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【コラム】臨床心理士と公認心理師の違いとは?

2024/08/30

こんにちは!日本福祉教育専門学校です。

今回は、精神保健福祉士を養成している本校でよくご質問いただく「臨床心理士」と「公認心理師」についてその違いをわかりやすくまとめましたので、ご一読ください。

 

 

 

1,臨床心理士について

 

●臨床心理士とは?

臨床心理士は、公益財団法人日本臨床士資格認定協会が認定している民間資格です。

1988年に臨床心理士の資格認定がスタートして36年が経つ歴史のある資格です。 

臨床心理学にもとづく知識や技術を用いて、人間のこころの問題にアプローチする心の専門家です。

 

●臨床心理士になるには?

臨床心理士になるには、日本臨床心理士資格認定協会の資格試験に合格することが必須条件となります。

受験に際しては、特定の受験資格の取得が必要です。

受験のための基本モデルとしては、臨床心理士養成に関する指定大学院または専門職大学院の修了が必要になります。

 

 

2,公認心理師について

 

●公認心理師とは?

公認心理師は、国内で初めてとなる心理職の国家資格です。

心の健康問題に対応する国家資格が存在しなかったことから、2015年に公認心理師法が成立し、2017年に施行されたことで誕生した比較的新しい国家資格になります。

保健医療、福祉、教育その他の分野において、心理学に関する専門的知識および技術をもって、助言や指導、援助、分析などをおこないます。

 

●公認心理師になるためには?

「公認心理法」で定められている公認心理師の通常ルートにおける受験資格は3つあります。

①4年制大学で「指定科目」を履修、かつ、大学院で「指定科目」の履修

②4年制大学で「指定科目」を履修、卒業後「指定施設」で2年以上の実務経験

③外国の大学において心理に関する科目を修め、かつ、外国の大学院において心理に関する科目を修了

≪履修について≫

※大学で必要な履修科目数は25科目、大学院で必要な履修科目は10科目です。

※大学や大学院で指定された科目をすべて履修していても、大学や大学院の修了証明ができないと公認心理師の受験資格を取得することはできません。

※さらに、複数の大学や大学院で履修した科目を合わせることはできないため、一か所の大学や大学院で必要科目を履修することが条件です。

 

≪実務経験について≫

※実務経験として認められる主要5分野の施設は以下の通りです。

・保険医療:病院、診療所、介護療養型医療施設、保健所、介護老人保健施設など

・福祉  :障害者支援施設、児童福祉施設、認定こども園、老人福祉施設など

・教育  :学校、教育委員会など

・司法犯罪:裁判所、更生施設、刑務所、少年院、保護観察所など

・産業労働:広域障害者職業センター、地域障害者就業・生活支援センターなど

 

 

3,もうひとつの国家資格である精神保健福祉士について

 

上記の通り、「臨床心理士」と「公認心理師」について説明しましたが、もうひとつの国家資格である「精神保健福祉士」についてご紹介します。

日本福祉教育専門学校でも養成している国家資格ですが、こちらの国家資格は4年制大学を卒業した方が最短1年で国家試験にチャレンジすることができます。

 

 

●精神保健福祉士とは?

精神保健福祉士は、メンタルヘルスに課題がある方やその周りで暮らす人たちが、地域の中で、その人らしく暮らせるようにサポートする精神保健福祉分野のソーシャルワーカーです。

1997年に精神保健福祉士法が創設されたもうすぐ30年となる国家資格です。

 

精神疾患や精神科医療に対する誤解や偏見をなくし、メンタルヘルスに課題がある人たちとともに生活ができる地域づくりも目指しています。

精神保健福祉士の仕事は、「ソーシャルワーカー」と呼ばれる職種の仕事です。

国から認定された高い専門性をもつソーシャルワーカーとして様々な現場で活躍しています。

 

活躍の場としては、精神科病院・診療所、総合病院精神科、自治体・保健所、福祉事務所、精神保健福祉センター、保護観察所、矯正施設、地域活動支援センター、就労移行支援事業、児童養護施設、社会福祉協議会、ハローワーク、教育機関、企業など多岐に渡ります。

 

(出典:公益社団法人日本精神保健福祉士協会『メディカルスタッフの仕事』より)

 

>精神保健福祉士に興味のある方はこちら

 

 

 

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