言語聴覚士の仕事内容、年収、合格率を徹底調査!

2021/07/13

こんにちは。日本福祉教育専門学校です。

今回はコミュニケーションや食べる機能を支えるリハビリのスペシャリスト「言語聴覚士について、その詳しい仕事内容や、知っておきたい収入面、国家試験の難易度などについて徹底調査!言語聴覚士を目指したいと思っている方、興味のある方はぜひご一読ください。

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1、言語聴覚士(ST)とは

 

「耳がよく聞こえなくて言葉がわからない」「聞こえても発声や発音ができない」「言葉が理解できない」といった障害は先天的なものだけでなく、脳卒中や脳梗塞、耳の病気など後天的な病気が原因となって発病することも多いです。

このような言葉によるコミュニケーションが困難となってしまった人たちの状況を改善・軽減するためのリハビリ専門職が言語聴覚士です。また、言語以外の認知機能のリハビリや、飲み込みなどのリハビリも言語聴覚士が行います。

言語聴覚士は英語で「Speech Therapist」と呼ばれることから、日本でも「ST」と略されて呼ばれています。

 

2、言語聴覚士の仕事内容

 

言語聴覚士は患者様一人ひとりに合った訓練や指導が求められます。

サポートすべき様々な障害の種類と、その仕事内容について説明します。

 

  • 聴覚障害

周囲の音や声が聞こえない、聞き取りづらい状態で、『難聴』とも呼ばれています。

生れつきの聴覚障害を持つ先天性のものと、事故・疾病・高齢化などによる後天性のものが存在します。

  • 言語聴覚士の仕事●

言語聴覚士は聴覚検査を実施して、障害の度合いや種類を調べます。

そして、言語の訓練とともに、必要に応じて補聴器のフッティングや人工内耳の調整をおこないます。

 

  • 言語・コミュニケーションの障害

代表的なものとして、『失語症』『構音障害』『音声障害』などがあります。

これらの障害は、「話す・聞く・理解する・読む・書く」という、言語コミュニケーションに関する機能を妨げる障害です。

  • 言語聴覚士の仕事●

障害の具合を観察すると同時に、原因や経過を加味しながら、言葉の理解や発話、読み書きの訓練をおこない、家庭や社会生活への復帰をサポートします。

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  • 認知機能の障害

認知機能とは、知覚・記憶・思考・感情・学習・判断などの社会生活に適応するために必要な機能の総称です。この障害の代表的なものとして『高次脳機能障害』があります。

また、超高齢社会の日本では、認知症の患者様も増えています。

  • 言語聴覚士の仕事●

認知障害の評価、機能訓練、リハビリなどおこないます。

 

  • 子どもの言語発達とコミュニケーションの障害

子どもは3~4歳くらいまでの間に自然と語彙や文法を学習して身に着けていきますが、なかには発達障害・知的障害・聴覚障害などの原因で、同年齢の子どもと比べて言語の発達が遅れてしまう子どもがいます。

  • 言語聴覚士の仕事●

言語発達に遅れがある子どもたちに対して、周囲の人たちのコミュニケーションに関心を持つように指導したり、語彙や文法の習得に向けた訓練をおこなったりします。またご家族が教育機関などと連携して、子どもの周辺の環境を整える役割もあります。

 

  • 摂食・嚥下障害

食べて飲み込むことを摂食嚥下と言い、この行為が阻害されてしまう状態のことです。

とくに高齢者に多く、歯が抜けてなくなったり、加齢による舌や顎の筋肉が衰え、脳卒中の後遺症による麻痺などさまざまな原因があります。

摂食嚥下障害は放置すると、食べられないことよって本人の栄養状態が悪くなってしまったり、食べたときでも食べ物や飲み物が誤って気管に入ってしまい、誤嚥性肺炎で命を落としてしまうことにもつながる障害です。

  • 言語聴覚士の仕事●

胃ろうやチューブでの栄養摂取を選択せず、自分で口から食べられるように維持回復の支援に努め、同時に摂食嚥下が可能な評価や助言をおこないます。

 

3、言語聴覚士の働く場所

言語聴覚士の活躍の場がさまざまありますが、なかでも多い職場は以下の3つです。

第1位:医療機関

言語聴覚士の7割以上が医療機関で働いています。

医療機関のなかでも、病院のリハビリテーション科・リハビリテーションセンター・回復病棟・口腔外科・耳鼻咽喉科などが挙げられます。

医療機関で働く言語聴覚士は、患者様一人ひとりに合わせた機能回復訓練やリハビリテーションを実施して、社会復帰に向けた相談や支援をおこなっています。

 

第2位:介護・福祉機関

近年増えてきているのがこちらの分野です。

具体的には、特別養護老人ホーム・老人保健施設・デイサービスセンター・訪問リハビリテーション事業所などです。

高齢者を対象とした機関では、介護職員や栄養士など連携して摂食嚥下障害の訓練や指導をおこないます。

また、高齢者ではなく、肢体不自由児施設や重症心身障害児施設など児童を対象とする施設では、聴覚障害や摂食嚥下障害などの訓練・指導、言語コミュニケーションの訓練を実施したり、そのご家族への助言・指導をおこないます。

小児療育に関わることができる仕事と言えるでしょう。

 

第3位:教育機関

言語聴覚士として働く場所は臨床現場だけではありません。

病院や施設などの臨床現場で言語聴覚士として働いた経験を活かして、教育機関で働く言語聴覚士も実は多いのです。

具体的には学校です。言語聴覚士を養成する大学や専門学校として講師として働くことができます。臨床現場で働きながら非常勤講師として勤務をしたり、学校に勤務して専任講師として教員という道もあります。

また、上記以外でも小学校や中学校の特別支援学校で障害を抱える子どもの指導をおこなうという教員としての働くという仕事もあります。この働き方をするときには教員免除が必要となります。

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4、言語聴覚士の合格率や難易度

 

言語聴覚士は国家資格のため、国家試験に合格しなれればなりません。

また、この国家試験を受験するには高校を卒業した後に言語聴覚士養成課程の大学や短期大学や3~4年の専門学校に進学するか、大学を卒業した後に言語聴覚士養成校(2年間)に進学する2つのルートがあります。

この2つのルートで国家試験の受験資格を取得して、はじめて国家試験を受けることができます。

 

最短ルートでは、高卒から3年制の専門学校に通学することですが、通信教育のみで取得することはできません。

また、一般の大学を卒業した社会人が2年制の専門学校に入学した学び直しをして、キャリアアップを目指す社会人が多く、毎年この層が高い合格率を誇っています。

その場合には、言語聴覚士国家資格化と同時に設置された歴史のある学校などが人気のようです。社会人から言語聴覚士を目指す場合には、選択肢の一つとして調べてみましょう。

 

そして、いよいよ国家試験についてです。

言語聴覚士の国家試験は毎年1回しか実施されません。実施時期は、例年2月です。

2021年2月に実施された「第23回言語聴覚士国家試験」の合格率は以下の通りです。

・合格発表:2010年3月26日

・受験者数:2,546人

・合格者数:1,766人

・合格率:69.4%

 

国家試験合格は受験者倍率ではなく、合格ラインに到達したかどうかの獲得点数によるものですので、自身の成績で合否が決まるわけです。

 

また、難易度についても説明します。

言語聴覚士と同じくリハビリ職である理学療法士(PT)や作業療法士(OT)を比較してみると、その国家試験の合格率の差から、言語聴覚士はリハビリ職の中でも難易度が高い資格と言えるでしょう。

(参考:2021年度 理学療法士79.0% 作業療法士:81.3%)

 

5、言語聴覚士の給料・年収

 

言語聴覚士の平均給料は、次の通りです。目安として参考にしてください。

 ・正職員:月給23.7万円~月給30.2万円

 ・契約職員:月給23.2万円~月給28万円

 ・パート:時給1,563円~時給1,906円

 

例えば、30歳月収29.5万円で、賞与が4カ月の場合は、年収にすると約450万円くらいです。

言語聴覚士の年収の一例をしてご参考にしてください。

 

6、さいごに

言語聴覚士の仕事は、「話す」「食べる」「聞く」という、人が生きていくうえでも必要な機能の回復を支援するという仕事です。

『少しづつしゃべれるようになった!うれしい!』・『ごはんを自分で食べて飲み込めた!おいしかった!』という患者様の喜びを一緒に感動することができ、人の役に立つという社会貢献を強く実感できる素晴らしい職業です。

 

 

内閣府の発表によると、聴覚・言語障害者の数は幼児から高齢者まで含めると約36万人を超えています。認知症の方などを含めると、さらに支援の必要な人は多いと言われています。

これに対して、言語聴覚士の数は2019年で約3.3万人です。しかもこの人数は言語聴覚士の資格を持っている人(有資格者)の人数なので、実際に言語聴覚士として働いている人の数は実際にももっと少なくなります。

このように言語聴覚士はまだまだ多くの需要があり、今後ますます目指し人は必要な仕事です。幼児、小児、成人、高齢者と幅広い年代の人たちを自分らしく幸せな日常が遅れるように支援することができる職業です。

こちらのコラムをお読みいただいたあなたにことを、患者様は待っています。

ぜひ言語聴覚士を目指すきっかけとなれば幸いです。

※こちらの記事は入学検討者向けに掲載しているため、簡易的な説明となっております。
転載・流用はご遠慮ください。

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