国家資格を取得しておくと、結婚や出産、育児といったライフスタイルの変化に合わせて働くことができます。国家資格保有者は様々な職場・勤務形態で必要とされるため、育休からの復職もしやすく、退職からブランクがあっても再就職はスムーズです。また、結婚や配偶者の転勤によって引っ越しを余儀なくされたとしても、新しい土地ですぐに仕事を見つけることができるでしょう。

同じ国家資格を取得しても、20代と30代では選べる就職先に違いが出てきます。公務員であれば、応募に際して20代までの年齢制限が設けられているのが一般的です。社会福祉士や精神保健福祉士として、病院への就職を目指す場合も、20代が有利になることが多くあります。もちろん資格や職種によって違いがありますが、30代以上の方よりも20代の方が就職先の選択肢が広がるのです。せっかくの国家資格を、自分自身が納得できる環境で生かすためにも、20代での国家資格取得を目指しましょう。

医療・福祉系は、実務経験が重要となる分野です。たとえば、「社会復帰調整官」を目指すなら、8年の実務経験が必要となります。早くから経験を積むことで、キャリアアップにつながります。そのため、若いうちに国家資格取得しておくことで、自分の将来のビジョンが立てやすくなるのです。社会福祉士、精神保健福祉士、言語聴覚士など福祉・医療の道を目指すのであれば、1年でも早く資格を取得しておくべき、となります。

医療・福祉系は、資格の有無、実務経験が重視される分野です。早くから経験を積んでおけば、専門職としての分野変更や、働く事業所を変える転職がしやすくなります。そのため、早くから国家資格を取得しておくと、キャリアステップを計画できるようになり、なりたい社会福祉士、精神保健福祉士、言語聴覚士を目指すことが可能になります。例えば、最初は病院や福祉施設に数年勤務して、専門職としての全体的なスキルを磨いた後、児童に特化した分野に専門職の経験者としてキャリアチェンジを叶えるといった形で、本当にやりたかった支援を実現できるようになります。また、家族の転勤などで現在の居住地を離れなくてはならなくなったという場合でも、全国どこでも有資格者や経験者の専門職への求人があるため、資格と現場経験が強い味方になり、学んできた、経験を積んできた専門職としての仕事を全国どこでも継続できる可能性が高まります。つまり、未経験の仕事をゼロから探していかなければならない、というリスクがなくなります。

国家資格は難易度が高く、簡単に取得できるものではありません。また、数ヶ月から数年単位で勉強をしなくてはならないものもあります。特に女性の場合、結婚や出産などで生活が変化してしまうと、資格の勉強のために時間を作るのが難しくなります。男性であっても、結婚をしたり、子どもを授かれば、現在の仕事を退職してキャリアチェンジをするとなると、生活への影響も大きくなります。そのため、自分の状況に合わせて時間を自由に使える、いわば時間的に余裕のある20代のうちに取得するのが望ましいです。なお、こちらのページでは、20代の方に向けた内容になっていますが、もちろん、どんな年代の方でも、資格取得は可能です。もし、福祉・医療の専門職にいつかなりたいとお考えであれば、チャレンジできる時に資格を取得しておくことがベストな選択となり、るでしょう。人生100年時代といわれる今、国家資格はこの先の長い人生において、あなたの強い味方となってくれます。

いつか・・・と先延ばしにしていけばいくほど、チャンスが訪れる可能性は低くなり、「あの時、チャレンジしておけば良かった・・・」という後悔に繋がってしまいます。