こんにちは!日本福祉教育専門学校です。
「発達障害」という言葉をよく耳にするようになりました。
「障害」と聞くと「できない」とイメージしてしまいがちですが、これは「発達のでこぼこ」と言えるのかもしれません。
今回は発達障害の子どもとの接し方についてまとめとみましたので、ご一読ください。
1、「発達障害」の特徴
発達障害とは、生まれつき脳機能の発達の影響によって、コミュニケーションや想像力を働かせることが苦手な障害です。
発達障害には大きくわけて3つあります。
- 自閉症スペクトラム
・他者とのコミュニケーションが苦手
・興味や活動が限定される
- 注意欠如・多動性障害
・集中力が続かない
・忘れっぽい
・じっとしているのが苦手
・衝動的に思い付きで行動してしまう
- 学習障害
・「話す」「聞く」「読む」「書く」「計算する」「推論する」のうち、
知的レベルや本人努力不足に問題はないのに、学んだり使ったりすることが困難
知的レベルが高い子どもの場合は、発達障害の特徴である症状を知能でカバーして乗り切ることもあるため、周囲の人に気づかれないまま大人になり、「ちょっと変わった人」という目で過ごしている場合もあります。周りの人から敬遠されることが多いため精神的な苦痛を感じる機会が多く、精神疾患につながるケースも多いと言われています。
2、周囲の大人ができること
もし自分の子どもが発達障害かも?と思ったら、地域の発達障害支援センターに問い合わせたり、保健所、園や学校に相談することをおすすめします。
相談に乗ってもらえるだけでなく、医療が必要と判断されれば、適切な医療機関を紹介してもらうことができます。小児科医や言語聴覚士など発達障害を専門家に早期に診てもらうことで早めに療育を始めることができます。
「一人で抱え込まない」ということがとても大切です。
医療機関で発達障害だと診断されると、これまで自分の育て方が悪かったと思っていた保護者の方も、そうではなかったのだと、ほっとする方もいます。
発達障害の子どもたちが通う療育教室では同じ境遇の保護者同士でお互いに話したり交流することによって元気づけられた方もいるでしょう。
行政では、治療と教育をおこなう「療育」で、障害のある子どもが社会的に自立して生きていけるように支援をしたりしています。
自分だけで解決しようとせずに、地域で協力しながら子どもを育てることが大切です。
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3、発達障害の子どもとの接し方・伝え方
発達障害を抱えた子どもには、障害特性(障害の症状や特徴)があります。
特性によってはコミュニケーションが苦手な場合があって、本人の努力では解決が難しいこともあります。その場合には、子どもが理解できるように周囲が接し方や伝え方の配慮をすることが大切です。
【対応の基本ポイント】
- 簡潔に
- 論理的に
【伝えるときのポイント】
- 本人の気持ちを否定せずに、メリットや目的と意味を伝える。
- 見通しを明確に、変更は前もって知らせる。
- タイムリーにその都度褒める、注意する。
- 否定や指摘よりも、肯定語で伝える。
障害の特性によって、コミュニケーションに苦手が生じることがあったり、本人の努力では解決が難しいこともあります。周囲が「伝え方」を配慮することは大切です。