こんにちは、日本福祉教育専門学校です。

本日は、社会福祉士養成学科（昼間部）で実施された「児童養護施設と母子生活支援施設について」の授業風景をご紹介いたします。

この日の講義では、卒業生であり、現在「こどものうち八栄寮」で活躍されているお二人を講師としてお招きしました。

お二人は、児童養護施設と母子生活支援施設の現場での経験を基に、実際の施設での仕事や子どもたちとの関わりについて詳しくお話いただきました。

講義では、児童養護施設「こどものうち八栄寮」での日常が紹介されました。

施設には本館やグループホームを合わせて6つの住居があり、約50名の子どもたちが生活しています。

年齢は2歳から18歳と幅広く、それぞれの年齢や特性に合わせた支援が行われています。

朝の送り出しから夜の読み聞かせまで、子どもたちの生活に深く関わる日々の業務は、やりがいと責任の両面を感じさせる内容でした。

「ただの支援ではなく、“生活そのもの”を共にする中で信頼関係を築くことが大切」と話し、遊びや食事を通じたコミュニケーションの重要性にも触れました。

施設では、生活スキルを身につけるための食事づくりなども日常的に行われており、料理上手な子どもが多いという微笑ましいエピソードも紹介されました。

また、児童養護施設では18歳で原則退所となりますが、経済的・生活的自立が難しい子どもには「措置延長」が認められることもあります。自立へのステップとして、一人暮らしの練習の支援が行われている現状に、学生たちも深く共感している様子でした。

質疑応答では、コロナ禍での対応や、地域と連携したイベントについても言及されました。

施設が地域に開かれた場となるよう、毎年決まった日にイベントを開催し、かつての入所者が「久しぶりに帰ってきた」と訪れる姿もあるとのこと。

地域とのつながりを大切にし、子どもたちにとって「実家のような場所でありたい」という言葉が印象的でした。

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