2025/06/05
こんにちは!日本福祉教育専門学校です。
本日は精神保健福祉士養成学科(昼間部)の授業風景をご紹介いたします。
今回の授業は、「実習先の概要」書き方と「地域アセスメント」について。
精神保健福祉士を目指す学生たちが、実習前に地域の構造や支援のあり方を多角的に捉え、支援者としての視点を養うための大切なステップです。
まず、授業では「実習施設のある地域」について、どのように情報を収集し、まとめるかについて学びました。
自治体の特徴や地理的条件、産業構造、地域の歴史や文化的背景といった基本情報はもちろん、福祉計画や対象者の人口動態、地域に存在する社会資源や精神医療関連団体など、現場に即した実践的な視点が重視されていました。
また、「実習施設」そのものについても、法人の理念や事業内容、施設の機能や役割、利用者の特徴、職員構成などを理解し、どのような位置づけで地域に貢献しているのかを掘り下げて考える内容となっていました。
さらに「地域アセスメント」についての理解を深めるため、さいたま市が進める精神障害者の地域移行の取り組みを題材に、具体的な実践例が紹介されました。
たとえば、「地域生活支援部会」や「地域移行・地域定着支援連絡会」の開催、長期入院者への訪問調査、ピアサポーターの養成や活動支援といった施策が、どのように地域包括ケアシステムの実現に繋がっているのかを学びました。
病院訪問踏査では、同じ障害を持つ当事者との関わりが、入院者の退院への意欲に良い影響を与えていることなど、実際の支援の中で「人との関係性」が果たす大きな役割についても考えさせられる内容でした。
授業ではグループワークも行われ、学生同士が互いに意見を交わしながら、それぞれの考える支援者像や地域の課題について活発に話し合う姿が見られました。真剣ながらも和やかな雰囲気の中で、お互いの視点に学び合う姿勢が印象的でした。
今後実習に臨むうえで必要な「地域を読み解く力」と「支援の視点」が養われる、実りの多い授業となりました。
これから現場で実践を重ねることで、学んだ知識を活かし、支援者としての確かな一歩を踏み出してくれることを期待しています。
教職員一同、皆さんの学びを引き続き全力でサポートしてまいります。
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