2022/07/28
こんにちは。日本福祉教育専門学校です。
今回は介護現場でのメンタル面について考えてみたいと思います。
介護される人と介護する人の気持ちのすれ違いを防ぐには?どうしたらいいでしょうか。
1.介護現場で起こりやすい気持ち
在宅介護でも福祉施設の現場でも、ストレスと複雑な感情が相まって、お互いに衝動的に相手を傷つけてしまうこともあります。
「うまくいかない介護で苦しんでいるのはあなただけではないのです。」ということを前提に、少しでも心を軽くできればと思います。
2.介護される人と介護する人の気持ち
介護をされる人も、介護をする人も、ご家族や介護スタッフに対してイライラした経験がありませんか?
お互いが気持ちを少しでも分かり合えるとラクになれることがあるのではないでしょうか?
ここでは“もしかしたらこんな気持ちになっているかも?”をご紹介したいと思います。
【介護される人の気持ち】
・いつもありがとう
・こんなことまでやってもらって申し訳ない
・こんな風になってしまって情けない
・もっと自分の気持ちをわかってほしい
・伝えたいことが伝えられない
・忙しそうだから、声をかけたら悪いかな
・胃もたれする(噛みにくい)食事だけど、作ってもらっているから文句を言えない
・おじいちゃんおばあちゃん扱いしないでほしい
・自分はまだしっかりしているのだから、子ども(介護者)のいうことを聞きたくない
・〇〇さんも亡くなったし、次は自分の番かな
・衰えた姿を、ほかの人(近所の人)に見られたくない など
【介護する人の気持ち】
・これまで育ててもらったから、誠心誠意お世話したい。がんばりたい。
・家族の介護を施設に任せるのは申し訳ない。心配。
・できる限りのことがしてあげたいけど、どうしていいかわからない。
・今までできていたことができなくなってきて、ショックだ
・厳しくされてきたから、今さら優しく介護なんてできない
・仕事や子育てもあるから、介護ばかりしてあげられない
・なんで介護をしてあげているのに、わがままばかり言うの?
・どうして私のことを忘れてしまうの? など
介護される側と介護する側は、感じる環境や時間の流れや物の見え方がかなり違ってくることがあります。
介護される人は、自分の身体や認知機能が低下したり変化したことへの不安から、家族や介護スタッフなどより身近な人に対して、『自分のことをわかってほしい』や『自分のことを見てほしい』という気持ち強くなる傾向があります。
その一方で、介護する人はより良い介護をするために、できる限り良い情報を収集しようとしたり、プロの手を借りようとしたりします。
つまり、介護される側は『自分中心で注目してほしい』と思うことが多くなり、介護する側は『より広い視点で考えなければ』という思いを持って介護をしていきます。
さらには感情的な部分として、介護される側は『自分のことをわかってくれない・自分の介護を誰かに任せようとしている』という気持ちになったり、介護する側は『わがまま』と感じてしまいやすくなります。
3.気持ちのすれ違いを解消しよう
このように介護する人と介護される人の気持ちのギャップは、どうしたら軽減できるのかを考えてみたいと思います。
【介護される人】
・やってほしいことをできるだけ具体的に介護する人に伝えておく。
・“察してもらうのが当たり前”や”自分にとって当たり前のことをやってもらうのは難しい“ということを知る。
【介護する人】
・介護する人の様子を記録して整理してみる。
・いつ、どんなどきに、どのようなことが起きているか記録して、介護される人の気持ちや癖に気づく。
このように、お互いのギャップに気づくことによって目の前で起きていることの解決方法やその糸口が見つかることがあります。
さらに介護について関係機関や医療機関に相談したり、抱え込まない環境をつくることができます。
介護される人と介護する人の気持ちは十人十色です。
「誰もわかってくれない」
「優しい気持ちになれない」
介護は思うに任せないことの連続です。そして毎日の生活そのものです。
行き場のない悩みや思いを伝え合い、抱え込まないようにしていきたいものです。
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