超高齢社会の日本で、大変注目されていて、なおかつ人材不足のため求人倍率が高い職業と言われている『言語聴覚士』という国家資格があります。
言語聴覚士はリハビリテーションの仕事で、話す・聴く・食べるなどの専門職です。
小児から高齢者まで幅広い方の悩みに応える職業で、医療系国家資格です。
そんな言語聴覚士になりたい方へ
どんなルートで国家試験にチャレンジすればよいか、わかりやすくご説明します。
言語聴覚士になるには、年1回の国家試験に合格する必要があります。
全国平均合格率は毎年60~70%くらいです。
この国家試験を受験するには、「養成校」と呼ばれる学校通う必要があり、
そこを卒業(見込み)すると、国家試験受験資格は取得できて、卒業間際の在学中に受験することができます。現在、通信教育では取得できないため、通学で学校に通います。
では、通学で養成校に通う場合、そんなルートがあるでしょうか?
これには最終学歴によって選択することができます。
<高卒の場合>
①言語聴覚士の養成課程のある4年制大学に進学する。
②言語聴覚士の養成課程にある3年制の短期大学・専門学校に進学する。
<大卒の場合>
①言語聴覚士の養成課程のある2年制専門学校に進学する。(一部大学もあり)
一般的に言語聴覚士の国家試験合格率の上位を占めているのは、大卒を対象とした専門学校2年制が多いと言われています。
言語聴覚士に必要な医療系幅広いカリキュラムを修得するため、『大卒以上の学力+2年間の学び』が、この結果をもたらしているのかもしれせんね。
そして、社会人からのキャリアチェンジ組が入学してきます。
クラスメイトは20代~60代と幅広く、目指す職業に向かって切磋琢磨されています。
将来、言語聴覚士として様々な患者様と関わりを持つ仕事になるため、これまでの社会人経験が強みになることは間違いありません。
そんな、社会人からの学び直しを検討する方が、次に知りたいのが、「仕事をしながら通えるの?」です。
答えが、「正直なところ、ちょっと難しいです…。」です。
まずは、養成校の主流は『昼間部』です。
日中は学校に朝から夕方まで通って、夜も課題などの学習時間の確保が必要です。
『夜間部』を開講している学校もありますが、現実には、病院などへの実習は日中で、
長期間仕事を休んで実習に行くことはハードルが高いです。
また、実際に通っている学生の声を聞いてみると、アルバイトは難しいそうです。
そうなると、入学前には「学習時間」と「学費」の用意が必要になりそうです。
あとはご自分の最終学歴によって、養成校を選択することになります。
ここまで読むととても大変な資格に感じますよね。
でも、臨床現場で多くの患者様に寄り添える医療人となるために、必要なカリキュラムとも言えます。
いつか、あなたの前にいる、悩める患者様を、あなた自身が支援できたら…
『すべては、患者さまのために』
とても素敵な職業です。