2019/09/06

発達障害

対人関係で誤解されやすい障害、自閉症スペクトラムとは?①

  1、自閉症スペクトラムとは?   自閉症スペクトラムとは、対人関係が困難であったり、興味関心の限定、 特定の行動を繰り返すなどの特徴がある障害のことであり、発達障害の一種です。   発達障害とは、生まれつきの脳機能の発達のアンバランスさと、 環境や対人関係とのミスマッチから社会生活に困難を生じる障害のことです。   偏った考え方やものの見方をしてしまうこともあるため、 周囲から「変わった人」と言われてしまうこともあります。     2、自閉症スペクトラムという概念とは?   アメリカ精神医学会の『DSM-5』(『精神疾患の診断・統計マニュアル』第5版)においては 「自閉症スペクトラム」とは、それ以前において以下の通りの概念で分類されていた障害を、 1つの診断名に統合したものです。   ・早期幼児自閉症 ・小児自閉症 ・カナー型自閉症 ・高機能自閉症 ・非特定自閉症 ・特定不能の広汎性発達障害 ・アスペルガー障害 など   これらの発達障害には明確な境界例はありません。   症状のあらわれた方も年齢や重症度や年齢が変化したり、重複するため、 スペクトラム(連続体を意味する)が採用されています。     3、自閉症スペクトラムの発症年齢と経過は?   自閉症スペクトラムは、おおよそ2歳までに気が付くことが多いと言われています。 症状が軽い場合には気づくのが遅くなることもあります。   とくに小児期早期や学童期早期に症状が最も顕著にあらわれ、 小児療育センターなどで言語聴覚士などの専門職からの訓練をはじめることも多いです。   一般には、小児期後期には特定の特徴が顕著になり、 思春期には一部の症状は改善していくとされています。   思春期よりも以前に自閉症スペクトラムと診断されて、治療や訓練を受けた場合は、 成人期に至るまでに、その症状から起こる社会生活での困難に、 ある程度自分で対処できる方も多く見られます。   つまり、症状に気が付いたら早期に専門機関で小児療育をおこなうことがよいと言われています。     4、大人になって自閉症スペクトラムと診断されることもあるの?   その答えは、「あります。」   自閉症スペクトラムは、成人期になってはじめて診断されることもあり、 この場合は自己認識が大きく覆されるため困惑や混乱を感じる人もいます。   また逆に、障害が診断されたことにより、 これまでの違和感が疾患によるものだと判明してホッと感じる人も少なくありません。   これまで日常生活において仕事のミスや、人間関係やコミュニケーション上のストレスや問題に直面して 社会適応が思うように維持できなくなってしまうことで、 「適応障害」や「うつ病」として心療内科などの病院を受診している場合、 その症状の背景を探るうちに自閉症スペクトラムと診断されることもあります。    

2019/09/05

難聴

突発性難聴は早期発見・早期治療が大切です!

突発性難聴とは     ある日突然、朝起きたら片方の耳が聞こえなくなり、 耳鳴りやめまいそして吐き気が起こる・・・   突然自分がこのような症状になったら、パニックになりますよね。   2年前にKinKi Kids堂本剛さんがこの突発性難聴で入院された、 というニュースについては記憶に新しいと思います。 その他にも浜崎あゆみさんやスガシカオさんなど 多くのアーティストが突発性難聴に悩まさせていました。   耳鳴りの種類は人によってさまざまで、 「キーン」という高い音を感じる人もいれば、 「ジー」という低い音に悩まされる人もいます。 また多くは耳閉感(水の中にいるような耳がつまっ感じ)を訴える方も多いです。     なぜ突発性難聴は起きるのか   原因としては内耳のウイルス感染や循環障害などといわれていますが、 まだ明らかな原因は解明されていない難聴であり、 多くは40~50代に発症することが多く、男女差はありません。   働き盛りの世代が多く罹患することから、 睡眠不足や過労、心身のストレスなどの関係が大いにあるといわれており、 誰もが経験する可能性を秘めている難聴です。   また非常に怖い難聴であり、発症後、約3週間経つと症状が回復しなくなるといわれています。 そのため、発症してから早期発見・早期治療が必要となります。   しかしながら、早急に治療したからといって、全ての人が完治するわけではないのが突発性難聴。 割合としては、完治する人が全体の約40%、何らかの改善を示す人が約40%、 残りの約20%は改善がみられないと言われています。   また治療方法においても現状では特効薬がありません。 一般的に効果が期待されるものとして、ステロイドが多くの患者に使われます。   ただ、ステロイド治療の場合は血糖値を上げる作用があるため、 糖尿病などの持病を持つ場合は注意が必要です。   それ以外の治療では循環改善薬やビタミン剤、高気圧酸素療法、ステロイド鼓室内注入などもあります。 また、重度の難聴の場合はからだの安静が必要なため、入院を薦められます。   なによりも回復するためには自分の体を休息し労わることが必要なのです。     もし自分の耳がすこしでも音がつまったようなような耳の感覚(水のなかにいる感覚)があったり めまいがした場合には聴力検査以外に平衡感覚の検査や鑑別診断をしてくれる 耳鼻咽喉科を選ぶことが大切です。         そこには言語聴覚士がいます   ・聴力検査を取る ・聴力が回復しなかった場合に補聴器の調整を行なう など、「耳」への障害に向き合うのが言語聴覚士です。    

2019/09/05

難聴

聴覚情報処理障害をご存知でしょうか

「聴覚情報処理障害」という聴覚障害     聴覚情報処理障害では ・音は聞こえているけど何をいっているのかわからない。 ・そもそも自分に向かって話しかけられているのかわからない。 という症状が現れます。   本来、人間の耳、いわゆる聴覚には多数の音から、 自分に必要な音だけを拾って理解をする能力が備わっています。   聴覚情報処理障害ではその能力が著しく低いため、 どの音が自分に必要なのかを聞き分けることができません。   よって、すべての音が耳にはいってくるため、 大きな雑音のなかに自分がいる状態になるのです。   しかしながら、聴覚に異常があるわけではないので、 ある程度のコミュニケーションは取れますし、 通常の聴力検査では平常値の聴力数値となるため、 第三者からも障害に気づきにくいといわれています。   みなさんの周りやご家族に   ・話かけているのに反応がない(と、よく言われる) ・(お子様の場合) 授業のノートがとれない ※この場合は先生の声が聞き取れていない可能性が高い。   というかたがいる場合は聴覚情報処理障害の可能性もあり、 ご本人もコミュニケーションで苦しんでいる可能性があります。   会話するときには ①雑音の少ないところでお話する ②話しかける合図をおくる (肩をたたく、「ねぇ~」などと話始めの合図をする) ③メモやメールを活用して視覚で情報を与える など、コミュニケーションの工夫もお願いします。   また聴覚情報処理障害の当事者の会もあります。 >>>ホームページ   ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━   言語聴覚士は「きこえ」の専門家です。 もしこのような症状でご家族が苦しんでいるならば 言語聴覚士のいる医療機関に相談ください。      

2019/09/04

発達障害

発達障害とは

  発達障害は、生まれつき脳の発達が通常と違っているため、 幼児のうちから症状が現れて、育児でうまくいかないことがあります。 そのため、育てにくい子と感じてしまうこともあります。 成長するにつれて、自身でも不得手なことあることに気づき、 生きにくさを感じてしまうこともあるかもしれません。   発達障害はその特性を本人や家族、周囲の人がよく理解し、 その人にあった関わり方で日常の家庭での生活や学校でも 過ごし方を工夫することができれば、 その人が持っている本来の力や能力をしっかり活かしていけるようになります。     1、発達障害とは、生まれつきの「特性」であり、「病気」ではない   発達障害はいくつかのタイプに分類されています。   ・自閉症 ・アスペルガー症候群 ・注意欠如・多動性障害(AHDH) ・学習障害(LD) ・チック障害 ・吃音症(どもり) など   これらは、生まれつき脳の一部の機能に障害があるということが共通しています。 同じ人がいくつかのタイプの発達障害があることもあり、 同じ障害がある人同士でも似ていないように見えることもあります。 つまり、個人差がとても大きいというのが発達障害の特徴といえるかもしれません。     ①自閉症スペクトラム障害とは?   国際的診断基準の診断カテゴリーである広汎性発達障害(PDD)とほぼ同じ群を指しており、 自閉症、アスペルガー症候群、そのほかの広汎性発達障害が含まれます。 症状の差によっていくつかの診断名に分類されますが、 本質的には同じ1つの障害単位であると考えられています。   <典型的な3つの特色> ・相互的な対人関係の障害 ・コミュニケーションの障害 ・興味や行動のこだわり   近年では、100人/1~2人に存在すると報告されており、男性が女性より数倍多く、 ひと家族に何人も存在することもあります。     ②注意欠如・多動性障害(ADHD)とは?   発達年齢に見合わない多動や衝動性、あるいは注意性、 またはその両方の症状が、7歳までに現れます。 学童期の子どもには3~7%くらい存在し、 女性よりも男性の方が数倍多いと報告されています。 また、男性の有病率は青年期に低くなりますが、 女性の有病率は年齢を重ねても変化しないと報告されています。     ③学習障害(LD)とは?   全般的な知的発達には問題がないのに、「読む」「書く」「計算する」など 特定の事柄だけがとりわけ難しい状態のことをいいます。 有病率は2~10%と見積もられており、読みの困難については、 男性より女性が数倍多いと報告されています。     2、発達障害のサイン・症状   ①自閉症スペクトラム障害   ◆1歳すぎ頃からサインが現れます ・人の目を見ることが少ない ・指さしをしない ・ほかの子どもに関心がない など   上記のような対人関係に関連した行動は、通常の子どもの場合には急速に伸びるが、 自閉症スペクトラム障害の子どもでははっきりしません。 そのため、保育園や幼稚園に入園すると、一人遊びが多く集団が苦手だったり、 人との関わりが独特なことで気づかれることがあります。   言葉の話し始めた時期が遅くなくても、 自分の話したいことしか口にせずに会話が繋がりにくいことなどがしばしば起こってきたりします。 また、電車やアニメのキャラクターなど自分の好きなことや興味のあることには、何時間でも集中することがあります。 初めてのことや決まっていたことが変更するのが苦手で、慣れるまでに時間がかかることはあります。   ◆成長するにつれて症状は変化し、個人別で多様化します 思春期や青年期になると、自分と他の人との違いに気が付いたり、 対人関係がうまくいかないことで悩んだりして、 不安症状やうつ症状を合併する場合があります。 就職してからは、仕事が臨機応変にこなせないことで職場での対人関係などに悩み、 自分が障害ではないか?と疑い、病院を受診する人もいます。   また、子どもの頃に発達障害の診断を受けた人でも、 周囲からの理解をあり成長した人の中には、 成長とともにその症状が目立たなくなる人や、 能力の凸凹をうまく活用して社会生活を送り活躍する人もいます。     ②注意欠如・多動性障害(ADHD)   ◆7歳までに症状が現れます おおよそ7歳までに、多動-衝動性、あるいは注意性、その両方の症状が現れます。 そのタイプ別の症状の程度によって、以下の3つのタイプに分類されます。   (1)多動-衝動性優勢型(小学生の場合) ・「座っていても手足がもじもじする」 ・「席を離れる」 ・「おとなしく遊ぶことができない」 ・「じっとしていられず、いつも活動している」 ・「しゃべりすぎる」 ・「順番を待つのが苦手」 ・「ほかの人の会話やゲームに割り込む」 など   (2)不注意優勢型 ・「学校の勉強でうっかりミスが多い」 ・「課題や遊びなど活動に集中し続けることができない」 ・「話しかけられていても聞こえないように見える」 ・「やるべきことを最後までやり遂げない」 ・「課題や作業の段取りが苦手」 ・「整理整頓が苦手」 ・「宿題などの集中力が必要なことを避ける」 ・「忘れ物や紛失が多い」 ・「気が散りやすい」      など   多動症状は、一般的には成長とともに軽くなる場合が多いですが、 不注意や衝動性の症状は半数が青年期まで、もう半数は成人期まで続くと言われています。 また、思春期以降になってうつ症状や不安症状を合併する人もいます。     ③学習障害(LD)   ◆小学校2~4年生頃に成績不振などが明らかになります 全般的に知的発達には問題がないのに、読む、書く、計算するなど 特定の事柄のみが困難な状態です。 学業不成績や日常生活に困難を生じることがあり、 こうした能力を要求される小学校2年生~4年生頃に成績不振などが明らかになります。 その結果として、学業に意欲を失ってしまい、自信をなくしてしまうことがあります。    

2019/09/03

小児

子どもの聴覚障害 ~診断と治療・改善法~

  聴覚障害とは、音の情報を脳に送るまでの部位に障害があるため、 音が聞こえない、または聞こえにくいという情報です。 ここでは子どもの聴覚障害の診断や治療・改善法についてご紹介します。     1、子どもの聴覚障害はどうやってわかるの?   聴覚の障害が重症な場合には、 生後まもなく聞こえの問題が発見されますが、 中軽度の場合にはその発見が遅れる傾向にあります。   子どもの聴覚障害の場合には、 コミュニケーションや言葉の発達に遅れが生じることがあり、 それらの遅れを保護者は気づき、聴覚障害を見つけるきっかけとなることが多いようです。   【おもな聴覚障害に気づくサイン】 ・乳児のときに一時期でていた「あー」「あうあう」などの声を出さなくなった ・大きな音がしても反応しない ・生後6か月を過ぎても、相手の声の真似をしようとしない ・3歳までに単語をしゃべらない ・言語の代わりに手振りなどジェスチャーを使う   【年長以上の子どもで、難聴のサイン】 ・周りの子どもより言葉の数が少ない ・理解しにくい言葉でしゃべったり、非常に大きい、またはか細い声を出したりする ・何度も聞き返す ・ぼんやりしていたり、読み書きや計算が苦手だったりする   これらの項目に当てはまる場合は、聴覚障害と一概に判断することはできませんが、 子どもの様子を見て、心当たりがあったり、気になることがあれば、 病院の耳鼻咽喉科で聴覚検査を受けてみることをおすすめします。     2、聴覚障害の治療・改善方法   先天性の聴覚障害には、 治療で治すことができるものと、治すことができないものがあります。 治すことができない聴覚障害の場合は、聴力を補うための改善方法をおこないます。   子どもの聴覚障害の場合には、 早期に治療をスタートすることが理想的と言われています。 聴覚障害の改善には、難聴の種類や聞こえの程度によって、 下記のような改善方法があります。   ・補聴器 補聴器は、ふつうの声の大きさで会話が聞こえにくくなったとき、 はっきりと聞くための医療機器です。 とくに伝音性難聴では、補聴器が有効となります。 音を脳に伝える機能の障害である感音性聴覚の場合、 補聴器では改善されないこともあるため、その場合には別の改善方法がとられます。   補聴器にはたくさんの種類があり、価格によっても機能がさまざまです。 その子どもの症状や障害にあった適切な補聴器を選ぶことが大切です。 補聴器選びは、補聴器の相談医や言語聴覚士から販売店の紹介を受けること良いです。   補聴器に購入には保険が適応されません。 身体障害者手帳をお持ちの場合には、 補装具交付申請書を市町村の福祉関係の窓口に提出することで 一割負担で購入できる可能性もあります。   ・人工内耳 人工内耳は、機能しなくなった内耳の部分に電極を挿しこみ、 音を電気信号に変えて神経を送る方法です。 ただし、子どもの場合には以下の条件があります。   ・年齢が1歳以上 ・体重が8㎏以上 ・6か月以上の補聴器装用によっても十分に音を聞くことができない   人工内耳の手術は、健康保険が適用されるほか、 自立支援医療(更生医療)、高度医療費支給などの各種医療費の助成を受けることにより、 医療費負担の軽減ができます。   ・手術 難聴の原因部位によっては手術をすることがあります。 手術が必要な例としては、音も聞こえを阻害している異物の除去や、新たな鼓膜の形成、 中耳の骨を人工のものに置き換える必要があるなどが挙げられます。 耳の手術は、耳の後ろを開いて行うものと、耳の穴から部位を治療する方法があります。   ・服薬 内耳の循環や血行を良くするために、 血管拡張薬、向神経ビタミン製剤の薬が処方されることがあります。 薬物による治療は、効果や必要量・期間に個人差があるため、 服薬の際には専門家の指導を受けながら用量・用法を守りながらおこないます。    

2019/09/03

小児

子どもの聴覚障害 ~種類と原因~

  聴覚障害とは、音の情報を脳に送るまでの部位に障害があるため、 音が聞こえない、または聞こえにくいという状態です。 ここでは子どもの聴覚障害の原因や種類についてご紹介します。     1、聴覚障害とは?   聴覚障害とは、先に述べた通り、 音の情報を脳に送るための部位のいずれかに障害があるために、 音が全く聞こえない、あるいは聞こえにくい状態のことです。   音が全く聞こえない状態を「全聾(ぜんろう)」、 音が聞こえにくい状態を「難聴」といいます。   また、聴覚障害には、後天性のものと生まれつきの先天性のものがあります。   ・先天的な難聴について 先天的に難聴のある子どもは、毎年1000人に1人の割合で生まれています。 聴こえの障害は、生まれつきの障害の中で、もっともよく見られる障害のひとつです。 そのために新生児の段階で聴覚に問題がないかどうか調べるために、 スクリーニング検査を受けることがすすめられています。   ・子どもの難聴の発見の遅れについて 子どもの難聴が中軽度の場合、重度の場合に比べて発見が遅れる傾向があります。 中軽度の場合には、子ども本人も自分が難聴であるという自覚をすることが難しく、 日常生活で不自由が生じても、保護者に伝えてくることが稀であるからです。   ・言語発達の遅れについて 耳から言語など情報を適切に取り入れることができない聴覚障害のある子どもは、 言語発達やコミュニケーションに遅れが生じる傾向にあります。 そのため、聴覚に問題が見つかったときには、できるだけ早く治療を始めたり、 言語聴覚士による訓練や視覚的な手段を使ったコミュニケーション方法を取り入れることによって、 言葉の獲得を目指します。     2、聴覚障害の原因   ・遺伝的な要因 父親と母親の遺伝子の組み合わせや、遺伝子の突然変異などにより 引き起こされる難聴です。 遺伝的な要因の場合、外耳やそのほかの器官に奇形など、 難聴以外の障害が同時に出現することがあります。   ・遺伝以外の要因 遺伝以外の要因には、母親の妊娠中にかかった以下の疾患があげられます。   ・風疹 ・サイトメガロウィルス感染 ・トキソプラズマ ・ヘルペス感染 ・梅毒   そのほかに   ・早産(妊娠37週未満の出産) ・出生後の頭部外傷や、幼小児期の感染症(髄膜炎、麻疹、水ぼうそう) ・ストレプトマイシンなどの抗生物質などの薬 ・耳の感染症(中耳炎)による難聴 など   上記は聴覚障害全体の原因の約6割であり、 そのほかの原因についてはまだわかっていないこともあります。     3、聴覚障害のタイプ   聴覚障害は、聴こえを阻害する部位によって異なり、3つのタイプがあります。 タイプごとに治りやすさ、治療方法、改善方法も変わってきます。   ・伝音性難聴 外耳から内耳の間で、異物などが音の通り道を遮ることで起こります。 具体的な原因が以下の通りです。   ・腫瘍や耳垢などにより外耳道が塞がっている ・鼓膜に傷がついている ・中耳に水が溜まっている ・中耳が菌などに感染し、膿が溜まっている   これらの症状が原因となる「難聴」の場合は、一時的なものがほとんどであり、 薬を飲んだり、溜まった水や膿を抜く治療をおこなうと聴こえが改善されます。   ・感音性難聴 耳の奥の内耳と呼ばれる部位に障害がある状態です。 遺伝的な要因や妊娠中の感染が原因で起こるタイプの難聴です。 音も感知する部分と、その音を信号に変換する部分に障害が起こっているため、 治療や手術によって聴こえを改善することができないこともあります。 そのような場合には、補聴器や人工内耳の装着によって、聴こえを補うことが必要です。   ・混合性難聴 伝音性難聴と感音性難聴が同時に引き起こされる場合が、混合性難聴です。    

2019/09/02

小児

就学時検診を知る-新小学1年生へ向けて-

就学時健康診断は、 小学校新1年生又は義務教育学校新1年生を対象とした 学校保健安全法に基づく健康診断です。 毎年、10月~11月にかけて検診を実施をする自治体が多く、 この検診結果を経て次年度から小学校への就学を証明する 「就学通知書」が届くことになります。     就学時健康診断で調べることは・・・   内科・歯科等医師による健康診断 視力・聴力検査 発達検査 グループ面接 等 が実施されます。     内科や歯科など健康状態のチェックが「健診」   「健診」は内科、歯科など、子供の現時点の健康状態をチェックするものです。   内科 (肥満・やせ気味の他にも皮膚の状態や骨格のチェックも含む) 歯科 耳鼻科 眼科 予防接種の確認   例えば歯科について。   成人が行なうような虫歯の有無を調べる歯科検診の意味合いだけなく、 この時期のお子さんは乳歯から永久歯に生え変わる過渡期と重なりますので、 年齢相応に歯が形成されているかどうかの確認をします。 また、子供の口腔状況から虐待の発見をすることも目的としています。   子供への虐待の歯科的特徴としては、歯または口腔顔面の外傷が考えられますが、 保護者が子供に歯科治療を受けさせず、多数歯の虫歯や歯肉膿瘍などが放置されている ネグレクト(育児放棄)を発見する可能性が高 いと言われています。   このように、第三者より身体的確認をすることにより、子どもの成長だけでなく、 子どもの家庭環境についても確認することを目的としています。     知能や言語などは「検診」   「検診」はお子さんの能力や知能、言語などの発達状態の確認です。   知能検査または知的発達スクリーニングなど 言語調査 聴覚検査 視力検査   これらからは発達上の問題を発見することを目的としています。   例えば「知的障害」。   知的障害とは、「発達期に起こり、知的機能の発達に明らかな遅れがあり、 適応行動の困難性 を伴う状態」をいいます。 知的障害の多くは、胎児期、出生時及び出生後の比較的早期に起こり、 発達期の規定は18歳以下とすることが一般的としています。   そのため、知的機能の発達に明らかな遅れがあるということは、 知的発達に同年齢の平均的水準より明 らかに遅れがあり、 コミュニケーション、自己管理、家庭生活、自律性、健康、安全などに関する 機能の発達の遅れが生じます。   知的機能の発達の原因としては、中枢神経系の器質的・機能的障害に加えて、 心理的・社 会的理由が挙げられますが、その状態が絶対的に変わらない、 ということではなく、教育を含めた生活環境を整備することにより、 適応行動の改善が認められるとされています。     就学時健診後の進学先の種類について   「普通学級」 …通常の健常児のクラス   「通級」 …普通学級に籍を置きながら特別なクラスに何日か通う形式   例えば、国語は普通学級で授業をうけ、算数は別の教室で授業をうける、 ということがあります。レベル別学級のような仕組みです。   「特別支援学級」 …学校の中に併設された配慮の必要な子どものためのクラス   「特別支援学校」 …盲・聾・知的障害児のための独立した学校   就学時健診を経て、子どもたちの個性に合わせてた学校保健、学習環境を提供することが目的です。    

2019/09/02

小児

子どもの発達段階と家庭教育~小児療育のための基礎~

  子どもの発達段階ステージでは、 胎児期から青年期おける発達段階を理解して、 段階に応じた家庭教育を心掛けましょう。     1、胎児期(生まれる前)   【発達段階】 健康な胎児環境による心身の基礎構築   ・視覚器官、聴覚器官が形成される ・感覚器官の発達によって、周りの言葉や感情に反応する (なでられたり優しく話されたりすることで安心を感じることができる) (母親の怒りや哀しみを感じて不安感を生じることはある)   【保護者が家庭教育で大切にしたいこと】 新しい命の誕生を喜び、子育ての情報を得て、イメージづくりをする。   ★母体の健康保持に心がける ・休息、睡眠、栄養、適度な運動 ・母親の情緒安定   ★子育てのイメージを具体的にもつ ・家族での家事や育児の協力、分担について話し合い ・子育てに必要な知識の習得     2、乳児期・幼児前期(0~3歳)   【発達段階】 安心できる親子関係の構築   ・無条件に自分を愛し保護する存在として親を信頼する ・周囲への好奇心が芽生える ・少しずつ母親から離れ他者とかかわる ・基本的生活習慣の基礎が身に付く   【保護者が家庭教育で大切にしたいこと】 家族のふれあいを通じて、愛情に支えられた豊かな人間性・社会性の基盤を育む   ★0歳~1歳くらいまで、赤ちゃんの望んだことはすべてかなえてあげる、 という気持ちで育てる ・親の温かいまなざし ・温かい言葉かけ ・十分なスキンシップ   ★身の回りのことを子ども自身がやり遂げることができる実感を体得させる ・生活リズム、早寝早起き、食生活 ・トイレトレーニング   ★親としての自覚を持つ ・親の生き方や接し方が子どもの将来を左右することを理解する ・「ありがとう」「ごめんなさい」を親(保護者)が言える ・父親母親など周りの大人が協力して取り組む     3、幼児後期(4~6歳)   【発達段階】 自発性の芽生え   ・集団遊びができるようになり、対人関係能力や秩序感覚を身に付け始める ・善悪の判断基準が形成され始めるとともに、良心が芽生える ・対人関係が保てるようになり他者への思いやりを持つことができる ・身の回りのことが自分ででき始め、基本的な生活習慣が身に付く   【保護者が家庭教育で大切にしたいこと】 遊びや生活の中で、ほめたり認めたりしながら、社会性の獲得を手助けする   ★社会性を身に付けさせるための基本的なしつけをする ・社会のルール、家庭のルール ・善悪の基準、あいさつ、我慢、お手伝い   ★やる気を育てる ・親が見本を示す ・一緒にやってみる ・笑顔でほめる、認める   ★子供の自発性をのばす ・「自分でする」習慣を身に付けさせる ・子どもの話を十分聞く     4、児童前期(7~9歳)   【発達段階】 自発性の芽生え   ・集団の中で役割を決めて遊ぶことができる ・他者に共感し、我慢や分けあい、交代などができる ・善悪の判断や規範意識の基礎ができる ・身辺自立ができる ・自然や生命を慈しむことができる   【保護者が家庭教育で大切にしたいこと】 様々は活動をとおして、知・徳・体のバランスの取れたしつけを行う   ★積極的に運動や学習に取り組めるよう、生活リズムを整える ・早寝早起き朝ごはん ・家庭学習習慣確立のための声かけ、見届け   ★規範意識を育てる大切な時期であることを自覚する ・様々な体験や活動に挑戦させ、認める、褒める、方針を示す ・その時々の親の感情によって子どもへの対応を変えない ・親の行動を通じてより良いお手本を示す ・あいさつ、お手伝いなど、親子で小さな実践を積み重ねる   ★子ども同士のトラブルに冷静に反応する ・いつでも相談できる学校との関係づくりを心がける ・親の判断で子どもの人間関係をコントロールしない     5、児童後期(10~12歳)   【発達段階】 他者意識の芽生え   ・他者との関係の中で自分のことを考えたり、他者への接し方を考えたりするようになる ・他者との関係の中で善悪の判断がつく ・自分の感情や欲求を抑えることができる ・トラブルを解決しようとすることができる ・失敗から学ぶことができる ・集団の中で自分の役割を意識し、責任を果たそうとする ・生き物の世話をする   【保護者が家庭教育で大切にしたいこと】 一方的な欲求や叱責ではなく、子どもとの対話を大切にして、 子どもが他者との関係の中で自分の存在を認められるように支援する   ★子どもと仲間の育ち合いを支える ・子どもの人間関係を把握する ・金銭や物を与え過ぎない ・地域行事や体験活動に、子どもとともに積極的に参加する ・子どもが失敗したり悩んだりしている時には、良き相談相手となる   ★子どもの自己有用感(自分が必要とされていると感じる気持ち)を育てる ・家族の一員としての役割を持たせることで、 「自分は家族の中でなくてはならない大切な存在である」と感じさせる ・学習やお手伝いなどさまざまな経験を積ませることで 「自分は自分なりにやっていける力がある」と感じさせる     6、青年前期(13~15歳)   【発達段階】 自分らしさの気づき   ・自己意識過剰で感受性が強くなり、情緒不安定になりやすい ・他者との関係の中で自他の違いを認め、自分に特性に気づく ・自分の良さを実感したり、自分の短所を自覚したりする ・仲間関係が強くなり、特定の友人との深い人間関係を築く ・異性との望ましい関係を学び始める ・自他の生命の重さが理解できる ・人間の弱さを理解し、思いやり、共感、感謝、批判、悲しみ等が言葉にできる ・社会の一員として自立した生活を営む力を身に付ける ・公共を意識して自分の行動を抑制できる ・法やきまりの意義を理解し、公徳心を持つ ・困難に対処することができる   【保護者が家庭教育で大切にしたいこと】 大人の世界に踏み出すために悩み葛藤する子どもにとって、 家庭が精神的安らぎの場となるよう、子どもを温かく見守るとともに、適宜助言する。   ★子どもを一人の人格として認め、接する ・思春期の心と体について理解する ・性や生命について子どもに語る ・夫婦がお互いに尊敬しあう   ★自己肯定感(自分のことが好き、自分は生きている価値があると思う気持ち)を育てる ・「自分は大切な存在である」という実感できる機会をつくる ・他者との比較でなく、子どもの長所を褒める   ★将来の夢や自己実現に向けて働きかける ・点数や成績だけではなく、適正と対話で進路に助言する     7、青年中期(16~18歳)   【発達段階】 自分の個性への誇り   ・思春期の混乱から脱却し、大人の社会を展望しながら生きる課題を真剣に模索しはじめ る ・親から心理的に離れ、自分を客観的に見つけ、自立する(親離れ) ・家族や周囲との関係の中で自分の在り方を決める ・自分らしさを見据えながら、将来を描き始める ・社会人となることや親となることをイメージしはじめる   【保護者が家庭教育で大切にしたいこと】 子どもを一個人として信じ見守るとともに、 人としての生き方を語り合いながら社会人としての自立を支援する。   ★自立に向けて助言する ・子どもに願う生き方を伝える ・子どもの考えを受け止めながら語り合う ・父として、母としての生き方を語る   ★自立した一個人として接する ・子どもを信頼する ・子どものよいところを言葉で伝えるなど、感情を伝え続ける    

2019/09/02

小児

こどもの心身の発達相談~児童相談所・療育センター・養護教育センター

最近のニュースでは、児童虐待を訴えた児童やその保護者と 児童相談所との関わり方が話題になりました。     こどもの心身の発達など育児に関する相談先の体表的な機関として 「児童相談所」「療育センター」「養護教育センター」が挙げられます。   “どこに相談したらいいの?” “どの機関が相談先としてあっているの?”   実際にこどもの発達について相談したいときの相談先について わかりやすくお伝えします。     1、児童相談所   原則として、0歳から18歳未満のこどもを対象としており、 子ども本人からの相談も受け付けをしています。 相談には、児童福祉司・心理判定員・言語聴覚士・社会福祉士・医師などの 専門スタッフが必要に応じて対応します。   ①子どもを育てられない、子どもの対応に悩んでいる、子どもを預けたいなどの相談 ②児童虐待が疑われる場合の相談 ③心身の発達の相談 ④非行の相談、性格や行動に心配があるなどの相談 ⑤不登校、いじめ、友達付き合いがうまくできないなどの相談 ⑥言葉や発達に関する相談 など     2、療育センター   原則として、発達に遅れに心配のある0歳から満18歳の方を対象としています。 心身の発達に遅れや心配のある子どもに対して、 診断・検査・評価をおこない、障害の早期発見と発達支援を目指すなど、 日々の具体的対応のアドバイスもおこなっています。   ①歩くことが遅いことへの相談 ②ことばをなかなか話さないことへの相談 ③耳の聴こえが心配なことへの相談 ④落ち着きのない行動が見受けられることへの相談 ⑤幼稚園や保育園でお友達と遊べない、集団行動が苦手などへの相談     3、養護教育センター   特別支援教育の充実を目指して、 障害等のある子どもの教育相談や特別支援教育についての 教職員研修、指導法等の研究や情報提供をおこなっています。   ①特別支援学級相談 ②LD等通級指導教室 ③学習のつまづき、学習習慣、生活習慣への相談     こどもの心身の発達相談にはさまざまな専門家が関わっています。   子どもに対して、このような心配ごとがあるときには、 一人で悩みこまず、ぜひご相談ください。    

2019/08/30

失語症

失声症と失語症の違い ~声が出なくて悩んでいる方へ~

  自分の声が突然、出なくなったら・・・ 昨日までは会話ができていたのに、声の出し方がわからない・・・   声が出ない症状は神経麻痺、ポリープ、腫瘍などの声帯の異常で起こります。 特に声帯ポリープや声帯結節、声帯炎などの明らかな病気はなく、 精神的な原因で起こる場合は心因性失声症と呼ばれています。 男女間での罹患率を比較すると、女性に多いと言われています。 思春期から30歳前後が発症しやすい年齢といわれていますが、小児でも発症します。   『失声症』は文字どおり、声が出なくなる症状です。 声は声帯が振動することによって発せられます。 この声帯を動かす神経が麻痺した時に、 声帯の振動が全くなくなり声が出なくなる場合があります。 これが失声症です。   失声症は、失語症とは全く異なった症状です。   失語症は精神的な問題やショックなどが原因になることはなく、 脳卒中や交通事故により脳に何らかの障害を負うことで 大脳の言語をつかさどっている部分の損傷によっておこるのです。   また、失語症は決して声が出なくなるのではなく、 ことばがうまく出て来なかったり、コミュニケーションのためにうまく使えない状態なので 言語聴覚士による言語訓練などのリハビリをすることで改善していきます。     心因性失声症とは   <心因性失声症の症状> 心理的ストレスによるダメージや、心理的な葛藤などがあると突然このような状態になります。 また、声が出てもかすれ声、しわがれたような声であるため、 周囲の人が聞き取りづらいこともあり、仕事や日常の会話に支障をきたすことがあります。 心理的な要因が大きいため、時に過呼吸を引き起こすことがあります。   <心因性失声症の原因> 心因性失声症は、心理的な要因により起こることがほとんどです。 女性に多く見られる病気であり、主な原因としては、 会社での立場や責任などで悩んでいる、人間関係が上手くいかない、 周囲との関係で欲求が満たされないときなどに突然起こることが多い病気です。   <心因性失声症の検査と診断> まずは検査で声帯や腔内を検査して器質的に問題ないかを確認します。 特に問題が無い場合は、カウンセリングで 失声症を引き起こしているストレスが何かを調べていきます。 検査には心理テストも含まれ、ストレスの深さを探ったり、 性格判断も行って患者の嗜好をチェックします。 声が出ないのが一時的なものなのか継続的なものなのかも観察して調べます。   <心因性失声症の治療方法> 治療方法は人によって違います。 心因性の病気のため治療方法にも個人差があります。 治療をしなくてもストレスの軽減などによって自然と治癒することもあります。 主な治療法としては、声帯に異常がなければ精神科や心療内科、音声専門外来*を受診します。   *音声専門外来とは あまり聞きなれない音声専門外来。 音声専門外来とは、声が枯れていたり、風邪ではないのに声がうまく出なかったり、 高い声が出ず歌がうまく歌えなくなったり、長い時間声を出し続けられなくなったり、 声について心配な方々が訪れる外来です。   カウンセリングや発声練習などを通じて様子を見ていき、 状況によっては精神安定剤を用いて治療することもあります。   心因性失声症は心理的な起因が大きいので、 カウンセリングによって気持ちを軽くすることが大切といわれています。 周囲のサポートや、 カウンセリングだけでも効果がでることもあります。 治療にかかる期間は個々で異なりますが、1週間~数ヶ月で自然に治ることがほとんどです。   お伝えしたように心因性失声症は、 しばらくすれば自然に治ってくることがほとんどです。 ふっとしたとき突然声が出始めることが多くあります。   しかしながら長期にわたって改善がみられない場合は、 うつ病などを併発することもありますので、精神安定剤を服薬、 さらには入院が必要になることもあります。 自己診断ではなくしっかりと専門医に診断してもらうことが大切です。         失声症になったら自分を見つめて労わってください   心因性失声症は自分の限界を見つめなおす機会です。 精神的ショックは避けられないこともありますが、 過度のストレスなどは、日ごろから自分自身の心身の状態に目を向けていることで、 避けられることもあります。   症状が出てしまっても、焦らず、ゆっくりと構え、それに加え、周りの人の支えがとても大切です。   日ごろから適度に周りの人とのコミュニケーションをとり、 心に余裕が持てるように過ごすよう心掛けていきましょう。     その他の失声症の種類   ・音声衰弱症 大部分が心因性のものとされていますが、症状は少し異なります。 はじめは普通に発声できるけれども、段々と声が弱くなっていってしまう症状。   ・けいれん性発声障害 声帯を動かす筋肉が過緊張状態になり、絞り出している声になっている症状。 心因以外の原因も考えられていますが、心因やストレスが誘因ともいわれています。     声の悩みの横には言語聴覚士がいます   失声症の悩みに寄り添い、カウンセリングや発声訓練を一緒にしていくのは言語聴覚士です。 言語聴覚士を目指すきっかけになったのが「自分の失声症の克服」というかたも少なくありません。   ぜひ言語聴覚士についてもっと多くのかたに知っていただきたいと思っています。