就学時検診を知る-新小学1年生へ向けて-

2019/09/02

小児

就学時健康診断は、

小学校新1年生又は義務教育学校新1年生を対象とした

学校保健安全法に基づく健康診断です。

毎年、10月~11月にかけて検診を実施をする自治体が多く、

この検診結果を経て次年度から小学校への就学を証明する

「就学通知書」が届くことになります。

 

 

就学時健康診断で調べることは・・・

 

内科・歯科等医師による健康診断

視力・聴力検査

発達検査

グループ面接 等

が実施されます。

 

 

内科や歯科など健康状態のチェックが「健診」

 

「健診」は内科、歯科など、子供の現時点の健康状態をチェックするものです。

 

内科 (肥満・やせ気味の他にも皮膚の状態や骨格のチェックも含む)

歯科

耳鼻科

眼科

予防接種の確認

 

例えば歯科について。

 

成人が行なうような虫歯の有無を調べる歯科検診の意味合いだけなく、

この時期のお子さんは乳歯から永久歯に生え変わる過渡期と重なりますので、

年齢相応に歯が形成されているかどうかの確認をします。

また、子供の口腔状況から虐待の発見をすることも目的としています。

 

子供への虐待の歯科的特徴としては、歯または口腔顔面の外傷が考えられますが、

保護者が子供に歯科治療を受けさせず、多数歯の虫歯や歯肉膿瘍などが放置されている

ネグレクト(育児放棄)を発見する可能性が高 いと言われています。

 

このように、第三者より身体的確認をすることにより、子どもの成長だけでなく、

子どもの家庭環境についても確認することを目的としています。

 

 

知能や言語などは「検診」

 

「検診」はお子さんの能力や知能、言語などの発達状態の確認です。

 

知能検査または知的発達スクリーニングなど

言語調査

聴覚検査

視力検査

 

これらからは発達上の問題を発見することを目的としています。

 

例えば「知的障害」。

 

知的障害とは、「発達期に起こり、知的機能の発達に明らかな遅れがあり、

適応行動の困難性 を伴う状態」をいいます。

知的障害の多くは、胎児期、出生時及び出生後の比較的早期に起こり、

発達期の規定は18歳以下とすることが一般的としています。

 

そのため、知的機能の発達に明らかな遅れがあるということは、

知的発達に同年齢の平均的水準より明 らかに遅れがあり、

コミュニケーション、自己管理、家庭生活、自律性、健康、安全などに関する

機能の発達の遅れが生じます。

 

知的機能の発達の原因としては、中枢神経系の器質的・機能的障害に加えて、

心理的・社 会的理由が挙げられますが、その状態が絶対的に変わらない、

ということではなく、教育を含めた生活環境を整備することにより、

適応行動の改善が認められるとされています。

 

 

就学時健診後の進学先の種類について

 

「普通学級」

…通常の健常児のクラス

 

「通級」

…普通学級に籍を置きながら特別なクラスに何日か通う形式

 

例えば、国語は普通学級で授業をうけ、算数は別の教室で授業をうける、

ということがあります。レベル別学級のような仕組みです。

 

「特別支援学級」

…学校の中に併設された配慮の必要な子どものためのクラス

 

「特別支援学校」

…盲・聾・知的障害児のための独立した学校

 

就学時健診を経て、子どもたちの個性に合わせてた学校保健、学習環境を提供することが目的です。

 

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※こちらの記事は入学検討者向けに掲載しているため、簡易的な説明となっております。
転載・流用はご遠慮ください。

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