2025/07/17
こんにちは!日本福祉教育専門学校です。
本日は社会福祉士養成学科(昼間部)の授業風景をご紹介いたします。
今回の授業では、昨年度に引き続き、自閉症のある息子さんを育ててこられた経験をもつスクールソーシャルワーカー(SSW)・瀬戸本様をお招きし、現場での実践と、ご自身の子育ての経験を交えながらお話をいただきました。
授業タイトルは「障がい児・者とのかかわりとSSWの現状」。
講義ではまず、自閉症の特性に気づいた幼少期の違和感や戸惑い、そして「もしかしてうちの子だけ…?」という孤独感・焦りなど、保護者としてのリアルな心の動きが語られました。
「目が合うから違うと思っていた」「話しかけても反応しないのは難聴かも」など、最初は“障害”と向き合うことへの抵抗もあったといいます。
しかし、時間をかけて少しずつ「受容」に至ったそうです。そのプロセスや、日々の生活の中で「わかりやすく伝える」「見通しを持たせる」ための工夫、例えば絵カードやスケジュールボードの活用、“今から何をするか”をきちんと伝えることの大切さなど、具体的な支援の工夫が多数紹介されました。
また、お子さんとのあたたかい日常のエピソードも紹介され、教室の空気が和らぐ一幕も。
ある日、娘さんを携帯代のことで叱ったら、息子さんが娘さんの手を引いて部屋に連れて行き、自分はお母さんの元へ戻って「ごめんなさい」と娘さんの代わりに謝って頭をなでてくれたそう。
「その時の兄の顔は、とても優しかった」と娘さんが語ってくれたといいます。
授業の後半では、ご自身が50歳で社会福祉士の資格を取得し、スクールソーシャルワーカーとして現場に立つようになった経緯についても語られました。
子どもの育ちを支えるだけでなく、その背景にある家族や生活全体を視野に入れた支援の大切さを、実体験をもとにお話しされていたのが印象的でした。
また、障害を“個人の問題”とせず、環境との関係性の中で生じるものとしてとらえるICF(国際生活機能分類)の視点や、
合理的配慮の必要性、「不当な差別的取扱い」といった概念にも触れられ、福祉職をめざす学生たちにとって、支援における姿勢や考え方の根幹を見つめ直す学びの時間となりました。
当事者でもあり、支援者でもある立場から語られる言葉には、テキストでは学べない深さがあり、学生たちにとっては非常に貴重な学びの機会となりました。
瀬戸本様、今年も本当にありがとうございました。
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