深田恭子さんも公表した「適応障害」とは?

2021/05/28

こんにちは。日本福祉教育専門学校です。

 

みなさん、「適応障害」をご存じですか?

名称をよく聞くようになりましたが、昨今、女優の深田恭子さんも所属事務所から「適応障害」で休業することが発表されました。

今回は、「適応障害」についてご紹介します。

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1、「適応障害」とは?

 

適応障害は、精神疾患の定義や症状で参照されるアメリカ精神医学会DMS-5では、心的外傷後ストレス障害(PTSD)や急性ストレス障害などと同じグループに類別されています。

つまり、適応障害とは何らかのストレスを原因とする精神疾患であることはわかります。

 

自分に降りかかった出来事や現在置かれている状況から強いストレスを受けて、そのせいで気持ちの落ち込みや焦燥感や不眠などのさまざまな症状が現れる精神疾患です。

 

原因となっているストレスが解消されると症状が治まることも多い一方で、5年後に40%以上の人がうつ病などの診断名に変更されている事実もあり、適応障害は重篤な病気の前段階の可能性もあると言えます。

 

2、「適応障害」の診断基準

 

アメリカ精神医学会DSM-5における適応障害の診断基準で見ると以下のようになります。

 

①ストレスの原因が明確である。

②ストレスの原因となることが起きて3ヵ月以内に症状が出現している。

③ストレスの原因となることに不相応なレベルの症状や苦痛がある。

④社会的、職業的など生活面で重大な機能障害がある。

 

このようにストレスが原因であることが明確であり、他の精神疾患では説明がつかない、

またストレスの原因がなくなった場合には、その症状は6ヶ月以上続かないとされています。

 

 

3、「適応障害」の症状

 

適応障害の症状は人によって現れ方は異なりますが、心・体・行動の変化として、

以下のような症状が見られます。

 

①心に現れる症状

 ・焦燥感

 ・不安感

 ・憂鬱さ

 ・怒り

 ・判断力や思考力の低下 など

 

②体に現れる症状

・眠れない

・手が震える

・汗をかく

・ドキドキする

・頭痛

・めまい

・食欲不振 など

 

③行動に現れる症状

 ・人と会うのを避ける

 ・電話に出られない

 ・遅刻や無断欠席が増える

 ・暴飲暴食

 ・食事が摂れない

 ・喧嘩 など

 

4、うつ病との違い

 

うつ病との違いはストレスの原因から離れると症状が改善することです。

適応障害の場合には、ストレスの原因から離れると普段通りの生活を送ることができる人が多くいます。

たとえば、仕事でストレスがありそれが原因となっている場合には、仕事にいこうとすると症状が現れ、家族や友人とでかけたり遊びにいくときには症状がなくなったりします。

これが適応障害の症状であり、心の甘えなどによるものではありません。

それに対してうつ病は、環境が変わっても気分は晴れず、持続的に憂鬱な気分が続き、何も楽しめなくなります。これが適応障害とうつ病の違いです。

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5、適応障害になりやすい4つケース

 

ここでは職場(仕事)がストレスの原因となっていることを想定して、4つのケースを述べます。

 

①一生懸命働いているけれど、仕事の量が多く、休めない。

自分のペースで仕事ができない。

③仕事の内容が、自分の性格や能力に合っていない。

④職場の人間関係がよくない。

 

具体的には、「勤務時間が超過している」、「勤務中だけでなく休日や常に仕事のことばかり考えている」、「自分の持つ知識や技術が活かせずやりがいを感じられかったりする」、「困ったことを相談できない」などの環境にあると適応障害になりやすいのです。

6、適応障害の治療方法

 

先述の通り、適応障害は仕事や日常生活上の悩みによる強いストレスが原因ですので、まずそのストレスの原因となることから離れると症状は次第に改善に向かうことが多いです。

 

適応障害と診断された場合には、下記のような治療法が考えられます。

治療には個人差がありますので、精神科や心療内科を受診して、自分にあった治療法をアドバイスしてもらうことをおすすめします。

 

①原因となっているストレッサーの除去

・仕事が原因であれば、就業環境を変えたり、業務量を調整、もしくは転職や休業する。

・人間関係が原因であれば、その人と距離を置く。

 

②ストレッサーへの適応力を高める

・ストレス解消法を見つける

・認知行動療法

 

③十分な睡眠と休養

 

④服薬(薬物療法)

 

「適応障害」について理解を深めていただく一助になったでしょうか。

 

現代はストレス社会であり、さらに新型コロナの流行で社会生活が大きく変化し、心が疲れてしまうことも増えてしまっているのかもしれません。

心の健康も早めに対処することで予防につながります。

気持ちが落ち込んだり、イライラする気持ちが募る、よく眠れない、食欲がない、今まで楽しかったことが楽しく感じられないなど、心の疲れを感じたら一人で悩ます、ストレスを抱え込まず、早めに周りの人に相談したり、医療機関を受診することが有効です。

また、適切な休暇を取ったり、気分転換を心がけてリスレッシュ、自分の心と身体を大事にしましょう。

深田恭子さんもまたしっかり休業されて、心を休め、笑顔でご活躍されることを楽しみにしたいと思います。

 

>心に寄り添う仕事「精神保健福祉士」について こちら

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※こちらの記事は入学検討者向けに掲載しているため、簡易的な説明となっております。
転載・流用はご遠慮ください。

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