ことばの遅い子のトレーニングとは?

2021/11/21

こんにちは!日本福祉教育専門学校です。

 

育児をしているママは子どもの言葉の遅れは気になりますよね。

「うちの子は言葉が遅い…?」という漠然とした不安を感じたり、1歳6か月健診や3歳児健診でことばの遅れを指摘されたりすると、より一層その不安な気持ちに拍車がかかってしまいます。

今回はことばの遅い子に不安を感じているママの参考になれば幸いです。

 

  • 発達障害を疑う前に

 

近年「発達障害」への関心が高まるにつれて、子どもの言葉の遅れをすぐに発達障害と結びつけるケースも増えてきています。また、発達障害への診断を急ぎ過ぎる傾向も見られます。

そもそも子どもの発達段階には個人差がとても大きいものです。言葉の出てくる時期も個人差があるので、言葉の遅れだけで発達障害と判断するのは困難です。

 

発達障害などの影響が疑われる場合であっても、そうでなくても、子どもの言葉をはぐくむために家庭でできる働きかけが大切です。

子どもへの接し方を少し変えるだけで子どもの反応が変わったり、子どもの興味を持ったことに一緒に関心を寄せることで、子どもの自己肯定感やコミュニケーション能力が高まったりするのです。

こうした家庭での日常の働きかけが、『こどもの芽』を育てることにつながっていきます。

 

参考文献:『ことばの遅れが気になるなら 接し方で子どもは変わる』監修:古壮純一 講談社

 

  • 言葉の発達の平均時期と目安と必要なサポート

 

先述のとおり、言葉の発達には個人差があり、言葉が出てくるのはその子によって大きな差があります。今回は言葉の出てくる平均的な時期をご紹介します。

もし言葉の発達に不安な場合、小児科医や言語聴覚士などの専門家に相談する目安にしていただければいいでしょう。

 

【生後2か月~3か月頃】

・「アー」「ウー」という喃語で声を出し始めて、自分の声を聞き、喋る練習をしています。

【6~7か月】

・「アブブブ」「アムアム」という違った音を組み合わせて、お喋りし始めます。

【7~8か月】

・自分に話しかけてくる大人の口をマネしたりします。

【10か月頃】

・「ダメだよ」や「じょうずだね」という禁止の言葉や褒めの言葉がわかるようになってきます。

・「ママ」や「マンマ」といった単語を話すようになってきます。

 ※子どもに話しかける時には、子どもの顔を見てゆっくり、はっきりとわかりやすい言葉で繰り返しかけるようにしましょう。

 

※「ママだよ」といつも同じ大人が指をだして教えると、「ママ」がいつも同じ人だと気づいて、大人が言っている言葉が何かのサインであることがわかってきます。

 

【1歳前後】

・意味のない喃語/「ダダァ」「パー」などの自分で作った造語/「ワンワン」などの意味のある単語の3種類の言葉を使います。

・そして喃語や造語が消えていって、意味のある単語が残っていきます。

【1歳~2歳】

・言葉の早い子は「ブーブーきた」「マンマほしい」などの2文語が出てくるようになります。

 

 ※この時期は子どもが何を言っているかわからなくても、ちゃんと聞いて、答えてあげることが大切です。

 ※「上手にお喋りできているね」「そうね」と言葉で人と関わる楽しさを体験させてあげましょう。

 

【2歳~3歳】

・2歳前後になると「なんで?」という質問をたくさんするようになってきます。

・言葉も2語文から3語文に変わっていきます。

・自我の芽生えから盛んに「イヤ」を連発するイヤイヤ期に入ってきます。

 

 ※自我を育てるためにも「褒める」ことを上手に使ったコミュニケーションを取っていきましょう。

 

【3歳~4歳】

・3歳前後になると、語彙が800~2000語に増えて、「一人称」と「二人称」を理解して使い分けができるようになります。

・「どうして?」「あれなに?」のように、ひたすら質問を繰り返すようになります。

 

 ※子どもに理解しやすいように、短い文でわかりやすいように具体的に話をしてあげるといいでしょう。

 ※子どもの中には、恥ずかしがって人の目を見ないで話す子や、うつむいてお友達に話しかけられない子もいます。その場合には、親が相手の目をみて話すようにサポートしてあげたり、自分の言葉で話すように促してあげましょう。そして、自分の言葉で相手に伝えられたら、たくさん褒めてあげましょう。

 

【4歳~5歳】

・日常生活に必要な言葉はほぼ身に付き、一般的には1700~2000語程度の語彙を獲得していると言われています。

・接続詞が使えるようになって、お友達との会話も盛んになります。

・独り言も増えますが、これは頭の中で考えていることが外言として出ている状態です。

 

 ※家族以外の人とも話す時間を増やしていくと度胸もついていいでしょう。

 ※あまり話をしない子には、無理強いせずに、発語にたいして共感してあげ、安心して会話ができるような環境を整えてあげましょう。

 

【5歳~6歳】

・日本語の仕組みがわかってきて、しりとりや逆さ言葉、なぞなぞで遊んだりします。

・文字にも興味を持ち始めて、自分の名前や仮名を読んだり書いたりします。

 

 ※子どもがした体験を、家族やお友達の前で話す機会を作るとよいでしょう。

 ※文字や形の違いにも興味を持つので、ひらがなのカードゲームもおすすめです。

 ※簡単な文章をひらがなで並べられるようになると、書く力にも通じる文節能力が育ってきます。

 

  • 言葉の発達を知るため

 

言葉の発達には脳の発達が不可欠です。

言葉をつくるのは大脳ですが、大脳は会話や言葉をかけによって鍛えられるので、子どもが心地よくいられるような言葉かけや会話をたくさんしてあげると、語彙が豊かに育つと言われています。

 

言葉の遅れの原因はさまざまで、重度の難聴、脳性麻痺など明らかな原因がある一方で、特に幼児期ではその多くが原因を特定することが難しいと言われています。

健診は、育児全般に関する悩みが相談できる機会です。専門家が必要だと判断した場合には、発達検査や身体的な検査を行うこともあります。

仮に、聴覚障害や発達障害などが疑われた場合にはショックを受けて落ち込んでしまう方も多いと思いますが、現実を見据えて、今後その子が生きやすくなる道を作ることに気持ちを切り替えていくことが必要です。

 

言葉の遅れを客観的に判断できるようになるのは、およそ3歳から5歳くらいが目安です。

3歳を過ぎても、一人称と二人称の使い分けができない、5歳を過ぎても自分の意見を相手に伝えられず簡単な会話も成立しないなど、もしも子どもの言葉に「あれ?」と思うときには、ひとりで悩まずにお住まいの保健センターや、言語聴覚士などの言葉の発達の専門家に相談してみるといいでしょう。

 

「声を出すために必要な器官の動きが発達している」

「言葉を聞き分ける聴力が十分に発達している」

「言われたことを理解する知能が発達している」

「子ども自身は話すという欲求がある」

 

この4つの条件がすべて満たさせると、子どもは言葉を発するようになります。

 

参考:国立障害者リハビリテーションセンター 発達障害情報・支援センター

発達障害情報・支援センター (rehab.go.jp)

 

新宿ことばの相談室

新宿ことばの相談室|日本福祉教育専門学校 (nippku.ac.jp)

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※こちらの記事は入学検討者向けに掲載しているため、簡易的な説明となっております。
転載・流用はご遠慮ください。

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