かったのが一番の理由です。
現在の職場は在学中の実習でお世話になった施設です。実習でお世話になった際、利用者さんと職員のかたの信頼関係がとても温かく、みなさんが常に笑顔で過ごされている様子にとても感激し就職を決めました。
毎日が気づきや勉強の日々ですが、私たちの仕事は人、そして命と向き合う役割が大きいので日福で学んだ知識、技術の大切さを痛感しながら充実した仕事をしていると実感しています。また休日取得や福利厚生も充実しているため、自分のプライベートが充実できるのも非常に嬉しいです。ワークライフバランスを大事にできる職場に就職でき、介護福祉士という仕事のやりがいも感じられる、この職業を選択して本当によかったです。これからもより多くの利用者さんが楽しい人生を過ごしていただけように日々学びながら邁進していきます。
特別養護
老人ホーム
特別養護老人ホームで働き出して5年目ですが、毎日が楽しいですね。日によって利用者さんの反応は様々で、そこが難しさではあります。でも、利用者さんから笑顔を導き出せるかどうかは、自分の働きかけ次第です。利用者さんと会話をするのは仕事ではあるのですが、とても楽しいですよ。
これまでに、タクティールケアというマッサージの資格を取得しました。マッサージを通して相手に触れることで、不安な気持ちを取り除くことができるんです。これは仕事をする上で新しい発見でした。
世間的に介護の仕事は「臭い」「汚い」などのマイナスなイメージがありますが、私はそんなふうに思いません。毎日、排泄の介助などもしていますが、それは人間の根本的な部分のお世話です。人間らしく生活するための手助けができるのですから、大きなやりがいでもありますね。今後もサービスを必要とする人たちが満足してくれるようなお手伝いができればと思っています。
伝統と実績の証