こんにちは。日本福祉教育専門学校です。
新型コロナウイルス感染症のニュースでよく耳にする「保健所」という相談窓口があるのはご存知かと思います。
“まずは保健所に相談してください。”と言われていますが、実際に保健所がどのような仕事をしているのかまとめてみました。
※保健所および保健センターは、地域保険法によって設置されています。
「保健所」は広域的・専門的なサービスを実施しており、は住民の身近な保健サービスは市区町村の「保健センター」において実施されています。
1、保健所とは
保健所は、都道府県、政令指定都市、中核都市などに設置されています。
保健所には、事務職員だけでなく、さまざまな専門職が働いています。
具体的には、医師、保健師、看護師、薬剤師、社会福祉士、精神保健福祉士、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、診療放射線技師、臨床検査技師、獣医師、栄養士などです。
新型コロナウイルスのような感染症対策であったり、そのほかにも精神保健や難病対策など地域保険の重要な役割を担っています。
2、保健所の業務内容とは
保健所は、地域住民に密接な関わりのある行政窓口です。さまざまな業務がありますが、ここでは4つ紹介します。
①母子保健
赤ちゃんが生まれて各ご家庭で育児をしているときに心強い味方です。
母子保健離乳食講習や乳幼児健康相談、3歳児健診などもお住まいのお近くの保健所や保健センターで行っています。なかには保健所内に子育て支援担当を設けて、より地域の子育て支援をサポートしてくれている保健所もあります。
②精神保健福祉
心の病気や悩みについての相談を受け付けています。
助言や指導だけでなく、社会復帰に関する相談に応じています。国家資格である精神保健福祉士が相談援助をおこなう保健所もあります。
③予防
保健所の大切な業務で、いままさに感染拡大している新型コロナウイルス感染症などの感染症や結核の予防に関わる業務を行っています。
最近ではエイズに関する面接相談や抗体検査も受けられるところもあります。
④動物愛護・狂犬病予防
ペットを飼ったことがある方なら窓口に行かれたころがあると思いますが、動物愛護・狂犬病予防の観点から、登録申請の受理や鑑札の交付、狂犬病予防注射票を交付するのも保健所の仕事です。
3、国民の「健康づくり」のために
国民の健康増進をめざす保健所では、健康教室・健康相談・成人検診・各種がん検診・訪問指導・健康教育なども行っています。
また、「健康づくり」の事業では、食生活改善や運動普及促進事業も展開、「栄養改善」の事業では、栄養成分表示などの相談や指導、集団給食施設への指導もしています。
まさに、保険・健康にかかわる専門家集団が集う保健所は、「安心」のバックグラウンドがあると言えるでしょう。