言語聴覚士が女性に選ばれる職業のワケ

2019/08/07

資格

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1、言語聴覚士の仕事

 

言語聴覚士は、話をしたり聴いたりといったコミュニケーションに問題のある人や、

食事をすることに障害を抱えている人に適切なリハビリテーションをおこなって、

自立を支援したり、社会復帰を支援することが主な仕事内容です。

 

その対象は、患者様の症状や、高齢者から子どもまで、実に多岐にわたります。

 

言葉を発することができなくなるという症状

 

・脳卒中などが起因として言葉が思い出せなくなってしまう「失語症」

 

・脳機能の障害によって唇や舌の筋肉の動きでろれつが回らなくなる「運動性構音障害」

 

・先生性の障害によって発達に遅れが生じる「言語発達遅滞」

 

・吃音(どもり)や咽頭癌による「音声障害」

 

 

耳が聞こえない症状

 

・老人性難聴

 

・小児聴覚障害

 

 

食べ物がうまく飲み込めなくなる症状

 

・嚥下障害

 

 

2、言語聴覚士が女性に選ばれる職業のワケ

 

言語聴覚士の仕事はまず対象となる方の検査を実施して、

その評価をすることでリハビリ方法のプログラム開発をおこない、

リハビリを実施していくというのがひとつの典型的な業務対応プロセスになります。

 

その仕事内容から基本的に夜勤が設定されておらず

休みを含めた就業時間が医療機関の中でかなり規則的であることから女性に人気の職種となっています。

 

さらに産前・産後休暇・育児休暇の活用、託児所を併設している施設も多い点などから

結婚した後も長く続けられる仕事ということで、女性の言語聴覚士が多いのが現状です。

 

年齢では最も多いのが30代女性、続いて20代女性となっています。

 

 

3、言語聴覚士の勤務の現状

 

言語聴覚士の勤務先としては、以下の通り幅広い勤務先に広がっている状況です。

 

・病院などの医療機関 74.1%

・特別養護老人ホームなど 8.4%

・福祉施設 7.4%

・養成校 1.8%

・学校教育機関 1.6%

・研究教育機関 1.2% など

 

勤務の現状からいえば、まだまだ医療機関が多く、

成人領域では脳梗塞の後遺症である失語症や、

癌などで声帯を切除した方の発音訓練が多い状況となっていますが

小児領域では、発達障害やアスペルガー障害、自閉症といった

難しいコミュニケーション障害に対する小児療育にも対応するため、

どこで勤務するかで求められる知見や能力は大きく異なるものになってくるのです。

 

近年では病気の治療のほかに高齢者に対応した分野で、

食べたり飲み込んだりする嚥下機能の回復に大きな力を発揮する言語聴覚士が増えています

 

人を相手にして仕事をする言語聴覚士は、コミュニケーション力を高めることが求められます。

 

子どもから高齢者までうまく意思疎通を進めていきながら、

しっかりとした信頼関係を築いていくという非常にやりがいのある仕事です。

 

そのため、社会人経験者からの学び直しや転職から言語聴覚士を目指す女性がとても多いのです。

 

これからのリハビリ系の中でとても注目されている国家資格と言えます。

 

※こちらの記事は入学検討者向けに掲載しているため、簡易的な説明となっております。
転載・流用はご遠慮ください。

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