こんにちは!日本福祉教育専門学校です。
コロナ禍で医師や看護師など医療従事者の方々が注目されています。
医療の最前線でお仕事をしていただいていることに感謝の気持ちをお持ちの方も多いのではないでしょうか。
ご家族が入院してもお見舞いにも行けない状況の中で、医師や看護師のほかにも、
ソーシャルワーカー(社会福祉士や精神保健福祉士)、リハビリスタッフ(理学療法士や作業療法士や言語聴覚士)、病棟スタッフ(栄養士や介護福祉士、清掃や受付の方)などさまざまな医療従事者のみなさんによって医療は支えられています。
本当にありがとうございます。
今回はそのなかでもリハビリスタッフとして働く言語聴覚士のニーズについて紹介します。
1、医療・福祉・教育の現場で高まる言語聴覚士のニーズ
2020年3月現在では、言語聴覚士は全国で約3万4千人います。
言語聴覚士の多くは総合病院やリハビリ病院などの医療機関をはじめ、福祉施設や学校などの教育機関などの分野で活躍しています。
医療機関では脳卒中や事故などによって脳を損傷した患者さまの評価や訓練を行います。
さらには社会的ニーズとして高まっている介護分野としては、介護老人保健施設などがあげられます。入所者の6割ほどが失語症や構音障害、難聴などの障害をお持ちで、コミュニケーションになんらかの問題を抱えていると推測されるなかで、言語聴覚士の需要性は増えています。
また、教育現場においても発達障害を持つお子さんの訓練など、小児療育の担い手として言語聴覚士に対する専門的なニーズは高まっています。リハビリ病院や発達障害センターだけでなく、言語聴覚士を養成する教育機関(学校)に併設する「ことばの相談室」なども自閉症のお子さんの訓練の場として言語聴覚士が活躍しています。
2、言語聴覚士国家試験合格率の推移
【第1回】 受験者4556/合格者4003 合格率87.9%
【第2回】 受験者1565/合格者664 合格率42.2%
【第3回】 受験者1908/合格者936 合格率49.1%
【第4回】 受験者2113/合格者1137 合格率53.8%
【第5回】 受験者2447/合格者1027 合格率42.0%
【第6回】 受験者1658/合格者1130 合格率68.2%
【第7回】 受験者1812/合格者1012 合格率55.8%
【第8回】 受験者2226/合格者1389 合格率62.4%
【第9回】 受験者2323/合格者1266 合格率54.5%
【第10回】 受験者2574/合格者1788 合格率69.5%
【第11回】 受験者2347/合格者1344 合格率57.3%
【第12回】 受験者2498/合格者1619 合格率64.8%
【第13回】 受験者2374/合格者1645 合格率69.3%
【第14回】 受験者2263/合格者1410 合格率62.3%
【第15回】 受験者2381/合格者1621 合格率68.1%
【第16回】 受験者2401/合格者1779 合格率74.1%
【第17回】 受験者2506/合格者1776 合格率70.9%
【第18回】 受験者2553/合格者1725 合格率67.6%
【第19回】 受験者2571/合格者1951 合格率75.9%
【第20回】 受験者2531/合格者2008 合格率79.3%
【第21回】 受験者2367/合格者1630 合格率68.9%
【第22回】 受験者2486/合格者1626 合格率65.4%
【第23回】 受験者2566/合格者1766 合格率69.4%
先述の通り、これまでの23回の国家試験で言語聴覚士は国内で約3万4千人となっており、ここ10年では国家試験の合格平均は70%前後の難易度となっています。
言語聴覚士の国家試験を受験するには、言語聴覚士の受験資格が得られる大学を卒業するか、一般大学(学部不問)を卒業したあとに2年制の専門学校を卒業するルートがあります。
最近では夜間部だったり、働きながら通う時間割スタイルの専門学校もありますが、現実にはカリキュラムがハードなため学業に集中できる環境を整えることが中退せず卒業して、無事に言語聴覚士の国家試験合格への道としてはリアルでしょう。
3、あなたがもし言語聴覚士への道を迷っていたら
言語聴覚士は言葉によるコミュニケーションや嚥下(食べること・飲み込むなど)に問題を抱える方々が自分らしい生活ができるようにサポート専門職です。
ご本人だけでなくそのご家族にとっても頼りになる存在です。
医療・教育・福祉の現場で『聞こえた!』『伝わった!』『食べられた!』などの喜びをともに感じることができる職業です。
社会人から仕事を辞めて、もう一度学生になる。
資格を取って、いまの年齢で就職はできるのか不安。
育休はちゃんと取れる職業なのか。
社会人からの転職はとくに不安も多いのではないでしょうか?
言語聴覚士に向いている人って??
もしあなたが少しでも言語聴覚士に興味があるのなら、
そんなあなたがひとつでも当てはまったら、
あなたは言語聴覚士に向いているかもしれません。
- 人とコミュニケーションをとるのが好き
- 人のためになる仕事がしたい
- 子どもに関わる仕事がしたい
- 心理に興味がある
- 脳に興味がある
- リハビリテーションに興味がある
- チーム医療の一員として活躍したい
- 一生役に立つ資格を取得したい
ライフステージに合わせて働ける仕事でもある言語聴覚士は、働き方もさまざまです。
正職員から非常勤職員まで、これからのあなたの人生に合わせてやりがいのある仕事となるでしょう。