面接担当者が見ている3つのポイント
まずは、面接担当者が見ているポイントについて紹介していきます。ポイントは3つあります。
- 面接担当者が見ているポイント1:身だしなみ
- 面接の際には清潔感が大切です。面接先によっては私服可とするところもありますが、スーツを着ていくのが無難かもしれません。その際には事前にクリーニングを出しておけば、より清潔感のある印象を与えることができるでしょう。また、女性の場合にはメイクにも気を配る必要があります。ナチュラルメイクで清楚な印象を与えましょう。
- 面接担当者が見ているポイント2:言葉の選び方
- 言語聴覚士は、患者さんと対面で話をしながらリハビリテーションをしていきます。そのため、言葉の選び方は重要なポイントとなります。簡単なところで言うと、希望先施設のことを指すときに「貴施設」などと表現してください。面接担当者に失礼がないことはもちろん、患者さんとのエピソードを話すときには言葉選びに十分に注意を払っておくとよいでしょう。
- 面接担当者が見ているポイント3:態度
- 態度についても注意しましょう。態度というのは振る舞いもそうですが、受け答えの内容も重要です。例えば、給料を聞いたり、教育体制を聞いたりといったように、自分のことばかりを気にしているのは印象がよくありません。面接官の立場に立ったときに、一緒に働きたいと思えるような振る舞い、受け答えをすることがポイントです。
ここに紹介したポイントを押さえて、まずはネガティブな印象を与えないように注意していきましょう。
言語聴覚士の面接でよく聞かれる質問と回答
続いては、言語聴覚士の面接でよく聞かれる質問と回答について見ていきましょう。言語聴覚士の面接を受ける方の多くは、社会経験をお持ちでしょうから、ここでは転職の場合の質問に絞ってご紹介します。
新卒の就職活動であれば意欲や知識を伝えればよいのですが、転職の場合にはこれまでのキャリアと、採用したときにどう貢献するかについてアピールすることが大切です。
- よく聞かれる質問1:前職を辞めた理由を教えてください。
- 前職を辞めた理由については、必ずと言ってよいほど聞かれる質問です。この質問に対して答えるときには、ネガティブな理由は避けましょう。例えば、「ほかの職員との関係が上手くいかなかったため」といったような回答はよくありません。なぜなら、関係が上手くいかなかった理由が当人にある可能性があると考えられるからです。採用しても、関係を上手く構築できずに辞めてしまうかもしれないと考えるはずです。そのため、理由はポジティブに伝えるようにしてください。例えば、小さい病院に勤めていて、大きい病院の面接を受けるのであれば、「これまで患者さんに対してできる限りのサポートはしてきたけれど、設備の問題でサポートの質を向上するのにも限界があった。貴院であれば○○という設備があるので、患者さんも自分自身も納得のいくサポートをできると考え、前の職場を退職した。」といったような内容にすると、ポジティブな印象を与えることができるでしょう。
- よく聞かれる質問2:志望理由を教えてください。
- この質問も高確率で聞かれます。この質問に対しては、自分にメリットがあるという回答ではいけません。例えば、大きい病院で働きたいからとだけ言ってしまうのはよくないというわけです。しかも、この言い方では大きい病院ならどこでもよいと伝わってしまいます。自分のニーズと相手のニーズが合うことを伝える必要があるのです。例えば、志望先の募集要項なども参考にしながら、考え方やポリシーに共感したなどと伝えるとよいかもしれません。ほかの施設でなく、その施設である必要性について伝えると、よい印象を与えられます。このように回答するためには、志望先の施設について事前によく調べておく必要があります。
- よく聞かれる質問3:逆に何か質問はありますか?
- 面接の最後に、「逆に何か質問はありますか?」と聞かれることが多くあります。そう言われたときにはチャンスです。志望先の施設について調べても分からなかったことや、自分の貢献できる分野の詳細などについて聞いてみるとよいでしょう。本当に入りたいのであれば、事前に志望先の施設について入念に調べておくでしょうし、自分がどう貢献できるのかを考えるでしょうから、質問をすることで熱意を相手に伝えられます。
以上、言語聴覚士の面接対策について詳しく紹介してきました。面接を受けるときには事前の準備が重要なポイントになります。事前に志望先の施設について調べたり、想定質問と回答を考えたりしておくことで、自分をしっかりとアピールできるはずです。ここに紹介したことを参考にして、面接の対策を進めていきましょう。