癌の治療後の飲み込みづらさをあきらめない!~言語聴覚士の仕事~

2019/09/13

嚥下障害

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食道がんや脳腫瘍などの治療後には、

「食べる」や「コミュニケーションをとる」という機能に

障害を残すことがあります。

 

そんなときに頼りになる専門職が言語聴覚士です。

 

 

1、言語聴覚士とは?

 

◆言語聴覚士とは?

 

生まれつき、あるいは、病気・事故・加齢によって

「食べる」「話す」「聞く」「読む」「書く」「理解する」という

機能が不自由な人に対して、その原因を分析して

生活の質を向上させるための訓練(リハビリテーション)を指導し、

アドバイスする国家資格を取得した専門職です。

 

 

◆言語聴覚士はどこにいるの?

 

・医療機関(大学病院や総合病院のリハビリテーション科など)

 

・介護、福祉施設(老人福祉施設、障害者福祉施設、小児療育施設など)

 

・学校(小学校のことばの教室、特別支援学校)

 

・保健所 など

 

 

◆相談料は?

 

医療機関の場合、診療報酬の自己負担あり(検査、リハビリ指導、日常生活などの助言)

 

 

2、癌に関して言語聴覚士に相談できること

 

癌に関して言語聴覚士に相談できる内容は、主に2種類があります。

 

①摂食・嚥下に関すること(食べる、飲み込む)

 

②コミュニケーションに関すること(話す、聞く、読む、書く、理解する)

 

 

摂食・嚥下障害を起こす可能性がある癌

 

舌がん、歯肉がん、口腔底がん、硬口蓋がん、頬粘膜がん、軟口蓋がん、扁桃がん

咽頭がん、喉頭がん、食道がん、肺がん、脳腫瘍

※いずれも、病状進行や手術・放射線・抗がん剤の治療後に生じます。

 

 

おもな症状

 

・のどに食べ物がつかえる

 

・のどに食べ物が残っている感じがする

 

・唾液の分泌が少ない

 

・食べる時にむせる

 

・痰が多い

 

・のどに痛みがある

 

・のどに麻痺があり飲み込みにくい

 

 

言語聴覚士による指導やアドバイス

 

癌の治療後に食べにくくなったり、飲みにくくなった場合、

「飲み込む方法」や「食事の時の姿勢」、「食事の食べ方」などを、

管理栄養士と連携しながら、食事がしやすくなるようにリハビリをおこないます。

 

また、誤嚥をすると肺炎を起こしやすくなるため、

飲み込むときに喉の筋力を強くするためのリハビリ方法を指導したりもします。

 

 

※こちらの記事は入学検討者向けに掲載しているため、簡易的な説明となっております。
転載・流用はご遠慮ください。

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