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【コラム】言語聴覚士と発達支援

2023/02/24

こんにちは。日本福祉教育専門学校です。

今回は未就学児の日常生活やことば、聴く、食べるといった動作のサポートをする児童発達支援で活躍する言語聴覚士について紹介します。

 

 

1、言語聴覚士はどんな職業?

言語聴覚士は、ことばや嚥下などに問題を抱える方をサポートするために専門の知識を持った資格取得者です。

言葉が出ない、聞こえが悪いなどの聴覚、食べたり飲み込んだりする領域においても言語聴覚士が専門職として活躍します。

 

2、言語聴覚士は国家資格

言語聴覚士は国家資格です。1997年に言語聴覚士法が制定されて、1999年3月に第1回となる初めての国家試験が行われました。

国家試験は、言語聴覚士法に基づいた受験資格を満たし、年1回実施される筆記試験に合格すると国家資格が受けられます。

 

3、言語聴覚士のこれからの需要

言語聴覚士は2022年3月で累計8,000人を超えています。

しかし、この急速な高齢化によって言語聴覚士の需要は高まるとともに、発達支援の職場では人手不足となっています。

さらには2021年の診療報酬の改定では言語聴覚士に関する加算項目が設けられたため、今後より需要が高くなっていくでしょう。そして、発達支援の職場は人手不足といわれる中で

言語聴覚士の採用ニーズも増えていくことが予測されます。

 

4、発達支援における言語聴覚士の役割

厚生労働省では「発達支援」についてガイドラインが定められています。

そのなかでも、児童発達支援で言語聴覚士に求められる役割は3つあります。

 

ことばの評価と訓練

・知的発達の遅れ

・対人関係の障害

・構音障害

・吃音(どもり)など音声障害

 

聴くへのサポート

・聴覚障害のあるお子さんへの検査や訓練

・補聴器のフィッティング

・言葉の獲得のサポート

 

食べるへのリハビリ

・食べ物を口に入れる・噛む・飲み込むことへのリハビリ

 

言語聴覚士は言語聴覚指導のエキスパートとして活躍できる専門職ですが、発達支援の現場では遊びや挨拶、食事を通して、子供たちの発達の発達を支援することがあります。

ことばに問題のあるお子さんには、ことばの意味や発音を絵カードを使ってマッチング訓練をしたり、社会性に問題のあるお子さんには表情や感情を時系列で考えて一緒に人の気持ちや行動の理由を考えたり適切な言動は何かを考えたりします。

 

 

◆実際に言語聴覚士が発達支援をおこなっている現場が見学できる施設

言語聴覚士養成校 日本福祉教育専門学校併設

「新宿ことばの相談室」(東京都高田馬場)

※当日は言語聴覚士による解説もあります。

見学予約はこちら

 

 

 

 

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