冬は気分が落ち込みがち・・・”冬季うつ病の特徴”とは

2021/11/15

精神疾患

こんにちは!日本福祉教育専門学校です。

 

うつ病は気分の落ち込みが特徴的な心の病です。

朝起きた直後に一番気持ちが冴えずに夕方になると少し気持ちが軽くなる「メランコリー型うつ病」や、気持ちの落ち込みに対する自覚が少なく頭痛や腹痛などの体の症状が目立つ「仮面うつ病」など、ひと言でうつ病といっても色々なタイプがあります。

 

うつ病の中でも最も季節性と深く関わっているものが「冬季うつ病」です。

今回はこれからの季節に起こりやすい冬季うつ病についてご説明します。

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1、「冬季うつ病」と「うつ病」との違い

 

【うつ病】

  • おもな症状

・気持ちが落ち込む

・憂鬱になる

・やる気が出ない

・何事も楽しめない

・人と会ったり話したりするのも面倒だ

・頭がさえない

・不眠や過眠

・食欲低下

 

  • おもな原因 

・過度なストレスや環境の変化

・まじめな性格

・脳の機能異常?

 

【冬季うつ病】

  • おもな症状

・気持ちが落ち込む

・今まで楽しんできたことが楽しめない

・ぐったりして疲れやすい

・活動量の低下

・眠気が強く、睡眠時間が長くなる

・食欲の亢進、とくに甘いものが欲しくなる

 

  • おもな原因

・セロトニン不足?=日照時間と関係

「うつ病」と「冬季うつ病」とのわかりやすい違いは、過眠と過食です。

通常のうつ病では、不眠や食欲の低下なども症状にあらわれますが、冬季うつ病ではおもに寝すぎや食べ過ぎになるのが特徴的です。

 

気分の落ち込みなどのおもな症状にはほとんど差はありませんが、冬季うつ病は冬という季節柄と20~30代の女性に多いとも言われていて、さらに一度発症すると毎年繰り返すともいわれています。

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2、冬を元気に乗り越えるための予防法とは  

 

先述の通り、「冬季うつ病」のおもな原因はセロトニン不足によるうつ症状です。

日照量の不足によって、脳内にどのような変化か起こりうつ病になるのかはまだはっきりと解明されていませんが、日光とセロトニンの関係が原因ではないかと言われています。

 

 

【すぐに取り組める冬季うつ病の予防法は?】

 

☑積極的に日光を浴びる

・朝はお日様が出てくる頃に起きて、カーテンを開けてしっかりと日光浴をしましょう。

・なるべく早寝早起きを心がけて、冬の少ない日照時間でもできるかぎりお日様を浴びるようにしましょう。

・昼間はできるだけ外出して、セロトニン不足を解消するようにしましょう。

 

 

☑適度に運動をする

・軽めの運動をすることで、イライラや気分の落ち込みがスッキリする効果があるので、ウォーキングやランニングがおすすめです。

・忙しくて運動をする時間がない人は、一駅分歩いてみたり、なるべく階段を使うなどして日常生活で体を動かすようにしてみましょう。

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☑タンパク質や青魚を食べよう

・肉、魚、大豆製品などに含まれるタンパク質には、セロトニンを作るための栄養素が多く含まれています。なかでも、イワシやサバなど青魚の脂にはセロトニンを活性化させる作用があるので、積極的に摂取しましょう。

 

冬季うつ病の最大の特徴は、その名の通りうつ症状が冬季に限定されてあらわれる点です。

日が短くなる秋から冬にかけてうつ傾向が強まり、春になると自然とうつ状態から回復し

て元気になるという季節性があります。

これからの時期がまさに冬季うつ病になりやすい季節になります。

 

もし毎年つらい思いをしている場合には、いちど医療機関で診察してみるのもいいと思い

ます。どうぞひとりで苦しまないでください。

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※こちらの記事は入学検討者向けに掲載しているため、簡易的な説明となっております。
転載・流用はご遠慮ください。

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