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【授業レポート】特養における自立支援介護の理論と実践|社会福祉士養成学科(昼間部)

2025/07/10

こんにちは!日本福祉教育専門学校です。

本日は社会福祉士養成学科(昼間部)の授業風景をご紹介いたします。

 

 

社会福祉法人正吉福祉会 業務執行理事の齊藤様をお招きし、「特養における自立支援介護の理論と実践」というテーマで特別授業が行われました。

 

介護保険制度の課題や人材不足など、超高齢社会が抱える深刻な現状を背景に、介護のあり方そのものを見直す必要性が高まっています。

そうした中で注目されているのが「自立支援介護」です。

 

齊藤様の講義では、介護の現場で実際に取り組まれている自立支援の実践例をもとに、理論だけでなく現場でのリアルな課題や成果が語られました。

 

講義の冒頭では、介護保険財政の逼迫介護人材の慢性的な不足、さらにはアジア諸国における高齢化への対応など、制度の持続可能性を支える視点から「自立支援」の重要性が語られました。

 

 

介護とは「できないことを手伝う」だけではなく、「できるようになることを支援する」時代へとシフトしています。

これは、介護の受け手である高齢者にとっても、提供する介護職員にとっても大きな変化です。

 

福祉分野における「自立」とは、単に身体的な能力を指すのではなく、精神的・社会的な側面も含まれています。

身体的自立:身の回りのことを自分でできる状態

精神的自立:生きる意欲や自信を持ち、自分らしく過ごすこと

社会的自立:社会との関わりを持ち続けること

 

講義では「排泄の失敗」が自立の意欲を大きく低下させることにも触れられ、「排泄自立は最優先事項!」という強いメッセージが印象的でした。

 

齊藤様が理事を務める「杜の風・上原」では、施設全体で“おむつゼロ”を目指したケアを実践しています。

水分・栄養・排便・運動の「4つの基本ケア」を徹底し、ご利用者一人ひとりに合ったプランを立てることで身体的な改善へと導き、結果として精神的・社会的な自立の回復にもつなげています。

 

 

「ただ生きる」のではなく、「自分らしく生きる」ことを支える介護。

その実現のためには、職員全員が同じ理念を共有し、現場からの声を活かしたケアの仕組みづくりが欠かせません。

 

講義の終盤では、ご利用者の“今年やりたいこと”を叶える取り組みについても紹介されました。
高尾山登頂、家族のお墓参り、お寿司を食べたい、買い物に行きたい——
そんなささやかながらも本人にとってはかけがえのない希望を、職員と共に叶える過程が紹介されると、教室の空気が一気に温かくなりました。

 

自立支援介護は、「できるようになる介護」。
今後も、利用者の人生に寄り添う介護を考え続けていきたいと思います。

 

 

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